トップ日本の心Blog基調自己紹介おすすめリンク集メール

 

  家族・教育

                       

「題目」へ戻る

 

 

■「親学」を学ぼう、広めよう

2007.4.16

 

 <目次>

第1章 親学の提唱とわが国でのはじまり

第2章 教育基本法を再改正し、親学の振興を

第3章 教育再生には、親学をもっと重視すべき

第4章 「親学推進協会」が始動

第5章 親学の教科書が登場

第6章 「家庭からの教育振興プロジェクト」も設立

 

 

私は、「親学(おやがく)」を喫緊に振興すべきだと考える。親学とは、親になるための学習、親が親らしく子育てをできるようになるための訓練である。昨年(平成18年)12月から、いよいよ親学の展開が活発になってきた。教育改革の一環として、親学を学び、広めることを呼びかけたい。

 

 

第1章 親学の提唱とわが国でのはじまり

 

平成13年(2001)、5大学学長会議において、イギリスのオックスフォード大学ケロッグ・カレッジのジェフェリー・トーマス学長が、次のような発言をした。「学校でも大学でも教えていないのは、親になる方法だ。‥‥親としての教育にもっと関心を向け、向上させることには、大きなメリットがあるのではないか」と。

この問題提起がきっかけとなって、欧米諸国では、親教育が盛んになり、アメリカ、イギリス、ニュージーランド、カナダ等の諸国では、国を挙げて親教育に取り組んでいるという。

わが国でも、トーマス氏の発言に触発されて、同年3月に「親学会」(Society for Educating Parents=SEP)が発足した。親学会は、さまざまな専門家・教育者が集まって親学の研究・教育を行なっている。『親学のすすめ』『続・親学のすすめ』(モラロジー研究所)等を発表している。

親学会の副会長をしている高橋史朗明星大学教授は、次のように書いている。

「「親学」の基礎・基本の第一は、教育の原点は家庭にあり、親は人生最初の教師であって、教育の第一義的責任を負うということである。(略)第二は、胎児期、乳児期、幼児期前期、幼児期後期、児童期、思春期という子供の発達段階によって、家庭教育で配慮すべき点が異なるということである。(略)第三は、父性と母性の役割を明確にすることである。父性とは「切る」特性で「義愛」であり、母性とは「包み込む」特性で「慈愛」である」と。(『続・親学のすすめ』)

ページの頭へ

 

 

第2章 教育基本法を再改正し、親学の振興を

 

 親学の展開に触れる前に、まず私の基本的な考えを述べたい。

子供の問題のほとんどは、親に問題がある。子育てに自信がなく、子育てがうまくできない。または子供をつくることに関心が無く、育てることにも関心のない若い人たちが増えている。 学校教育・社会教育を挙げて、親学の振興を真剣に行なうことが、日本の教育の改革、そして日本国の再建に欠かせない。

そこで、私は、教育基本法を再改正して、親学の振興をより明確な形で盛り込むことを提案している。現在の教育基本法(平成18年12月改正)は、家庭教育に関する条項を新設した。画期的なことである。


―――――――――――――――――――――――――――――――
●改正教育基本法


(家庭教育)

第十条 父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。

2 国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない。

―――――――――――――――――――――――――――――――

 家庭教育の重要性をしっかり基本法に盛り込もうという意思が伝わってくる。私は、この条項は素晴らしい内容だと思う。そのうえで、「しつけ」という言葉を用いて、さらに焦点を明瞭にしたいと思う。


 近年、わが国の公共道徳は、急速に崩壊しつつある。戦後約60年、個人の自由と権利を強調して責任と義務を軽視した現行憲法と、その憲法の精神に基づく教育を行うための旧教育基本法のもとで、わが国の教育は道徳教育を欠いたままきてしまった。

 青少年の道徳心・公共心を育てることを怠ってきた結果、自己中心・利己主義が横行している。私利私欲が自由や人権という言葉で粉飾される。そういう世代が親となり、まともな子育てができずに周囲に迷惑をかけるのみならず、子供が食べている給食費を支払わずに、開き直っている。その大人の態度がまた他の純真な子供たちに悪影響を及ぼす。

