〜富山城の整形技術〜
(1) 整形の概要

 石の形を整えるのには、@石面を平面にするための整形、A石と石の合端を作るための整形、B石の尖り部分を落とすための整形などがあります。

 整形には、ゲンノウで割り取る方法、ノミでハツリ・筋ノミを入れる方法があり、それらを併用して用いることもあります。

 起源は定かではありませんが、金槌とほぼ同じ大きさで、打面を小さな長方形とするオシキリは、ゲンノウより小さな割り取りを行う際に使用します。

 ゲンノウで割り取る方法は、主にBの目的で使われますが、石垣天端の上面の整形や、自然面を石面とする場合のはみ出し部分の除去の際にも多く用いられます。

 ノミでハツリ・筋ノミを入れる方法の最も典型的な例は、角石・角脇石の平面整形で、丁寧な整形により平らに仕上げられています。また、Aの場合も、特に角石・角脇石の合端整形に多く用いられています。

 これらの整形は、基本的には城で石を積む過程で実施されたとみられます。
(古川)