| MediaNews
津軽三味線ブームの先駆け木下伸市
ついにきょう満を持しCDデビュー
来月1日サンケイホールで記念公演
圧倒的なテクニックと熱いプレーで人気を呼び、今日のブームの先駆けともなった津軽三味線奏者、木下伸市が21日、「傳(でん)」「魁(かい)」と題した2枚のアルバムの同時リリースで満を持してのCDデビューを果たす。発売記念コンサートを12月1日午後6時半から大阪・サンケイホールで開く。
昭和40年、和歌山県に生まれた木下は、父親から三味線の手ほどきを受け、61年から津軽三味線全国大会で2年連続の優勝。天才奏者の登場と騒がれた。このころからさまざまなジャンルのミュージシャンとジョイントを重ねた。1昨年と今年にはハンガリーの奇才バイオリニスト、ロビー・ラカトシュと共演するなど、国内のみならず国際的にも活躍の場を広げている。
後発の奏者が次々とアルバム・デビューを果たす中、実力派の木下にも多くのオファーがあったが、「時代に翻弄(ほんろう)される音楽はやりたくない」と断り続けてきた。
しかし、ついに「日本の音楽的な財産になりうるものを。廃盤は絶対に作らない」とのコンセプトの新興レーベル「エイベクス・イオ」から満を持してのデビューが決まった。木下は「まずは名刺代わり。津軽三味線の多彩な魅力を分かってもらえると思う」と話す。
デビュー盤は、ユニークな2枚同時リリース。「傳」には「津軽じょんから節」「津軽音頭」など伝統的な名曲を収録。一方はの「魁」には、林英哲(和太鼓)、土井啓輔(尺八)にパーカッションが加わり、「海流」など木下の手になるオリジナルを収録し、ツガル・フュージョンと呼ばれる新しい潮流を紹介。いずれも「スタジオ録音ながら、極めてライブに近い熱気を切り取ることができた」と、本人も大満足の仕上がりだ。
コンサートでは、デビュー盤の楽曲を核に、スーパーテクニックを存分に披露する。4,500、4,000円。TEL.06・6345・5062。 |