 日本を立て直すには、憲法の改正と、教育全体の改革が急務である。それを大前提として、私は、もっと直接的な方策を親に対して実行しないと、現状は改善されないと考える。

 ここで私が喫緊に振興すべきだと考えるのが、親学である。つまり親となり、親として子育てをするための学問・教育である。

 改正教育基本法の第2項は、「保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策」と記しており、私の趣旨に通じるものがあるが、さらに教育基本法を再改正して、親学の振興をより明確な形で盛り込むことを、私は提案している。

 
―――――――――――――――――――――――――――――――

ほそかわ案


(家庭教育)

第六条 教育の原点は家庭にあり、親は子の教育について第一義的責任を有する。父母その他の保護者は、人生最初の教師であることを自覚し、自らが保護する子供に、しつけを行い、生活のために必要な習慣を身に付けさせ、自立心を育成し、心身の調和の取れた発達を図るよう努めるものとする。

2 国及び地方公共団体は、家族の絆を育成及び強化し、家庭教育の充実を図るため適切な支援を行う責務を有する。

3 国及び地方公共団体は、国民の家庭の形成と家庭教育を支援するため、親となり、子育てをするための学問及び教育を振興することに努めるものとする。

―――――――――――――――――――――――――――――――

 第3項に「親となり、子育てをするための学問及び教育」とあるのが、親学を意味する。第1項には、「しつけ」という文言を入れている。この言葉は、そのまま法規にいれるべきである。

ページの頭へ

 

関連掲示

・拙稿日本再建のため、教育基本法の再改正を〜ほそかわ私案

 

 

第3章 教育再生には、親学をもっと重視すべき

 

次に、教育改革に取り組んでいる教育再生会議の報告書について私見を述べたい。教育再生会議は、本年(平成19年)1月に第1次報告として、「教育再生は社会総がかりで」を提出した。この報告書に、親学が盛られた。報告書は、4つの緊急対応と7つの提言を掲げている。提言の第7は、「「社会総がかり」で子供の教育にあたる」であり、四つの領域における対応を求めている。求められている対応の第1は、家庭での対応である。
 報告書は、対応内容として6点挙げているが、その5点目、6点目は、親学に関わるものである。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
○ 乳幼児期の子供の親やこれから親になる人たちが、子育てについて学べる機会を拡充する。
○ 子供の発達と成長、育児環境の在り方などを考えるため、脳科学者、児童精神科医、小児神経科医、小児科医や療育の専門家を含めた、科学的知見を発信する国レベルの学際的な会議を開催し、親が子供の発達と成長などについて理解を得られる機会を提供する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 この報告書では、提言の第三「すべての子供に規範を教え、社会人としての基本を徹底する」に親学という用語が使われている。すなわち、その(1)の「社会人として最低限必要な決まりをきちんと教える」の四番目の対応内容に、「教育委員会、自治体及び関係機関は、これから親になる全ての人たちや乳幼児期の子供を持つ保護者に、親として必要な「親学」を学ぶ機会を提供する。」とある。
 また、「教育の再生のための今後の課題」の第4「社会総がかり」での全国民的な参画」には、
Aとして「家庭における生活習慣の改善や、乳幼児期の子供の親やこれから親になろうとする人が育児について学ぶ「親学」や親を支援する諸制度の充実などの方策」が挙げられている。

 このように、教育再生会議の報告書は、親学を内容に盛り込んだ。しかし、私の引用を読んで感じる人がいるだろうが、親学は主題的には書かれておらず、散発的に書かれているにすぎない。

 親学は、教育再生会議が扱っている以上に、重視すべきことだと私は考える。教育再生会議は、今日の公教育は「機能不全」に陥っていると書いているが、その大きな原因の一つは、親がまともな子育てをできていないことにある。いじめや校内暴力、少女売春、麻薬使用等の問題も、家庭に問題があったり、親の対応が弱かったりする事例が多いようだ。
 顕著なのは、小学校1年生、新入学児童の学級崩壊である。学校で公教育を始める前に、崩壊してしまうクラスがある。しつけができていないからである。1年生どころか、全国の保育園・幼稚園で、3歳児崩壊と呼ばれる状態が起こっている。胎教や乳児教育段階で、非常に重要な問題が生じているのである。公教育以前のところに改革の開始点を置かなければ、目的は達成できない。
 公教育の再生のためには、家庭の再生が不可欠であり、家庭の再生こそが、公教育の再生の要なのである。そのことを、全国の親に、大人に、その一人一人に直接訴えるべきである。
 私は、今後、教育再生会議が第2次報告、最終報告を検討するにおいては、家庭教育の重要性、親の責任と役割の大きさをもっと掘り下げ、報告書に積極的な形で表現するよう強く要望したい。

