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バックグラウンド補正用データの作成

天の川など,広がりのある天体の光芒が少しだけ画像に含まれている場合は,セルフフラットニング法で使うバックグラウンド補正用データを手作業で修正することで対応できました。しかし天の川などが大きく画像に入っている場合などは,修正するのは無理があります。そこで別の手段でバックグラウンド補正用データを作成する必要があります。こぎつね座&や座を例にとって説明します。

元の画像はこんな感じです。

画像中央付近に天の川が大きく写っています。これだけ大きく天の川が写っていると,この画像を元にしてバックグラウンド画像を作成しても修正することはほとんど無理です。また,あいにく天の川がない方向の写真もなく,代用のバックグラウンド画像を作成することもできません。そこでグラフィックスソフト(iGrafxImage)のグラデーション描画機能を利用してバックグラウンド画像を作成することにします。

上の画像はiGrafxImageのグラデーションギャラリーに搭載されているグラデーション編集機能を利用して,バックグラウンド画像を作成するための円形グラデーションを設定しているところです。写真画像中央のバックの色(星がない部分の色)を,スポイトツールを使ってグラデーションの始点に指定します。同様にして中間部を設定し,画像の隅(ここでは左上隅)のバックの色をグラデーションの終点に指定します。iGrafxImageではこのように多数の点を指定してその間をグラデーションで徐々に色を変えることができるので,微妙な色の変化をつけることができます。

設定が終わったら元の画像の4倍程度大きい48bitカラー画像を用意して,設定したグラデーションで塗りつぶします。このとき,グラデーションの終点が画像の四隅に一致するように描画します。次のような画像が出来上がればOKです。

この画像から元の画像と重なる部分を切り出して48bitのTIFF画像で保存し,StellaImage3でセルフフラットニング法のバックグラウンド画像の代わりとして使用します。参考までに上の画像に元の画像を重ねてみると次のようになります。

星の画像の四隅がグラデーション画像に溶け込んでいる(色がほぼ一致している)のがわかるかと思います。

さらに星の画像を「減算」で合成(iGrafxImageでは「差分」で合成)すると,このようになります。元の画像から背景の色をサンプリングしてバックグラウンド画像を作るので,サンプリングマスク法と勝手に呼ぶことにしました。こぎつね座&や座ではこの方法を使って,天の川をきれいに残すことができました。

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