暗い宿

有栖川有栖:角川書店


有栖川有栖先生の作家有栖と臨床犯罪学者火村英生シリーズ短編集。色々な宿・ホテルなどを舞台にした〈宿シリーズ〉。全4作からなっています。装丁も素敵ですvところで各扉のタイトル下にあるイラストは有栖川先生が描いたものなのか気になります。
ちなみに 8月頭に発売していたそうなのですが、気づいたのは20日未明。他サイト様のBBSで発見して出遅れた!とショックを受ける。ハードカバーのチェックってあまりしてないんですよねぇ。ちなみに文庫化してから購入しようか悩みましたが、一刻も早く読みたくて結局すぐさま本屋に走ってしまいました。

†暗い宿†
表題作。〈宿シリーズ〉1作目。
作家・有栖川有栖が偶然泊まった元旅館で後にある事件があったと判明し、友人の臨床犯罪学者火村英生とその旅館を再び訪れる。
実はすごい偶然にも、この旅館がある舞台が私が最近行った場所だったりします。と言っても通過しただけなのですが、読んでいてその道通ったよ〜とか、その建物見たよ〜という記述がところどころに出てきました。これを読んでから行けばもっと楽しめたのに!とちょっとくやしかったです。
話の内容的には短編なのでミステリという程のものでもなく、軽く読めました。しかし犯人の居直り具合がすっごい不愉快でした。読んでいてかなり腹たちました。

†ホテル・ラフレシア†
『ホテル・カリフォルニア』という歌からとったタイトル。しかしこの歌を知らない私…。洋楽って全くわかんないんですよι
作中に出てくるホテル主催のミステリーイベントというものに出てみたいと思いました。でもきっと私はいつまでたっても解明できないんだろうなぁとか思います(爆)。ちなみに有栖の担当の片桐さんが出てきてちょっと嬉しかったりv脇役なんですが好きです。あと森下刑事も好きです。大阪府警に本当にあんな刑事さんいないのかな〜(笑)。伯父さん(元大阪府警勤務)に今度聞いてみよう(笑)。
話の内容は全くと言っていい程ミステリーじゃないです。推理するような事件は何も起こらず終わりました。あえて言うならミステリーイベントかな?結末的にはちょっと悲しいものでした。happy endが好きな私的には後味悪かったです。

†異形の客†
4作の中で一番ミステリーっぽい話でした。ちゃんと(謎)殺人事件が起こり、その真相をつきとめていくというもの。相変わらず火村先生はさすがです。本格ものらしくトリックもあります。
ちなみにこの話の舞台は武田尾温泉がモデル。(作中では名前は変えてある)温泉旅館に1泊の旅行できた際に遭遇した事件です。これを読んでたらむしょうに温泉に行きたくなってきた。しかも大阪から1時間の距離とかみるとますます行きたくなったぞ〜。<単純

†201号室の厄災†
めずらしく火村の1人称で語られています。有栖の1人称に慣れているので少し違和感ありました。
学会の発表のため東京に行った際、同僚にもらったチケットで高級ホテルに泊まり事件に巻き込まれるもの。火村、かなりの災難です。タイトル通りまさに「厄災」。
例によってミステリーちっくでない話です。一応軽く推理のようなものもありますが、何じゃそりゃぁって感じでした。短編なので紙面の都合上仕方ないと言えばそれまでなのですが。でも火村の素敵なお姿が拝見できたので良かったかな?(笑)