ミニベロと共に

遠野・仙人峠

2005年9月

---宮守駅〜小峠〜千葉家・曲がり家〜糠森峠〜五輪峠〜田瀬湖キャンプ場 現地4日
キャンプ場〜愛宕神社〜遠野〜新平田峠〜旧/仙人峠〜陸中大橋〜仙人トンネル〜新平田峠
〜遠野(まつり見物)〜丸森峠〜田瀬ダム〜田瀬湖キャンプ場
キャンプ場〜宮守駅---(輪行)---遠野駅〜伝承園〜山崎〜山口〜界木峠〜遠野(まつり見物)・民宿泊
遠野〜笛吹峠〜上郷〜赤羽根峠〜新切〜蕨峠〜遠野〜忍峠〜下附馬牛〜神遣峠〜遠野駅---


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 広大な北上山地の中に「ポツン」と開けた空間・・・、遠野盆地。
太古の昔、この盆地にはタップリと水が湛えられていたそうで、アイヌの言葉「TO(湖)+NUP(丘)=トオヌップ」から「遠野」と呼ばれるようになったという。
岬や谷や沢を意味する水に因んだ地名があちらこちらに点在していることには頷けるものがあり、そして周囲を取り囲むのは山また山。遠野三山に数えられる早池峰・六角牛・石上をはじめとして、大小幾つもの山々が盆地に押し寄せるように折り重なる。唯一西側だけがいつしか切れて、湖の水は猿ヶ石川となって流れ出し、そして現在の遠野盆地になったとか。
かつてこの地からは馬や米や煙草や衣類などが搬出され、それと引き換えに塩や魚や油などが運び込まれた。宿場町として大いに栄えたというこの地を訪れるには、何処から入るにしても (そして何処へ向かうにも)、必ずやそれらの山々を縫い峠を越さねばならなかっただろう。「民話のふるさと」として広く世に知られているこの地ではあるが、決して無視できないのがまず「峠」の存在ではなかろうか。白き冬に閉ざされた古い時代を思えば、峠はまさに生と死の境であり、希望と失望、過去と未来が接する出窓だったと言えるだろう。
 さて、数ある峠の中で、以前から最も惹かれていたのが遠野-釜石間に跨る仙人峠である。この美しき名前の峠には幾つかの云われがあり、峠の祠には仙人が住んでいる・・・とか、写真を撮ると見知らぬ老人が写っていた・・・とか、或いは、千人もの金掘が生き埋めになったとかで千人峠と書くべきだ・・・とも。
その呼称はさておき、遠野-釜石間の鉄路が全通するまでの長きの間、ここを行き交う人々は皆、双方の終着駅から約3時間を要し、徒歩または馬
で厳しい山越えをしたのだそうだ。そして昭和25年、戦後になってようやく国鉄トンネルが開通し、更にその9年後、鉄路の北側に巨大な流通のパイプ・仙人トンネル(現/仙人峠)が開通したことで、この峠はひっそりと寂れていくこととなった。多くの人々に歩かれたという歴史がありながら、車道に成長することなく寂れていった峠は当地では他に見当たらない。遠野を旅するにあたり、まずはこの峠を訪れないわけにはいかないだろう。
                                ・・・平成18年には、更に立派な仙人峠道路が開通の予定と聞く・・・。



遠野側・仙人峠入り口 10:05 Alt 559m   「熊に注意!」の看板あり




よく歩かれた雰囲気の良い道が続く。
担ぎはなく、押しがメイン
時にはペダルを回すことも?
途中、カモシカのものと思われる足跡を幾つも確認できた。




仙人峠 10:55
Alt 887m





峠から少し外れたところにある祠
この日、仙人はお留守のようで
当然?写真にも写らず・・・




・・・

峠からの下り
展望が大きく開ける。
道は概ね穏やかで
乗れる場面も幾つかあった。
ただ、安全のため歩きをメインとする。





峠と大橋との中間地点にある「中仙人茶屋」 11:25
その昔、
ここには630mもの木彫りの樋により引かれた水場があったとか。
現在は石製の水槽が残るのみで、水の補給はできない。




古人が造った見事な道形




陸中大橋 11:50
Alt 254m


現在の釜石鉱山 ↓



12:35 陸中大橋から標高差285mを登り返して仙人トンネルへ →


 遠野側入り口から峠までが50分。峠から陸中大橋までが55分。時々サドルに跨る場面に嬉々としながらも、終始「カランコロン」と熊除けの鈴を鳴らしながらの緊張の峠越えは無事に終わった。しかし、陸中大橋に降り立ち「ホッ」としたのも束の間。旧峠同様すっかり寂れてしまった釜石鉱山を目の当たりにした後、草臥れた足腰に厳しい登り勾配には辟易と・・・。しかも、ようやく辿り着いた仙人トンネルの狭さと長さ、そしてトラックの轟音に慄きながら、まさに流通の大動脈の凄まじさを感じながらようやく元の遠野側へ。

 そして今回の旅のメインが・・・これ↓遠野まつりの「しし踊り」


・・・・・・

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他には千葉家の曲がり家オシラサマコンセイサマ
そして現役の水車など、遠野は見どころ盛り沢山。

一度訪れただけでは語り尽くせないものが遠野には在る。

またいつか再訪を・・・


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