 日本を立て直すには、しつけからやり直す必要がある。それには、しつけのできる親を育てる必要がある。親になるための勉強、親が親らしくできるようになるための訓練、すなわち親学が求められている。
 たとえば、地方公共団体や大学で、子供を持つ人や、これから親になるような人たちに「親学講座」をする。保育園・幼稚園では、親や祖父母に対して「しつけ講座」をする。高校の家庭科や大学の一般教養で親学を教える。方策はいろいろあると思う。運転免許の場合、交通安全のために更新のたびに講習をするが、ビデオ一つ、冊子一つ見るだけでも、人の意識は変わる。他にも知恵を寄せ合えば、いろいろな方法が出てくるだろう。また、こうしたことを実行するには、親学を教えられる指導員を養成する必要があるだろう。教材も必要となる。
 以上のように私は考えている。
 ページの頭へ

 

関連掲示

・拙稿教育再生は、社会総がかりで

・拙稿「しつけあっての教育

 

 

第4章           「親学推進協会」が始動

 

次に、親学の具体的な展開について述べたい。まず親学推進協会について紹介したい。

産経新聞平成19年4月3日号の「正論」に、木村治美氏が「親となるための「親学」のすすめ」という文章を寄せた。木村氏は、共立女子大学名誉教授で、教育問題について、常に良識ある意見、また女性ならではの意見を述べている人である。

http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/seiron/070403/srn070403000.htm
 木村氏は、その文章の最後に、「新教育基本法第10条の2項を踏まえれば、いま重点的に社会総がかりの行動が求められているのは「親学、親育て」の課題である」と述べている。この点に、私は強く共感するものである。


 平成13年(2001)に、わが国に「親学会」が結成されたのに続いて、平成17年(2005)には、「PHP親学研究会」が設立された。PHPは、松下幸之助が創設した機関だが、教育関係にも力を入れている。そのほかにも、さまざまな教育団体・倫理団体等が親学の取り組みをはじめ、昨年(平成18年)末には、「親学推進協会」が設立された。

木村氏によると、親学推進協会は、「「親学会」「PHP親学研究会」での研究・提言を踏まえ、その理念を実践・普及拡大する組織として活動を開始した」という。日本の教育改革の旗手の一人、明星大学教授の高橋史朗氏が理事長となって、同協会の活動を推進している。木村氏は高橋氏に請われて会長に就任した。 

 

木村氏は、「親学(おやがく)とは「親が変われば子供も変わる」という考え方のもと、家族からの教育再興を目指すものである」という。
 「親が変われば子供も変わる」は、「大人が変われば、子どもも変わる」という青少年育成国民会議の標語をアレンジしたものだろう。

http://www.nayd.or.jp/
 木村氏は、言う。「今日、教育の諸問題の根底で、親の在り方が問われていることはすべての人が認めている。学校教育がどんな対策をとっても、家庭がまともでなければ解決しない」と。これこそ、私が主張するところである。

 木村氏は、改正教育基本法について、「新しい教育基本法でもっとも注目すべきは、家庭教育が条文化されたことである」と言う。先に私見を述べたが、内容がまだ弱い点はあるものの同法が家庭教育に関する条項を新設したことは、画期的なことであり、重要な前進である。

 旧教育基本法は、家庭教育については、第七条の社会教育の条項に、「家庭教育及び勤労の場所その他社会において行われる教育は、国及び地方公共団体によって奨励されなければならない」とあるだけだった。この規定の不十分さが反省され、同法の改正において、独立した条項が定められたのである。

 木村氏は、この点に関して、次のように言う。「いや、かつては家庭教育は当たり前だったので言及するに及ばなかった、との見方もできる。三世代家族、健全な地域社会、そしてなによりも恥の文化が、しつけの機能を立派に果たしていた。それらが失われたあと、親は知識もなく、しかるべき機関による対策も講ぜられないまま、子育てに従事させられていたに等しい。親学とは、この空白を埋め、親の教育力を高めるための学習である」と。

 木村氏は、親学について、「多種多様な生涯学習の中でもこれほど必要性があり、学びがいがあり、あとあとまで親子の幸不幸を左右する勉強もあるまい。」と述べる。実に適切な意見である。

