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§4.30代の私: ビワ湖の魚貝から極微莱汚染物を検出 v.3 |
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GC−MS分析装置-2 質量分析計 |
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質量スペクトル
このPCBの分子量 M は、 塩素には同位体があって、分子量35の35Clに対して37Clが24.5%含まれている(ほぼ3:1)。それでイオンは2おきに複数現れて、その質量比は、 質量スペクトルに現れるピークの高さは、イオン化の条件によってかなり変わってくる。電子ビームを浴びせる電子衝撃イオン化法 EI では、分子はかなり分裂し、分子イオンは出ないことも多い。化学イオン化法 CI、電界脱着イオン化法FDなど、ソフトなイオン化法が種々開発されている。 試料がGCから連続して送られてくるGC−MSでは、質量軸操作を、できるだけ高速に連続して繰り返して、測定データをコンピューターに貯め込む。この時、全イオンの総量をあわせ検出して、平行して記録しておけば、これがGCから送られてきた試料の濃度、すなわちクロマトグラムとして参照できる。 そこで開発されたマス・クロマトグラフィーは、任意に選定したイオンによりクロマトグラムを描かせて、成分の同定、試料物質の解析を支援しようとする。コンピューターのデータ蓄積・再構成能力を活用した強力な武器になっている。 その創生期の実例を下に示す。このデータを得た由縁を別ページに述べたが、GC−MS+コンピューターの効用を顕著に示して、この手法が環境監視や生化学、医化学、食品、天然物理解のために広く使われる端緒となった。 |
【質量】(mass) 【質量スペクトル】 【質量数】 【質量分析器】 【電場】(electric field) 【磁場】(magnetic field) 補足 【BHC】(benzene hexachloride) 【DDT】(dichlorodiphenyltrichloroethane) 【PCB】(polychlorobiphenyl) 【ダイオキシン】(dioxine) |
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ビワ湖でフナやシジミを採取し、公定の前処理法で脂溶性成分を抽出して、GC-MSに注入した。8秒ごとに走査して約40分、280スペクトルをコンピューターの磁気テープに集録。後刻、図の右にある質量数を指定して、プロッター上にクロマトグラムを描かせた。 これらのピークが本当にその物質なのかは、もっとたくさんの断片イオンを描かしてみればよい。すべてのデータはコンピューターに保存されているのだから。 |
例えば 最下段のガンマBHC(今は禁制の農薬)は、1分子に塩素を6個含む。塩素が2個とれた217と3個離脱した182とを描くと、走査番号80のあたりに揃ったピークが現れた。
DDTやDDE(これらも禁制の農薬)でも、揃ったピークが見つかる。 このように、いろんなものがごちゃまぜになった物質、それは環境や生体からの試料がたいていそうなのだが、そのなかから知りたいものの存在を見つける確かな手法ができあがった。今日、さらに発展している。 |
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さらに高感度なマス・フラグメントグラフィーマス・クロマトグラフィーでは、全質量範囲を均等に走査するので、ひとつのイオンの測定時間は走査時間の1/1000以下になる。試料から出たイオンのほとんどは測定されずに管壁で消滅する。それでも高感度なのは、選択性が高いから、ノイズになる妨害成分も同率でカットされているからなのだが、うんと微量になるとイオンの数が少なくなって、統計的変動が大きくなり、データの信頼性が低下する。 |
マス・フラグメントグラフィーは、測定の前に、対象イオン(複数)を指定する。測定が始まると、コンピューターは加速電圧と励磁電流を精密に制御して、指定のイオンのみの測定を高速に繰り返す。こうすれば、全測定時間のほとんどを対象イオンの測定に当てられるので、むだに消滅するイオンが少なくなり、感度を数百倍に上げることができる。 未知成分の探索にはマスクロを使い、 |
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右から、 人物は、コンピュータープログラムを隅々まで書き上げた 浅井 聡 君。
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§4.30代の私: ビワ湖の魚貝から極微莱汚染物を検出 v.3 |
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