炬燵で寝たら、喉が痛む。しかも虫歯ができたらしい。8時に彼が来て、バイ
クと一緒に写真を撮る。飯を食わずに9時に出発、佐多岬へ。昨日の疲れが残っ
ている。気づいたら佐多岬入り口。有料道路で原付の400円は高いなあと思って
いたが、走ってみると元は取れたかなという感じ。途中で猪に会うし、時速70キ
ロメートルは超えるし、オーバースピードで対向車線に飛び出すしで、最高だっ
た。岬の先端にある、本土最南端の公衆電話の前で記念撮影。行きがけに見付け
た眺めの良い防波堤の上で、近くの雑貨屋で買ったパンをかじる。
垂水の手前で、目がチクチクしてくる。まさかとは思っていたが、そのまさか
で、桜島
の灰がここまで飛んできていたのだった。仕方ないので、シールドをつ
けて、目を細めて走る。陽が射せば暖かいが、風が冷たい。これ以上北上したく
ない。
歯の痛みと灰でいい加減嫌になり、展望台からユースホステルに電話をかける。
ぶらぶらしてからユースに行くが、15時半だったのでまだ誰もいなかった。しか
たがなしに、北道を少しも取ってガソリンを入れ、絵はがきを買って、鳥島跡地
でみんなに手紙を書く。
そういえば、佐多岬に大分ギャルズがいた。声をかければ良かったと思ったけ
れど、僕はそんな勇気を持ち合わせていない。
根占と大根占の間の「長谷」という海岸(名前も名前だが)には、砂浜に無造
作にテトラポットが積んであった。七里ヶ浜の行く末を暗示しているようで、
とても嫌な気持ちになった。このあたりでは自然が豊富にありすぎて、砂浜の有
り難さというか素晴らしさが分からないらしい。なんともったいないことか。
こちらに来てから何台か、本当に数えるほどの原付を見たが、みんな30キロを
厳守している。スーパーカブやカブもどきに至っては、3速に入れてはいけない
という道路交通法があるかのようだ。スクーターはみんな揃いも揃ってヤンキー
仕様だし。
今日は、午前中こそ曇っていて寒かったものの、佐多に近づくにつれて暖かく
なってきた。
ユースのルームメイトはみんな楽しい奴ばかり。この時期は卒業旅行をしてい
る人が多い。ギター片手の明治の4年二人組をはじめ、神戸・大阪から二人、う
ち一人は外人、等々。ここに来た初めてユースらしさを実感する。残っている手
紙を書き上げよう。

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