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皿倉山  八幡東区  〔2008/02/09〕
 

皿倉山は、標高622mの北九州を代表する山で、隣接する山を含めて帆柱自然公園として整備されています。また、風師山、平尾台、皿倉山、福智山の山地が北九州国定公園に指定されています。
眺望がすばらしい山で、その夜景は100億ドルの夜景と呼ばれています。
山麓からケーブルカーで山頂下まで登れ、更にスロープカーを利用すれば、誰でも苦もなく山頂まで登れます。
山頂下まで車で上ることもできます。また、歩いての登山は各方面からいくつもの登山道があります。
旧電車通りの県道の尾倉交差点から、皿倉山に向かって南に進みます。先方は、山手線と交差する帆柱登山口交差点です。山腹の右手から山頂に伸びているのがケーブルカーの軌道で、山頂にはテレビ塔が林立しています。
帆柱登山口交差点を直進し、坂を上って行きます。突き当たりの帆柱2丁目交差点を右に上ります。皿倉山・帆柱ケーブルの案内がありますので、それに従って、左折して坂を上って行きます。都市高速の上に架かる高架橋を渡ります。その手前に高速バスの高速・帆柱ケーブルバス停があります。橋を渡ると、右手に駐車場があります。その先に皿倉山を上る車道が右カーブします。その先に帆柱ケーブル山麓駅への道が右カーブします。
帆柱ケーブル山麓駅の前にも駐車場があります。金・土・日・祝日には、JR八幡駅から30分毎に無料シャトルバスが山麓駅に着きます。
帆柱ケーブルは1957年(昭和32年)開業しました。2001年(平成13年)6月からは新型車両で運行されています。イエローが「はるか」、ブルーが「かなた」と名付けられています。ケーブルカーの窓はもちろん、天井もガラスになっていて、眺望が楽しめます。6分間で、標高差441mの1,100mの距離を上ります。往復大人800円で、20分間隔で運行されます。
帆柱ケーブルについては、下記の公式ホームページをご覧ください。
http://www.hobashira-cable.co.jp/
ケーブルカーの山上駅から階段を上ると、スロープカーの乗り場になります。2007(平成19)年12月28日スロープカーが新設され、開業しました。ここには1964(昭和39)年からリフトがありましたが、老朽化していました。
スロープカーには乗り場から車内に段差のないバリアフリーになっています。また山上駅から乗り場にエレベーターが新設されています。車内は、北九州のパノラマを眺めるように、座席は北側の窓に向いて設置されています。斜面を上っても、車内は水平です。定員は40名で、159mの距離を3分間でゆっくり運行します。スロープカーは1両で往復し、10分間隔で運行されます。大人往復200円です。
スロープカーは山頂展望台に着きます。2階は右のようなパノラマ展望室です。屋上は展望テラスになっています。スロープカー乗り場から屋上までエレベーターがあります。
展望台の展望テラスから山頂広場は同じ高さになっています。山頂及びその周辺には、テレビ塔が林立しています。

