急告!
平成15年2月24日の新潟日報朝刊によれば...
秘湯「湯の平」が度重なる登山道の崩落に伴い林道が閉鎖されるそうです。
期間は、少なくとも今年いっぱいとのことで、来年の再開の目処は今のところないそうです。
不謹慎かも知れないけど、これで当面は「幻の秘湯」となりましたね(^^)
かかる事情ですので、全国の湯の平ファンにはまことにお気の毒です。
なお、山形県の小国から一日歩いて行けるそうです。


2002.8.31公開


8月28日(水)午前5時10分、自宅を出発して新潟県新発田市の山奥にある磐梯朝日国立公園「湯の平」温泉に行ってきた。この湯は、1860年代に山形県米沢市のマタギが冬崖から落ちたときに見つけたと言ふ。
加治川治水ダム駐車場から林道をクルマで二十分ほど走ったドン詰まりに広々とした駐車場がある。この駐車場の左奥にこれから歩かねばならい狭い登山道が口を開けて待っていた。
ここから3.4kmのアップダウンを一時間半かけて歩かなければならない。でも、わたしは二時間強もかかってしまったのである(^^;





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午前7時20分、加治川治水ダム駐車場のところでトイレを済ませてからここにクルマを停めて歩き出した。
足取りも軽やかに歩いていたら、軽トラックでやってきた林道管理員のおじいさんが「湯の平に行くならこの林道こからだと3時間も歩かなきゃだよ」とわかりやすい新発田弁で教えてくれた。
歩いて引き返すのは大変だろうからとさっきの駐車場まで送ってくれると言ふ。有り難いではないか...。ご厚意に甘えることにした(^^)
拡大して見る 午前8時10分、林道終点の駐車場(トイレ無し)にクルマを停めて、道幅の狭い登山道を出発である(^^)
大過なくこの地点に立てたのは、ひとえに軽トラのおじいさんのお陰である。登山道入り口には、このおじいさんが作ってくれたものと思われる杖が何本も立てかけてあった。感謝しつつ、そのうちの一本を有り難く借用させていただいた(^^)
この吊り橋は、縦横、上下に大きく揺れて男の人でも怖いくらいである。谷底には澄み切った綺麗なエメラルド色の流れが見えた。その冷気が辺り一面に漂っていて、汗ばんだ登山者に一時の「涼」を与えているのである。

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橋を渡りきったところから湯の平までは山道が険しくなり、ここら辺で滑落して命を落とした者へ手向けた遺詠のプレートを目にした。わたしの目にとまったものは三枚のプレートである。高校生や大学生くらいのまだ世にも出ないこれからという時期に不本意にも亡くなった者たちのものだった。親御さんもそうだろうが、さぞや無念であっただろう。
林道終点から歩いて一時間超のところに「一杯清水」と書かれた水場があった。この清水の在所は事前に聞いてはいたものの一向に目の前には現われない。もしかして見落としてきたのではないかと諦めていたところ、女房が『あったよ!清水が...』とづっと先のほうで叫んだ。もう歩けないといって腰を下ろして休んでいたのであるが、軽やかにそこに向かうわたし。正に砂漠でオアシスである。アハハ
で、この水は冷たくて柔らかくてひじょーにうんまい。ペットボトルに汲んで道中飲みながら歩いた。行き帰り、わたし一人だけでも1リッター以上は飲んだものと思われる(^^)
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午前9時50分、急なゴツゴツとした岩の坂道を下ると河原が見えてた。上流に向かって左側奥に上屋のある掘っ建て小屋風なのが目に飛び込んできた。微かに動いている肌色がいくつか見えた。この位置からでは、男女の別は見分けがつかないが間違いなくそれは湯人である(^^)建物に近づいてみて「婦人専用風呂」であることを確認。なかなか風情のある湯船であった。
婦人専用風呂のところから、急な階段を上がり切ると「湯の平山荘=ロッジ」が現れる。平成十三年、三千数百万円の建設費で建てたと管理人のおじいさんが数名のご婦人方にレクチャーしていた。元気でマメで親切な管理人だ。超声高の新発田弁がよく聞き取れなかったけどね(^^;アハハ
(一泊1,000円であるが、貸し毛布、食事などは一切なし。湧き水(やおきの泉)アリ。トイレ一回100円コイン)ここから北股山(標高2024m)へは7時間。
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別の写真を見る 午前10時20分、ロッジ裏手の狭い坂道を下るとそこは河原であった。行き止まりである。ここまで、わたしの遅足で二時間十分もかかってしまったが大自然に抱かれた露天風呂が目に飛び込んできた(^^)現金なもので今までの難儀さなどいっぺんに吹っ飛んでしまった。
「混浴露天風呂」は河原の左手奥にある。ここは婦人専用風呂と違って上屋も囲いもないが石組みで常設の露天風呂である。湯船の広さは想像していたものよりやや狭く感じられた。しばし、入湯風景をご覧いただきたい。
湯上がりに持参の昼食を河原で食べようとしたが、この界隈は日陰がない上にお天道様の照りつけがバカ熱く(暑く)て、このままでは熱射病になってしまふ。
河原に下りるときにロッジの管理人が「暑いから中で休憩しなさいね。タダでいいから!」というアナウンスを思い出した。「タダ」という言葉は健康によい響きである(^^)それに癒されるし...

午前11時20分、ロッジ2階の観音開きの窓際の一等席を確保して昼食を食べ、一時間程度の昼寝をして、コーヒーを飲んでまた河原の湯に...。

午後2時50分、ロッジを後に帰路へ...
午後4時30分、駐車場に到着。


−Memo−

○湯上がりに休憩するなら婦人専用風呂の階段を下りた河原は涼しい。
○ドコモの携帯電話は赤谷集落までしか電波が入らない(使えない)。
○「一杯清水」のとことロッジ裏に水場(やおきの泉)がある。後者のほうには「生水は飲まないように」と注意書きが出ていた。








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