 改正教育基本法は、生涯学習という考え方を盛り込み、第三条に、その理念を定めた。しかし、その理念が同法の全体を一本の柱として貫いているかというと、明確さが不足する。私は、生涯学習の基礎は、家庭教育、なかんずく胎教を含む幼児教育にあると考える。それは、教育の体系において土台をなすだけでなく、一個人の人生においても基礎となる教育である。そして、家庭教育の核心となるのが、親学なのである。学校教育を終え、社会教育を受け、大人として、また親として、自らが学習し、また教育を施す立場になった人は、生涯にわたる学習の中核に、親学を置くことが望まれる。このように考えることで、生涯学習の理念は、一層明確になる。先に書いたように、改正教育基本法は、理念を鍛えなおした上で、再改正する必要があると私は考える。

 木村氏によると、親学推進協会は埼玉県を拠点とし、埼玉県より活動を開始したという。わが埼玉県は、同協会理事長・高橋史朗氏が、教育委員を務めた自治体である。高橋氏を教育委員にと懇請したのは、現知事の上田清司氏である。親学の実現が、埼玉県で始まったのは、こうした人脈が背景にある。

親学推進協会には、日本財団が当初3年間、助成事業として援助をしている。同財団の支援のもと、本年(平成19年)2月3日、親学推進協会の設立記念シンポジウムが、「さいたま市民会館おおみや」で開かれた。内容は、以下のページに掲載されている。

http://www.nippon-foundation.or.jp/arts/topics_dtl/2007944/20079441.html
 他県からも続々とシンポジウムや講演会、親学講座などの開講希望の声が寄せられているというから、今後の全国的広がりが期待される。


 また、親学推進協会は、本年(平成19年)1〜3月、「親学アドバイザー養成講座」を行なったという。「親学アドバイザー養成講座」と称しているように、この講座は、自分が親である人、または親になる人が学べるだけでなく、親である人、または親になる人に助言・助力する人を養成することを目的としている。講座は11回行なわれ、受講者参加型の小人数クラスだった。教科書には、「家庭とはなにか」「親の成長」「子供とのかかわり方」など親の日頃の疑問に答える項目が並んでいるという。

 木村氏は、「同じ志をもつ全国の大小さまざまな組織、たとえば親学会、日本家庭教育学会などが連携して、民間主導の親学推進国民運動ともいうべきものを創設し、「社会総がかり」で子育てに参加する環境づくりを進めたい」と述べており、今後の運動の展開が期待される。

ページの頭へ

 

 

第5章 親学の教科書が登場

 

親学に関心を持たれた方は、もっと身近に自分が直接学べるものはないだろうかと思われるだろう。 そうした人向けに、誰でも、家で、地域で、「親学」を学べる本が、本年(平成19年)1月に刊行された。その名も『「親学」の教科書』(PHP)。画期的な本である。

 
 先に書いたように、親学は、平成13年(2001)、5大学学長会議におけるオックスフォード大学ケロッグ・カレッジのジェフェリー・トーマス学長の発言がきっかけで生まれた。わが国では、同年3月に「親学会」が発足し、平成17年(2005)には、「PHP親学研究会」が設立された。『「親学」の教科書』は、このPHP親学研究会が製作したのものである。

 この会でも活躍している高橋史朗氏は、本書のあとがきに次のように書いている。

 「2005年10月、「PHP教育政策研究会」は、「活力ある教育の再生を目指してーー学校・教師・親・教育委員会を元気にする提言――」を発表しました。

 そしてその中で、提言12として「学校を、地域や親や子どもが集い、親としての育ちを図る「親学の拠点」として活用できるよう施設、制度の整備を進める」、提言13として「親への情報提供や指導、親と学校・教師の協力関係構築の支援を行なう『親学アドバイザー』を育成し、各学校に配置する」を掲げました。

 本当に親を元気にし、家庭教育を充実させるためには、親に対する経済的・社会制度的支援のみならず、親自身をも教育し、成長を促していく必要があると考えたのです。

 そして同年12月、これらの提言を具体化するための第一歩として「PHP親学研究会」(ともに主査は筆者)が発足」しました、と。


 「PHP親学研究会」は、「国内外の親学プログラムに学びつつ、「親心」や「親としての自覚」の育ちを促し、「教育者としての親」を支援するための、独自の「親学」理論と、子どもの発達段階に応じた「親学」の内容と方法について検討」してきた、その成果が本書だという。


