1996年の飼育記録

5令からまゆつくり


5令になりました

(6/9)

 4令になってから梅雨の走りで肌寒い日が続いたために、半数のカイコが5令になったのは 6月9日の朝でした。4令の半数が眠に入ったのは6月7日の夜ですから、一日半も眠が続いた ことになります。
5令になったばかりのカイコは約4cm程度です。ほとんどのカイコでは5令が幼虫最後の令で これからまゆを作るまで盛んに食べて大きくなります。
写真上...5令直前のカイコ。4令の頭の殻の下に5令の大きな頭の殻が出来ているのが みえます(矢印)。
写真下...5令脱皮直後。脱皮してしばらくは、頭を上げてじっとしています。


食べる、食べる、よく食べる!

(6/12)

 6月12日で5令の3日目、カイコの一生の内で一番よく食べる時期です。体長も7〜8cmに なり、とにかくがむしゃらに食べ続けます。この時期は一頭のカイコは一日あたり大人の手の ひらを広げたくらいの大きさの桑の葉を食べます。写真の飼育かご(35X25cm)には 20頭のカイコが入っていて、この桑の葉を6〜8時間で食べ尽くします。
 このまま2・3日食べ続けて、だんだん食べる量が減ってくると、いよいよまゆ作りの 始まりです。


  

まゆつくりを始める

(6/17)

 6月17日、桑の葉を食べなくなったカイコは、まゆを作る場所を求めて、 かごの縁に登り、盛んに糸を吐き始めます。こういう状態を「上がり」と 言っています。上がりのカイコは葉を食べなくなるので身体がやや透けるような 色になり、体長も6−7cmとすこし小さくなります。上がりのカイコはより明るく、 より高い場所に移動する傾向があるので、かごから逃げ出して 思いがけない場所にまゆを作ることもあります。

 まゆを作らせる場所として養蚕農家では「まぶし」という紙やプラスチックで出来た まゆ作り用の枠を使いますが、私はお菓子などの空き箱を利用しています(この時期になると 太るような気がします...)。写真下の空き箱に7−10頭のカイコを入れて、ふたを閉めて おくと、箱の角の部分を利用してまゆを作ります。矢印は6月16日の朝最初に上がった カイコを箱に入れて約一日経過したところです。まゆの形は大体出来ていますが、まゆは まだ薄くて柔らかく、中ではカイコが盛んに糸を吐いてまゆを厚く丈夫にしています。
  


まゆと真綿

(6/27)

 かいこは、まず周りに糸で足場を作り、その中に分厚い糸の層で出来たまゆを作ります。 つくり始めてから数日でまゆは出来上がり、カイコはまゆの中で蛹になります。
 箱から取り外したまゆ(写真左側)のまわりには、ふわふわした綿状のものがついています。 これは最初に作った糸の足場の部分です。綿状の部分は「真綿」と呼ばれ、 つむぎ糸の原料として利用できます。綿状の部分を取り外したまゆ(右上)と真綿(右下)。


1996年の記録

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