思いでのインデアン・テント

〜戯れの2年間〜
2000.06.17筆



96年始めころだった思うが、ふと、インディアン・テント(ティピー)が気になり始めていた。
この頃のわたしは、ウエスタン映画を好んで観るようになっていた。 ストーリーなどはそっちのけでインディアン集落のシーンだけを探し求めていたのだ。
そんなわたしが抱いていたティピーは以下のようなものであった。


海の見える丘に
真っ白な
インディアン・テント
その中で7,8人が車座になって
焚き火をして
炎を肴に
酒盛り


奧に見えるのが日本海

その年の秋にアメリカ製(輸入発売元:北海道弟子屈のバルク・トレーディング)の12フィートのティピーを購入した。 説明書によれば、ポールは自分で調達せよということであった。
さっそく、ホームセンターから5m40cmの杉の間伐材を12本取り寄せた。 この間伐材は、1本だけでも1人では立て起こせないほどの重さである。
こんなので骨組みをすれば強度的としては充分過ぎるくらいだ。 知人の協力を得て、ほどなく、日本海が見える寺泊の地に夢にまで見た布製の真っ白なインディアン・テントが完成したのである
目の前には穏やかな日本海が拡がっている


これが焚き火だ

これから2年間、折に触れ、幾度となく通いつめるのである。
真っ昼間から気兼ねなく酒盛りができる。 ティピーの中で、焚き火ができる。
子どものころにした火遊びの淡い快感が蘇る。 その頃とただ一つだけ違うことがある。 叱る大人がいないということだ。 これがまたたまらなく開放感を助長するのである。




雪が降っても
通い続けた


とにかく面白いのだ
何が面白いかは
わたしの未熟な表現力では説明できない
血が騒ぐとでも言ったほうがよいのかも知れない
寒くもないのに火を熾す
炎を見つめるだけで満たされる
消えないようにとひたすら燃し続ける
燃すものがなくなるまで...
与えられた仕事であるかのように

ところで...
あなたは薪に火を熾せますか?



上の写真は、薪ストーブで食事を作っているところであるが、やはりティピーの中では焚き火が一番似合うのである。 つくづくそう思える...

今、このティピーはどうなっているのかというと、98年の秋台風によって倒壊してしまった。 大々的に布が裂けてしまったので修復不能となったのである。
僅か2年間の短いつき合いであったが、今はもうない。
残ったのはポールだけである。
しかし、そのうちにまた建てようと思うのである。
火遊びをするために。 (完)




またTipiが欲しくなった...
こんなのが欲しい!!