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カブで厳冬の九州2週間(1992.02.07〜1992.02.19)


第1日目 1992.02.07(日)鎌倉〜川崎港〜

 午前11時30分に家を出て、友人の所へ行く。数週間前、僕が今度九州に行くこ とを彼に話すと、「是非出発前に家によっていけ」と何度もせがまれた。家も近 所だし、ご無沙汰していたので寄らせてもらうことにする。彼の家で牛乳とテレ ホンカードをもらう。「別に、未開の地に開拓にいくわけではないのだからいら ない」と言っても、聞き入れてもらえない。
 12時に出発する。笠間のコスモ石油でガソリンを入れようとしたら定休日。戸 塚駅に向かう途中で、雷が鳴りだし雨が降ってくる。コンビニの軒下を借りてレ インウエアーを装着する。東戸塚のコスモ石油で給油。横浜駅を過ぎたあたりか ら豪雨になる。車に何度も水をかけられながら産業道路へ入る。カー用品店に入 って車用のコンパスを買う。県道409をとばして14時、 川崎 港へ到着。エンジン はすこぶる好調。しばらくして、雨が上がる。スターとしてからいきなり雨の洗 礼を受けるなんて、とっても幸運だ。今日は寒くないので気持ちがいい。木更津 行きの船の欠航の情報を聞いて、少し不安になる。出発してから港まで41Km。
 待つこと2時間半、その間、雨は降ったり止んだり。乗船手続き開始と同時に 済ませ、17時15分乗船。
 やることもないので、とりあえず寝る。18時出航、19時に空腹で目が覚める。 ビールとピーナッツで済まそうとしたが、船のレストランも滅多に味わえるもの ではないと思い、豚カツを食べる。そのときはうまいと思ったが、後で冷静に考 えてみると最低の味だった。二度と食いたくない。食事中、何度かフェリーとす れ違った。
 20〜25畳くらいの「床」が6つ、ピンクとうぐいす色の絨毯がしいてあり、奥 には14インチのテレビが一つ、ガンガン鳴っている。各部屋に、カラーボックス のようなロッカーがいくつかと、救命胴衣の入った棚がある。ロッカーには中に スポンジが入った20*30*15cm位の、黒や茶色の人工皮革で覆われた枕が30個く らい入れてあり、部屋の隅には毛布が山積みにされている。各部屋には3人くら いしか乗客がおらず、とてもすいている。
 飯の後、ひと休みしたあとにビールでもと思っていたが、その前に船に酔って しまった。船が湾を出て、外洋に出たらしい。上下のうねりがかなり激しく、歩 くのも困難だ。だいぶ気持ち悪くなり、頭がぼーっとしてくる。飲んだかのよう に錯覚しつつ、吐かないうちに寝ることにする。就寝時刻、20時20分。

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