|
§4.30代の私: ビワ湖の魚貝から極微莱汚染物を検出 v.3 |
||||
|
GC−MS分析装置 (略して、GCMS。俗に「ガスマス」) |
||||
|
GCMS(ガス・クロマトグラフを直結した質量分析計)は、有機物が混合した物質の組成を検討するのに、きわめて有力な分析装置である。 ガスクロマトグラフ GCは、混合物の分離能力に優れるが、定性能力が低い。 質量分析計 MSは、純品の定性能力に優れるが、混合物の定性、同定は困難である。 両者をうまく結合して、GCによって試料中の混合物を分離し、GCの出口から直接にMSに導いて、分離した多数の成分を順に測定すれば、微量の成分を無駄なく汚さずに、便利に高感度に分析できる。 例えば、生体からの抽出物、食品中の成分、薬品中の微量成分、工業製品の中の不純物、環境汚染モニター試料、などの分析では、たくさんの有用、無用物質が混じり合った中のキー物質や共存物質を、確実に探索し、同定し、定量する事が求められる。 これらの試料を、いきなりGCに注入することはできない。気化しない成分を除去し、望む成分はGCのカラムの中で(いくらか温度を上げれば)気化するような誘導体に変え、などの「前処理」操作を加える。また、GCに装着する分離剤や検出器などを選定し、運転条件を試行しながら整え、などの準備や事前事後の検討を織り込んで、分析が行われる。かなり専門的な知識と経験を要する過程である。 |
||||
|
ことばの解説 【有機化合物】 【化学分析】 【定性分析】 【定量分析】 【同定】 |
||||
|
GCの基本原理 充填材や運転条件をうまく選ぶと、成分の性質の違いによって保持時間(注入してから検出器に到達するまでの時間)が違ってくるので、この差異を頼りに成分を同定する。だが、保持時間は装置や条件で変わるので、標準物質を何度も流して確認しておく。 質量分析計は、対象成分の質量数(分子量)を測定する(対象分子が少し分解した分子断片の集まりになる)ので、対象の化学構造を反映した情報(マス・スペクトル)が得られる。質量分析計をGCの検出器に使うと、成分を同定することが容易になる。GCの能力を効果的に補う。 質量分析計を連続して動作させると、たくさんのデータが発生する。コンピューターの役割が重要になる。 |
カラム (column) 充填材 (column packing) 検出器 (detector) クロマトグラフ (chromatograph) |
|||