写真:ヒメヤママユ1令(4/16) 6mmくらい
秋に産卵させた箱に入れて冬越ししましたが、岩手に比べて 暖かいためか3月の終わり頃から幼虫が出始めました。 まだこの頃には若葉は出ていないので何も食べさせるものがなく、
ほとんど死なせてしまいました。
一番涼しいところに置いてあった卵は4月のなかばに孵り、なんとか桜の若葉に つけて飼い始める事が出来ました。ヒメヤママユはいろいろな木の葉を食べるそうです。
孵化したては真っ黒に見えましたが、食べ始めると胸のうえに赤い部分が出て来ました。
写真:ヒメヤママユ2令(4/25) 13mmくらい
ヒメヤママユは2令になると黒いところが減り、胸の赤と腹側のクリーム色が 目立つようになります。あまり多くはありませんが、長い毛が少しと短い毛が生えています。
24日から2令になり始めました。写真は2令になった翌日です。
写真:ヒメヤママユ4令(5/13) 40mmくらい
一番良く育っている幼虫は5月5日に眠にはいり、 6日には4令になりました。4令になってびっくり、黄緑色の毛がいっぱい生えている
毛虫に大変身。体つきも太くもこもこして、道をよく歩いている黒や茶色のクマケムシ の黄緑バージョンのようです。
4令になりたては25ミリくらいでした。この写真は4令の一番大きくなったころで、 40ミリくらいあります。
写真:ヒメヤママユ5令脱皮直後(5/13) 40mmくらい
5月13日、午後に見た時、脱皮したばかりの幼虫がいました。脱いだばかりの皮を せっせとかじっていました。このように、蛾や蝶の幼虫は、孵化した卵のからや脱いだ皮を
食べる事がしばしばあります。
写真:ヒメヤママユあがり(5/20) 50mmくらい
せっせと桜の葉を食べて65mmくらいに大きくなっていたのですが、5月20日、一匹が液状の糞をして、すっかり小さくなり、盛んに歩き回っています。
これはカイコでは「あがり」と呼ばれる状態で、幼虫はもう餌を食べなくなり繭作りに取り掛かるのです。液状糞を することを「ガットパージ(Gut
Purge)」といいます。このガットパージは虫の種によって、タイミングが決まっています。 カイコでは繭作りの最中に起きますが、ヒメヤママユでは、繭作りの前に起きるようです。
その後28日までに8匹のヒメヤママユ幼虫はぜんぶ上がりました。
写真:液状糞(5/20)
こんなどろどろしたものが突然飼育カゴの中にあったら、病気にでもかかったのかしら、とびっくりしてしまいますね。 子どもには、「繭を作ってさなぎになったらもうトイレに行けなくなるから、今のうちにしておくのよ」と説明しました。
写真:ヒメヤママユ繭(5/28)
図鑑ではヒメヤママユは、落ち葉のあいだなどに繭を作る、と書いてあります。箱に枝や葉を入れて、上がりの幼虫を 入れましたが最初の一匹はうまく繭を作れませんでした。そのあとに上がった幼虫は下に敷いたペーパータオルの間で繭を作りましたので、
それからはペーパータオルにはさんで箱に入れておいたら、上手に繭を作るようになりました。繭と言ってもカイコやヤママユのように
立派なものではなく、網目の荒いシースルーです(流行かな?)
写真:ヒメヤママユさなぎ(5/28)
繭作りがうまくできなかった幼虫も数日後にはさなぎになりました。秋に成虫になるまで、 数カ月間はさなぎで過ごす事になります。