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トラブルシューティング
おまちかね,トラブルシューティングです。トラブルに遭遇しても慌てずに乗りきれれば,あなたはもう立派な調弦の達人です。このページでは,私が今までに遭遇した数々のトラブルの原因とその確認方法,対処方法をまとめます。それにしてもいろんなトラブルがありますね。まとめてみて,あらためて驚きました。
現象 推定原因 音叉の音と第5弦の音が合ったかどうかがわからない 1 弦同士の音がぴったり合うポイントを見つけられない 1,2 第1〜第3弦が調弦すればするほど合わなくなる 2,3,5,6,7,9 特定の弦の音程がすぐに下がる 5,6 すべての弦の調弦がうまくいかない 3,4,7,8,9,10 弦を替えたら音がよく鳴らなくなった 3,10 特定のフレットを押さえた時に音がこもる 11
原因1 他の弦が一緒に振動している。 確認方法 合わせたい弦以外の弦を消音してみてください。
ある弦を弾くと,その振動で他の弦も振動します。他の弦が合わせたい音程とわずかにずれていると,うなりを発生します。こうなると,どこで調弦があったのか,わからなくなります。
対処方法 調弦する弦以外が振動しないように,他の弦を抑えつつ調弦します。
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原因2 はずれ弦が張られている。 確認方法 12フレットのハーモニクスと実音をすべての弦について比較してみてください。特定の弦だけずれが大きい場合は,それがは「ずれ弦」です。 対処方法 はずれ弦を取り除き,新しい弦を張ります。コンサートなど,すぐに演奏しなければならないときは,重要な音が合うように調整します。このとき他の音は音程が狂うので,それが許容できる範囲で調整することが重要です。予備ギターで演奏できるのであれば,そうします。
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原因3 弦を張る位置に誤りがある。 確認方法 正しい位置に弦が張られているか確認します。第1,2,3弦は,この順番に太くなります。第4,5,6弦も,この順番に太くなります。 対処方法 正しい位置に張りなおします。
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原因4 弦を張る方向に誤りがある。 確認方法 第4,5,6弦は,一般に片方の端の金属の巻き線がまばらになっています。この部分を糸巻き側にして張ります。巻き線タイプの弦は巻き線が密にきっちりと巻かれているときに正常に振動します。逆に張ってしまうと,正常でない部分がブリッジを超えて弦の振動する部分に少し入ってしまうので,音程が正確に出ませんし,音色がおかしくなります。
第1,2,3弦は,一般に方向を気にしなくてもよいのですが,いつくかの弦は第3弦も巻き線タイプになっているので,その場合には第4,5,6弦と同じ配慮が必要です。弦の片側の端に色がついている場合は,その側を糸巻き側にします。
対処方法 正しい向きに張りなおします。
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原因5 弦が糸巻き部で滑っている。 確認方法 第1,2,3弦は,通常表面がなめらかなナイロンでできています。つるつるしていて滑りやすいので,糸巻きにしっかり巻いたつもりでも少しずつ滑ってしまい,音程が変化することがあります。糸巻き部分の弦を斜め横からよく観察してみてください。滑っている場合は巻きつけた弦の端が動くのでわかります。正面から観察すると,急に弦がはずれて目に当たることもあるので,必ず横方向から観察してください。 対処方法 緩みが出ないようにしっかりと張りなおします。
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原因6 弦がブリッジ部で滑っている。 確認方法 糸巻き部での滑りと同様に,ブリッジにしっかり巻いたつもりでも少しずつ滑ってしまい,音程が変化することがあります。弦をブリッジに結んだ部分を斜め横や後ろからよく観察してみてください。滑っている場合は巻きつけた弦の端が動くのでわかります。正面から観察すると,急に弦がはずれて目に当たることもあるので,必ず横方向から観察してください。 対処方法 緩みが出ないようにしっかりと張りなおします。
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原因7 弦高が高すぎる(低すぎる)。
確認方法 フレットの上面と弦とのすき間を確認します。1フレットで0.2mm〜0.5mm,第6弦の12フレットで4.5±0.3mm,第1弦の12フレットで3.5±0.3mmになっていますか?これより低いと弦がびりつく原因になります。逆に高いと,弦を抑えた時に正常値よりも音程が上がりすぎてしまいます。
対処方法 弦高を調整します。場合によってはネックの反り修正も必要です。
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原因8 ナットが左右逆になっている。 確認方法 ナットに設けられた溝の幅は,そこを通る弦の太さに合わせて作られています。溝幅と弦の太さが合っていますか? 対処方法 弦を緩めて正しい向きに直します。
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原因9 ブリッジの骨棒が左右逆になっている。 確認方法 ブリッジ骨棒の上面は弦高や弦長を調整する目的で,複雑なカーブを描いていることが稀ではありません。各弦にとって最適な位置に決められているので,逆に取りつけると音程が合わなくなります。第6弦の方が第1弦よりも弦高が高いので,骨棒もブリッジからその分高くなります。第1弦側の骨棒の方が余計に出ていませんか? 対処方法 弦を緩めて正しい向きに直します。
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原因10 ブリッジの骨棒が上下逆になっている。 確認方法 ブリッジ骨棒の上面は,一般に長手方向に沿って上に凸のカーブを描いています。これを上下逆に取りつけると,骨棒の中央部分だけがブリッジの溝の底に当たり,両端は浮いてしまいます。その結果,音程が合わず,ぼやけた感じの音色となります。ブリッジと骨棒を真横から見たとき,骨棒の端がブリッジの溝から浮いていませんか? 対処方法 弦を緩めて正しい向きに直します。
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原因11 フレットが浮いている。 確認方法 フレットの両端を横から観察してください。指板から浮き上がって隙間があいていることがあります。隙間分だけフレットがたわむので,弦の振動を吸収して鳴りが悪くなります。 対処方法 浮いたフレットを打ち直します。
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