 高橋氏の言葉に戻る。

 「今後『「親学」の教科書』をテキストにして、「親学講座」や「親学アドバイザー養成講座」「親学勉強会」を全国で開催し、推進母体である「親学推進協会」(略)を核にして、PHP総合研究所、日本財団、親学会、モラロジー研究所、倫理研究所、日本青年会議所、PTA協議会、私立幼稚園連合会、保育協会、師範塾等の連携のもと、「家庭からの教育再興」プロジェクトを一代国民運動として展開していきたいと考えています。

 本書が全国各地で活用されることによって、混迷を深めるわが国の教育界をよい方向に転換する一助となれば、これにまさる喜びはありません」

 

 内容は、目次を見ると、画期的なものであることがわかるだろう。

 

<目次>

 

■親が育つ子どもが育つ 〜 まえがきに代えて

  ・親と子どもがともに育つということ

  ・親学の普及と親学アドバイザーの養成

  ・親学研究会発足の経緯と目標

  ・本書の使い方・学び方

 

【第1章】親学とは

 1.親学の必要性

   ・子どもの心の問題

   ・生活習慣の乱れ

   ・親の教育力の低下

   ・家庭と地域の役割の低下

 2.親学の理念と基本

   ・親学の誕生

   ・親心の育成

   ・親学の理念

   ・親学の基本的な考え方

 3.親学の目指するもの

   ・子どもの心の育成

   ・親の成長

   ・父親の子育て参加

 

【第2章】親学の基本的な考え方

 1.親について

   ・親は最初の教師

   ・親に託された使命

   ・親の責任とは

   ・子育てを通して人間として成長する

   ・母性的かかわり・父性的かかわり

   ・地域とのかかわり

 2.子どもについて

   ・子どもとはなにか

   ・子どもの成長と脳の発達

   ・親の影響力の大きさ

   ・子どもに求められる能力

 3.家族・家庭について

   ・家族とはなにか

   ・家庭は人格形成の基礎

   ・家庭は文化継承の場

   ・コミュニケーション能力をつちかう

 4.子育てについて

   ・三つ子の魂百まで

   ・しっかり抱いて、下におろして、歩かせる

   ・守破離の精神

 

【第3章】親学の実践

 1.親自身が成長するために

   ・まず、現在の自分を肯定する

   ・客観的に自分を見直す

   ・健康的な生活を送る

   ・自らを磨く

 2.子どもの人間性をはぐくむために

   ・子どもにもっと関心をもつ

   ・子どもとのかかわり方

   ・他者とともに生きる力を養う

 3.愛のある家庭をつくるために

   ・家族との絆と愛をはぐくむ

   ・心のぬくもりを伝えあう

   ・ルールを築き守る

   ・食事を大事にする

   ・睡眠をきちんととる

   ・5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を大事に

   ・あいさつができる家庭をつくる

 

【第4章】子どもの発達段階に応じた特徴と、親へのアドバイス

 1.胎児期(誕生まで)

   ・胎児期の特徴

   ・胎児期の子どもをもつ親へのアドバイス

 2.乳児期(0歳から1歳ごろ)

   ・乳児期の特徴

   ・乳児期の子どもをもつ親へのアドバイス

 3.幼児期前期(1歳から3歳ごろ)

   ・幼児期前期の特徴

   ・幼児期前期の子どもをもつ親へのアドバイス

 4.幼児期後期(3歳から6歳ごろ)

   ・幼児期後期の特徴

   ・幼児期後期の子どもをもつ親へのアドバイス

 5.児童期(6歳から12歳ごろ)

   ・児童期の特徴

   ・児童期の子どもをもつ親へのアドバイス

 6.思春期(10歳から22歳ごろ)

   ・思春期の特徴

   ・思春期の子どもをもつ親へのアドバイス

 

この本は、書店で販売していない。直接出版社に申し込む必要がある。関心のある方は、下記のアドレスへどうぞ。

なお、私は、上記諸団体の会員ではなく、また何の利害関係もない。日本の再建のために親学の振興を願う者として、紹介したまでである。ページの頭へ

http://www.php.co.jp/manabica/detail.php?id=65731&PHPSESSID=e95156c270cefddd3ddb39e440aac5be

 

