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バスで終点へ 日曜日、適当なバスに乗って、終点まで行ってみた。この国には地図がないからよく分からないが、東の方角だ。
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子供が集まってきた 「ヤーこんにちは、エクスポジチア ジャポネーザ」と人なつっこい。 ポケットの辞書を出してめくると、火力発電所だ。先日やっと見付けた ル英−英ル辞書、文庫本ほどの小さなものだが、早速に役に立つ。 |
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ここは農場?まわりを示して聞いてみるが、答が聞き取れない。年かさの女の子が辞書を自分でひいて、「ほら、collective。フランス語でもcollectiveというなあ」と言う。何? コレクティブ? はて。あ、そうか、コルホーズか。集合農場か。 男の子に「おまえは5つか?」 「ダー。こいつは4つで、こいつは一つで、このお姉さんは8つだ」 「? 年じゃなくて学年を言ってるのか」
集落に入っていくと、きれいな服装の子がいる。頼んで撮らせてもらう。辞書を示して民俗衣装と確認できたが、服の名までは聞き得ない。 木陰のテーブルで飲んでいた集団から、おっさんがおばさんを抱えて飛び出してきて、撮れ、と構える。後ろから仲間の人々が何かさかんに冷やかしている。強い酒のにおい。楽しんでいるナア。 |
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農村博物館 展示場の近くにある Village Museum を覗いてみた。ルーマニア各地の古い民家が集めてある。民家の内部も復元されて、家具、いろんな道具、装飾品がたくさん並べてある。 その地方では、羊をたくさん飼育して、羊毛を織って、服や敷物にする。織り込んだ色とりどりの模様がとても民俗味があって美しい。 そんな土地に伝わる民族舞踊と音楽がすばらしいそうだ。バルトークなんかがたくさん採譜していると、これは後に聞いた話。
← そんな民族芸術を書き込んだ絵が、博物館の中の案内板にあった。左に掲げるが、実はかなり露出不足であるのを強引に補正した。
この国の周囲は、南はブルガリア、南西はユーゴスラビア、北西はハンガリー、そのすぐ北にチェコとポーランドが近く、北から東にかけてウクライナ、北東にモルダビアが挟まっている。 |
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黒海を見に行く ちょっと遠出をしてみましょうよ、と商社員のSさん。先ほどから登場しているが、当社のヨーロッパ総代理店の住商の下で、東欧数国の販売権を得ているN商事の人。ヨーロッパ、アフリカの、小口の商談を拾って駆け回っているタフな人だ。 1等か2等か。2等て乗れたもんじゃありません、人種が違う、と1等へ。豪華ではないが一応きれいな車室、3人向かい合わせのコンパートメントが並ぶ。この国は機関車まで自作できる工業国である。 大平原を、ひたすら東へ走る。じゃがいも、麦、とーもろこし、甜菜、牧草。 写真右手の建物には、拡大して見ると、大型農業機械が並んでいるようだ。集合農場の基地か、農具工場か。 |
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向かいに座ったお嬢さんは、ブカレスト大学の学生とか。英語はだめ。 ルーマニア語会話集を片端から試してる内に、途中の下車駅に着く。日曜に親元へ、ちょっと帰るという風情だった。 卒業したら、ブカレストで仕事を見付けたい、と言っていた(ようだった)。 |
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ドナウ川を渡るやがて、北流してきたドナウ川を、長い鉄橋でわたる。 ドナウ川はドイツの南西に端を発して、オーストリア、ハンガリー、ユーゴスラビア、ブルガリア、そしてルーマニアに入ってきて、黒海に注ぐ。ざっと2000km。
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黒海のリゾートコンスタンツァから支線に乗り換えて一駅で、きれいな海岸に出る、と教わってきた。 バカンスにはやや早いが、そんな人で賑わいつつある。比較的安いので、イタリアやフランスの客も多いとか。
黒海では、キャビアを生むチョウザメが育つ。と言って、目前にいたり、売っているわけではないが。
こうして、東欧の最東端まで探査できた。人は楽しんでるものだな、と、当時はしきりに思った。
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