展望テラス及び山頂広場からの北側眺望を以下に紹介します。まず東方向から7方向を眺めます。一部重なりますので、その連続性はお分かりになると思います。その後、4方向のクローズアップを紹介します。
北東方向
中央手前は八幡東区高見で、その左先は、小倉北区・戸畑区・八幡東区の区境にある、金比羅山がある中央公園です。中段右手のビルの密集地は、小倉の中心地です。
「つ」になっている海が関門海峡です。左の上の白い棒が関門橋の橋塔です。その付近の右手が門司港です。「つ」の字の中央部の左が下関市彦島、右の対岸は門司区大里です。
北北東方向
手前半分程度が八幡東区で、その先は戸畑区です。戸畑区の北側は新日鐵八幡製鐵所戸畑です。海の先の山々は山口県下関市になります。
左手前は、テーマパークのスペースワールドがある八幡東区東田です。
北北北東方向
右の八幡東区東田が前と共通ですので、連続性がご理解できると思います。中央上部に赤い若戸大橋が見えます。戸畑区と若松区を結びます。その先から手前にかけての海は、洞海湾です。
高架の都市高速道が「く」の字に見える部分があります。その中央部の左に工場があります。その左端からの洞海湾に突き出た部分があります。それらは新日鐵八幡製鐵所の八幡部分です。
若戸大橋から右に伸ばしたラインから上の工場は、新日鐵八幡製鐵所の戸畑部分です。
北方向
中央に八幡駅前の大通りが見えます。その北の空地では、再開発事業が行われています。洞海湾に突き出た部分が、新日鐵八幡製鐵所八幡の洞岡(くきおか)地区で、右の海岸沿いは東田地区です。洞海湾の対岸は若松区で、その北側の響灘埋立地に10基の風力発電の風車があります。その先は響灘で、右の細長く平らな島は藍島(あいのしま)です。
北北西方向
中央の白い建物群は、新日鐵の桃園アパートです。しだいに撤去されて、戸建住宅やマンションになっています。その左手前は桃園球場です。
洞海湾対岸の若松の山の最高峰は、右手の標高302mの石峰山です。響灘に2つの島が見えます。右の大きい方が白島の男島、左の小さい方が白島の女島です。白島の男島の右手前に、白島国家石油備蓄基地が見えます。
北西方向
中央の建物は、黒崎駅東側の複合ショッピングビルです。その先と左先の赤白の煙突がある所は、三菱化学黒崎事業所です。洞海湾は左が深奥部になります。その手前は、江川の河口部になります。
緑の部分が海岸沿いにあります。その中の右側の水は、頓田貯水池です。その周辺は響灘緑地で、その左の緑地の沿岸は若松北海岸です。沿岸の緑の左端部は遠賀郡芦屋町になります。
北西西方向
中央の水の部分は瀬板貯水池で、そこから左に伸びているのはゴルフ場です。その緑の帯の上の部分は、瀬板の森公園になっています。その先に水の帯が見えます。遠賀川です。その先は芦屋海岸で、沿岸の緑は隣町の岡垣町まで伸びる三里松原です。
北北東方向のクローズアップ
手前は八幡東区、左端にある若戸大橋のから右に伸ばしたラインの下は戸畑区市街地、その上の沿岸部は新日鐵八幡製鐵所戸畑です。その先左から突き出した陸地は、若松区の埋立地で、その先の細長い低い島は馬島(うましま)です。その先の丸っこい島は六連島(むつれじま)です。二つの島の間が県境で、馬島は福岡県北九州市小倉北区、六連島は山口県下関市です。
北北北東方向のクローズアップ
都市高速高架道の「く」の字中央部に見える白いものは、東田第一高炉のモニュメントです。1901(明治34)年ここにあった高炉で、官営製鐵所が操業を開始しました。その後10回ほど改修され、1962(昭和37)年に改修された姿が残されています。
その右上がスペースワールド駅で、その右上にテーマパークのスペースワールドが広がっています。その中の観覧車の手前下に北九州市立自然史・歴史博物館いのちのたび博物館があります。手前は八幡東区春の町です。
北方向のクローズアップ
中央の大通りが八幡駅前の国際通りです。上の突き当りが八幡駅です。国際通りを下に来た、左の茶色のビルが市立八幡病院です。その下左斜めに続いているのが九州国際大学です。
北西方向のクローズアップ
中央の屋上に看板がある建物は、黒崎駅東側の複合ショッピングビルです。そのビルの右上の工場群は安川電機で、上から左上にかけては三菱化学黒崎事業所です。
黒崎駅東側の複合ショッピングビルの左側が黒崎の商店街です。
山頂広場から東側に下りて行きます。その先に展望台がありますので、そこから山頂を振り返っています。右の建物が山頂展望台です。その右下にスロープカーが停車しています。手前は帆柱資料館で、改修工事が行われています。
東に行った展望台の先から、登山道の国見岩コースを北東に下ります。すぐに国見岩はあります。
北九州には神功皇后伝説が数多く残されています。神功皇后がこの岩の上から夕暮れまで国々を眺望しました。下山の際、皇后が「さらに暮れたり」と言ったことから、更暮山・更暗山と転じ、皿倉山になったと伝えられています。
ここからも門司区・小倉北区・戸畑区・八幡東区・八幡西区・若松区が眺望できますが、皿倉山の東方向を次に追加します。
東方向
左の高い山は小倉北区と小倉南区の境界にある標高597.8mの足立山です。町並は足立山の左は小倉北区で、右は小倉南区です。右にある小島は間島(まじま)でその手前は曽根干潟です。間島の背後に線状に見えるのが、周防灘沖の新北九州空港です。
手前の山地は八幡東区で、先の方は小倉南区になります。
山頂広場の南側の一段下の道路からの眺望です。
左は南東方向です。真下に八幡東区の河内貯水池があります。一番遠い所の中央の凹んだ山は、平尾台の石灰岩が採掘されて削られています。その左側が景観が保全されている平尾台です。凹んだ山の右が、北九州と田川郡及び京都郡の境界となる竜ヶ鼻です。
右は南方向です。一番高い山は、標高901mの福智山です。福智山は、北九州市小倉南区と直方市と田川郡福智町の境にあります。
左と右の間には、遠くに大分県との県境近く、田川郡添田町の英彦山が小さく見えます。
山頂広場の西側の眺望です。皿倉山に連なる山々の眺望です。
右は西方向です。左から帆柱山(490m)、花尾山(351m)、河頭(ごうとう)山(213m)です。神功皇后伝説で朝鮮出兵の際、船の帆柱を切り出したといわれて、帆柱山と名付けられています。花尾山は花尾城跡です。花尾城は、中世、北九州の西部から遠賀郡にかけてを領有した麻生氏の居城です。河頭山の右は、八幡西区黒崎です。
左は南西方向です。皿倉山の南西にある権現山(618m)です。手前に見える建物は皿倉山ビジターセンターです。権現山は山頂に鷹見神社の奥の院があったので、そう呼ばれました。その下に神仏習合の上宮がありましたが、兵火により焼失したので、本宮を八幡西区市瀬に移したといわれています。
山頂展望台からスロープカーでケーブルカーの山上駅に戻り、駅の外に出ます。新設されたエレベーターは、左の塔の部分です。駅の少し先の左手に、山頂への登り道があります。そこを登って行くと、すぐに野口雨情の詩碑があります。
1932(昭和7)年、詩人の野口雨情が門下生の阿南哲朗と一緒に帆柱山に登った際に、帆柱山に残る神功皇后伝説を題材に作った、「くきの海辺」の詩が刻まれています。

