Kissy21.info別館北陸ローカル線紀行

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「Kissyの北陸ローカル線紀行」  第26回

能登線最後の夏

「リバイバル能登路」で完乗を果たしたのと鉄道ですが、お祭り状態ではなく、 普段ののと鉄道の姿をみたく、「青春18きっぷ」+「のと鉄道フリーきっぷ」 を使用して再び蛸島まで乗車してきました。

富山発朝一番の普通列車にのり津幡へ、津幡で七尾線七尾行きに乗り換えます。
七尾線の電車は関西地区で快速電車として活躍していた 113系電車に交流機器 を搭載した415系800番台です。 415系を名乗ってはいますがJR東日本常磐線 などで活躍している車両とはちょっと違います。



車内はクロスシートの部分を少し大型のバケットシートに改装してあり窓割と 少し合わない状態になっています。できれば関西地区のカフェオレ色にリニュー アルされた車両ような 221系タイプの転換クロスシートに改装してもらいたい ですね。

七尾駅では1番線の片隅にのと鉄道のホームがあります。乗り換え改札口で 1日乗車券を購入します。1700円で前線乗り放題になるこのきっぷ、七尾から なら恋路以遠へいく場合で片道でもとが取れてしまう切符、土日限定ですが使 わない手はないですね。

http://www.incl.ne.jp/ntr/kikaku/kikaku.htm#のんびりきっぷ

のとホームには2両編成のディーゼルカーが止まっています。前の車両が蛸島 行き、後ろの車両が穴水までの連結だそうです。出入り口は前の車両の1箇所 のみで、前の車両はほぼ席が埋まっています。後ろの車両はロングシートとい うこともあるがら空き状態だったので後ろの車両に乗車。発車間際にはロング シートもほぼ埋まる状態になってきました。

定刻になり列車は発車、和倉温泉、田鶴浜と七尾湾を眺めながら走っていきま す。ワンマン運転の列車は途中駅での降車は前の車両のみ、途中で降りる方は ほぼ前の車両に乗車しているようです。後ろの車両は切り離される穴水までは ほとんど出入りはありませんでした。

穴水では地元の乗客の入れ替わりがありましたが、2両編成から1両に減って も乗車率には変わらない様子。七尾方面から乗りとおしている方は観光客っぽ い雰囲気がほとんどです。

地元のお客さんは、宇出津、松波などの拠点駅を目指して増えていき、拠点駅 で入れ替わりそして拠点駅を過ぎると減っていく繰り返し、来春廃線といわれ ながらも地元の足としては定着している雰囲気です。

最初の目的地恋路までは七尾から約2時間。あっという間とはいわないまでも 素晴らしい車窓を眺めていたら思ったよりも早く恋路駅に到着しました。

今回の旅の目的パート1としては、村下孝蔵さんの「恋路海岸」♪にひたるこ と?歌の季節は冬なんですが恋路駅最後の夏の訪問してみました。
 

■恋路駅

松波駅を出発しトンネルを何個か抜けると列車は恋路駅に到着します。単線の 線路にホームだけの簡単な駅です。ホームに待合室だけの無人駅です。

駅は海岸沿いの国道から少し登った高台にありホームからの景色も綺麗です。 全国的にも有名なこの駅は名前だけではなく景観のよさもあるのでしょう。

「恋路海岸」の由来は約 700年前の助三郎と鍋乃の悲しい恋の物語が由来だそ うです。無人駅の待合室には「落書きノート」が…。この落書きノートは列車で 来た人だけでなく車やバイクで来た人も書き込んでいるようです。廃止後はど うなってしまうのかな??

またこの駅を見渡せる場所にコスモスの花が咲いていました。で、シャッター を押してみたのがこの写真。

http://kissy21.seesaa.net/article/507738.html

列車は入っていないけど、新境地開拓かな?
海岸は夏の終わりの静けさも漂っていました。

恋路駅には約30分ほどの滞在ののちいったん上り列車で甲駅へ向かいます。 ここでやってきたのがこの列車

http://kissy21.seesaa.net/article/515824.html

能登瓦をイメージした真っ黒な車体は存在感があります。能登線を愛する団体 の方たちがボランティアで塗り替えたとか。

村下孝蔵さんの「恋路海岸」という歌に「黒い電車」が登場してくるのですが この歌が作られたときには走っていないはず。もう一度冬に「黒い電車」での と鉄道に乗ってみたいものです。
 

■甲駅のオユ10(郵便車)

恋路駅から一旦穴水方面に戻り甲駅に向かいます。この区間では進行方向向かっ て右側が海よりになります。九十九湾小木あたりから宇出津までの区間はリア ス式海岸沿いを線路が続いています。トンネルがつつきながらも時おり見せる 雄大な海の風景や、小さな湾の風景、この車窓を眺めるだけでものと鉄道に乗 る価値は大きいと思います。来年春までなんてもったいない・・・。

甲駅まで戻ったのはこの駅に保存されている郵便車「オユ10」を見るため。 現在では廃止されていますが鉄道による郵便輸送が行われていた頃の車両です。 郵便輸送が廃止されて現存する車両は2両のみだそうです。ちょうど団体列車 による見学が予定されていたそうで車内の掃除をしている職員の方もおられま した。


無人の待合室にはオユ10に関する新聞記事の切抜きがたくさん掲示してあり ました。この記事によるよ、のと鉄道の目玉にしようとオユ10を甲駅に持っ てきたのはいいが、なかなか活用策が見つからず一時は荒れ放題だった同車で すがボランティアにより整備、現在では定期的に公開されているそうです。

しかし甲駅での保存も来年春まで、移転しての保存が計画されているのですが かなり老朽した車両で、移動のために動かせることが可能なのか検討中なのだ そうです。

再び下り列車に乗車、こんどはのと鉄道終点蛸島駅に向かいました。

■能登線の終着駅 蛸島

甲駅から再び蛸島駅に乗車しました。珠洲から末端区間、蛸島までの区間は 「タブレット」(単線区間における安全装置一種、最近はほとんど使われてい ません。)のが残っていました。
終点蛸島駅は線路1本のみの無人駅です。売店のみが営業しています。お菓子 や飲み物だけでなく記念品や、車両紹介ビデオなども販売されていました。

売店の片隅には主に能登の鉄道の写真パネルが展示されていました。「みんな でアルバムを作ろう」といった趣旨の企画があり、鉄道写真の募集が行われて いました。

夏休み期間中のみ蛸島から珠洲まで折り返し改装列車の営業運転が行われてお り、記念乗車のための便宜も図られていましたが、おりあえし時間はわずか。 列車の発車を見送り売店の方と会話を楽しみました。

蛸島から珠洲までの営業距離は3.6km 歩いてみました。列車本数が少ないといっ てもさすがに線路を歩くのは危険です。国道249号線に沿って歩いてみました。

沿線は町並みが途切れることはなく珠洲まで歩くことができました。 能登半島の末端区間ということで沿線人口が少なく路線廃止…といったイメー ジでしたが、もっと使いやすい列車ダイヤにしていれば…。車窓の風景もすば らしいものがあるのでもっともっと観光客を誘致していれば…。

今回夏ののと鉄道を乗車してみましたが、冬、雪ののと鉄道にも来て見たいと 感じて「能登線最後の夏」を終了しようと思います。


 

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