|
長編超伝奇小説。いわゆる吸血鬼もの。書店で見かけた際、篠田先生のファンだけど洋モノはダメだと思い手にしなかった。しかし後日友達に借りて読んでみると面
白かったです。名前は外国人だけど、舞台は日本なのでとっつきにくくもなかったです。日本人も出てきますし…というか外国名の人の方が少ないかも。
魔界都市・新宿という単語が作中に出てくるのですが、菊池先生の『魔王伝』を思い出しました。そうなるとこのリュウはせつらか?メフィストは誰か謎。
篠田先生はあとがきに「私の吸血鬼はキリスト教と密接した関係をもっている」書いてらっしゃる通
り、キリスト教的な話の内容です。ユダやイエスなど出てきます。この辺は心惹かれる題材なので読んでいて興味津々。イエスの死刑の仕方って改めて恐ろしいなぁとか思いました。磔の刑だけは遠慮したい…。
ちなみに私は吸血鬼と言えばインタビュー・ウイズ・ヴァンパイアが出てきます。でもこの作中で、IWVについて批判っぽい発言されてましたι
吸血鬼の話と言っても、主人公は普通の女性だったので読みやすかったです。かっこよく賢い素敵な方なのですが、それなりに悩みなどもあったりして共感できる部分もあります。人間の弱さというかそういうものについても考えさせられます。でも、彼女は強いと思います。もちろん弱い部分もあるのでしょうが、努力してそれを克服しようとしています。そういう生き方がかっこいいなぁ。こんな女性になりたいと憧れます。絶対無理だ、という声があちこちから聞こえてきそうですι
ちなみに主人公の幼なじみというか妹みたいな存在の女の子がいるのですが、そのコはまさに正反対と言ってもいいようなコです。別
に悪いコとか弱いコというわけではありません。彼女も強くていいコです。でもその強さの質が違うというか…。私の少ない語彙ではうまく説明できないのがくやしい。
一応この1冊で完結しているのですが、まだ続く雰囲気があります。次回作にも期待!篠田先生はホラーもの書かせてもピカ一です☆
|