くきの海辺の 船もよい
船も帆がなきや 行かれない
お供についた くまわにが
山で帆柱 きりました
その時きつた 帆柱は
帆柱山の 杉でした 
山上駅の前の道に戻り、200m程下ります。左手に冒険のもりがあります。遊具が設置されています。
この下に駐車場があり、車はここまでです。
冒険のもりの前、駐車場の横が皿倉山ビジターセンターです。
2006(平成18)年3月末まで国民宿舎山の上ホテルでした。44年間続きましたが、建物も設備も老朽化し、利用客も減少していたため廃業されました。
登山者の休憩施設、自然保護団体の催しや会合ができる施設に衣替えされています。
皿倉山ビジターセンターから更に下って行きますと、皿倉山と権現山の中間点の平地、皿倉平に出ます。ここから権現山に登ることもできます。また権現山を周回できる道もあります。樹齢250年をこえる老杉が林立している所があります。神功皇后伝説にあやかって皇后杉と呼ばれています。
皿倉平の展望台の手前から左手に下りて行くと、帆柱自然植物園があります。周回の道路沿いに薬用植物園、つばき園、桜ひろば、カエデの森などがあります。
皿倉平に戻ります。そこからケーブルカーの山上駅までは10分の行程です。
昼間尾倉交差点から皿倉山に向かって南に進んだ、同じ所からの夜の眺めです。
土・日・祝日、夜間のケーブルカーが運行されます。
山頂からの眺望は、方向を示しますので、昼間の眺望と比較して見て下さい。
北北北東方向の夜景

北方向の夜景

北西方向の夜景


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