「山かます」と呼ばれる繭

ウスタビガのまゆつくり(1999)


 ウスタビガ(Rhodinia fugax)はヤママユガ科のガです。年に一度、秋に成虫がみられ、卵で越冬します。  幼虫は触るとキーキー音をたてるのが大きな特徴です。繭はあざやかな黄緑色の独特の形で木からぶら下げるように作ります。この色は褪せないので、冬の落葉樹の枝先で良く目立ちます。 この繭が「山かます」と呼ばれるのは、このまゆの形が「かます」という昔の穀物などを入れる袋に似ているためです。
 6月20日、岐阜県伊自良湖のまわりで、終令幼虫を見つけました。これは「あがり」の幼虫だったらしく、翌朝から繭作りをはじめました。本来の枝先からぶら下がる繭が作れなかったため、 少しいびつな形になりましたが、繭作りの様子を紹介します。

6月21日

ウスタビガまゆつくり 8:26a.m.

 まずは足場作り

ウスタビガまゆつくり 8:27a.m.

ウスタビガまゆつくり 11:36a.m.

 薄い繭の形が出来てきた
   

ウスタビガまゆつくり 14:23p.m.

 まだ透けて見えます
   

ウスタビガまゆつくり 14:28p.m.
   

ウスタビガまゆつくり 17:03a.m.

 逆光にすると透けて見える程度
   


6月22日

ウスタビガまゆつくり 11:20a.m.

 まゆの上の穴

ウスタビガまゆつくり 11:21a.m.

 下にも穴がありました
   

  


6月25日

ウスタビガまゆつくり

 上の穴に薄いふたが作られています

 手をふれると中でキーキーと音がします。6月末まで音が聞こえました。
   


7月4日

ウスタビガまゆつくり

 かごから取り外した繭。 カゴの網に懸けられた糸は本来なら枝に繭をしっかりぶら下げるためなのでしょう。7月6日にはさなぎになっていました。
    


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