第6章 「家庭からの教育振興プロジェクト」も設立


 第5章で『「親学」の教科書』を紹介したが、その本の中で高橋史朗氏は、本書をテキストにして、「親学講座」や「親学アドバイザー養成講座」「親学勉強会」を全国で開催し、「家庭からの教育再興プロジェクト」を一代国民運動として展開していきたいと述べていた。
 最後に、「家庭からの教育再興プロジェクト」について触れたい。本年(平成19年)4月8日、東京・竹橋の如水会館で、「家庭からの教育再興プロジェクト設立記念大会」が開催された。

 「家庭からの教育再興プロジェクト」とは、「『人間教育の土壌は家庭にある』という原点に立ち還り、学校や地域の方々との連携から親が果たすべき役割を再認識することを促し、家庭教育の再興を目指した事業や活動をすること」を目的としているという。(会則より)

 設立の趣旨は、以下の通りである。長文だが、その訴えは、抜粋の出来る文章ではないので、そのまま紹介させていただく。
 「いじめ、不登校・ひきこもり、学級崩壊といった子どもの問題から、自殺、虐待、不祥事など、社会問題化しつつあるわが国の現象は、大人の事件であれ子どもの事件であれ、すべてわが国の戦後教育の成果といっても過言ではありません。人間形成を担う教育がどうであったのか、あるいはどうであるのかが、厳しすぎるほどの現実としていま問われています。
 あらゆる教育の根幹は家庭にある=Bしかし、この一点がまるでタブーでもあるかの如く語られないのが、わが国の社会風潮の実情でもあります。しかも最近の傾向として、子どもの教育をすべて学校に任せ、食事さえろくに作らない家庭が出現するに至りました。
 親の崩壊、家庭の機能不全……。多くの人々が教育の中心課題に気づきながら声をあげることができず、学校教育に問題ありと、学校や教師を責めることで、お茶を濁してきました。長年のメディアによる攻撃とそれに乗せられた親たちによって学校現場はやる気を殺がれ、最近では、親による監視や攻撃によって、実際に子どもと向き合っている教師たちが疲弊し、内向きになってしまう風潮がつくられつつあることは、由々しき事態だと言わざるを得ません。
 学校の教師は基本的には子どもの成長のために努力しています。これを支えていくのが家庭の役割であり、仮に教師に問題があったとしても、子どもを励まし、やる気を出させていくのが親の役割です。近年さかんに教育界が発信する「学校・家庭・地域」の連携とは、子どもをもつ家庭が主体となってはじめて実現できるものなのです。
 子どもの問題の原因は、親自身の人格が問題なのではなく、親の愛情のかけ違いや序列のない家族関係など「親の誤算」に問題があったのです。それに気づいて意識改革した親たちが地獄から生還したように元気になり、親子ともども自立し、明るい家庭を築いています。そして、その喜びを伝え、苦しんでいる親たちのために、いま立ち上がろうとしています。
 親を親として教育し直す。これが真にできるのは親として生きてきた人間、そして苦しみから立ち上がった人間にほかなりません。私たちは、家庭教育の限りない使命を自覚して、次代を担う子どもたちのために進んで学校や地域の方々と手を携えて、親としての研鑽の場を生み出し、家庭からわが国の明るい展望を生み出すべく、ここに「家庭からの教育再興プロジェクト」を発足することを宣言し、家庭教育の再興を目的とした事業・活動を推進してまいります。」

 会長には、高橋史朗氏が就任した。日本の教育を変えようという高橋氏の情熱は、火の玉のようである。

 設立記念大会は、「家庭から日本を変える! 〜親からはじめよう、教育の再興〜」と題して行なわれた。「鬼かあちゃん」で知られる台湾人評論家の金美齢氏と宮川俊彦氏(国語作文教育研究所所長)が対談をした。続くパネルディスカッションは、高橋氏がコーディネイターをして、長田百合子氏、角田明氏、野口芳宏氏、松居和氏が「よい子があぶない! 現場からの緊急提言」を題して語り合った。教育の現場で身を張って取り組んできた方々である。
 設立大会の詳しい内容は、「家庭からの教育再興プロジェクト」のサイトをご参照願いたい。
http://www.moku-pub.com/project/top.htm

 いよいよ展開されつつある親学が広く国民に知られるところとなり、家庭から日本の再建を進める動きが活発になることを期待する。

ページの頭へ

 

「家族・教育」の題目に戻る

 

 

 

トップ日本の心Blog基調自己紹介おすすめリンク集メール