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有栖川有栖先生の作家有栖と臨床犯罪学者火村英生シリーズ短編集。2ヶ月前に発行の『暗い宿』に続きハードカバーです。黒い装丁が目印。一体、講談社から出るはずの『マレー鉄道の謎』はどうなったんだろうか、とFANなら思わずにはいられないです。今回の作品は全てタイトルに「殺人事件」とついており、建物の名称であるなど統一されている。有栖川先生は基本的にシリーズっぽくするのが好きだと私はみた(笑)。
†黒鳥亭殺人事件†
平成8年4月号の「小説新潮」が初出。当時、かなり本をよく読んでいた私は雑誌で読んだことありました。しかし内容、あまり覚えてなかったです(爆)。火村と有栖の大学時代の旧友が出てきたのが、ちょっと嬉しかったです。事件と全然関係ないのですが、有栖が真樹ちゃんに絵本を読んであげるシーンがほほえましく良かったですvあと「アリとキリギリス」についての解釈。私は単純な人間なので一般
的解釈な「働かざる者喰うべからず」しか思い浮かびませんでした。そういう点をついてくる所が有栖川先生の素晴らしいところ。あと「二十の扉」という遊び。これって有名?私は知りませんでした。面
白そうなのでやってみたいな〜。ちなみに「かしこいカラスさん」という童話も知りませんでした。無知がばれる…。事件解明については、何とも言えず後味悪いです。一体、どうするのかな?やはり火村は天農さんに真実を告げないままなのかな?
†壺中庵殺人事件†
短編にしてはトリックもちゃんとありました。いわゆる密室殺人もの。動機などの話の内容的には、あまり面
白味はなかったです。おそらくトリックに重視の話にしたからでしょうが。トリックはおぉ!と思いました。実際にはこんな部屋ないでしょうから、あり得ないことだが。ちなみに「壺中庵」が何かも知らなかったです。なんで作家さんってこんなに物知りなんでしょうか?というか私と比べるのがそもそも間違い…
†月宮殿殺人事件†
初出は「小説NON」平成9年7月号。確か授業の空き時間に近くの本屋で立ち読みした作品です。これはトリックなど特にないです。話がとても良くて泣いてしまいました。なんで、ミステリー読んで泣くのか自分でも疑問です。有栖って人間的にすごい好きです。ちなみにトリックなどはないのですが、意外な事実が判明して事件は解決(解決っていうのも変だが)。何故、火村はそこでそういうことが思い浮かぶのか謎です。サボテンなんて普通
出てこないと思うけどなぁ。
†雪華楼殺人事件†
「雪華楼」という言葉が綺麗だと思いました。旅館の名前にしようと思っていた位
なので、そりゃそうだろうと言われればそうだが。今回の舞台は京都の北にある鞍馬。鞍馬、個人的にけっこう好きだったりします。冬に行ったことないけど、やはり雪降るみたいですね。冒頭は突然病院で一瞬、何事かと驚き。ちゃんと有栖と火村も出てきて安心しました。この事件の真相ありなさそうで、実際にあったらしいです。しかし自分が考えた謎が本当に事件であったらトリックのパクリと思われてイヤでしょうねι有栖川先生お気の毒に…。
†紅雨荘殺人事件†
「やられた!」という感じの解決でした。まさかそういう展開とはな〜。本格ものってこういうトリック(と言うのも変だが)が出てくるのでいつも驚かされます。しかしこの話は事件そのものもともかくとして、火村のベンツがどうなったのか気になります。無事に修理され、走れるようになって返ってきたのか?いい加減新しいの買おうよ、とツッコミ。私大の助教授ってそんなに貧乏なんでしょうか?あと森下刑事が出ていて嬉しかったですvどうやら私、彼のこと思った以上に好きみたいです。アルマーニを着た刑事さん…。やはりモテルみたいなことが書いてありました。舞台は箕面
と高槻でした。見慣れた地名でちょっと嬉しかったり。
†絶叫城殺人事件†
タイトル作品。私にしてはめずらしく途中で犯人と大体の真相がわかりました。最初の犯人のことは置いておいて、後の犯人はかっこよく潔いと思いました。弟思いの姉です。最低の弟だ。これはタイトル作品になるだけあって、事件も内容も一番面
白いと思いました。短編で両方充実させるのって難しいのですが、これはそれを見事クリア。作中に出てくるゲームがやりたくなりました。誰か作ってくれないかな〜。(無茶な)今回は久方ぶりに片桐氏もご登場。そして森下刑事も登場v大阪府警の威信をかけて頑張っている彼が素敵でした。雨の中ご苦労様でした〜。って本当に私森下刑事好きみたいだな…。薬屋探偵の葉山君と少しだぶります。って言ったら失礼かな?あと火村の着メロ宇多田ですか?かなりイヤかも。
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