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平尾台
    小倉南区  [2007/08/11]
 

平尾台は北九州国定公園の一角を形成する、標高が4〜600mのカルスト台地です。
北九州市小倉南区南東部に位置し、南を行橋市、東を京都郡苅田町と隣接します。
平尾台の石灰岩は、3億年前赤道付近でサンゴ礁として堆積したものが、プレート運動によって移動してきました。その後、石灰岩は地下深くに押し込まれ、地下のマグマの熱を受けます。このため、平尾台の石灰岩は化石を含みません。地表に現れた平尾台の石灰岩は、約160万年前の新生代第4紀になると、ピナクルやドリーネができ、地下には鍾乳洞が発達してカルスト地形ができました。
ここでは、北の大平山(おおへらやま)から東側にかけて連なる山々の南から西側の台地内を紹介します。

 

田川方面に伸びる国道322号線の小倉南インター入口を南下し、国道のバイパスを進みますと、左手に切り取られている山を見ることができます。石灰岩が採掘されています。平尾台は石灰石を採掘するゾーンと国定公園のゾーンに分かれます。

 

国道に平尾台入口の標識があります。そこを左折して県道28号直方・行橋線を進みます。山手に入ると吹上峠まではヘアピンカーブの連続で、一気に上って行きます。吹上峠の一歩手前から、今来た小倉南区の平地を望んでいます。
右手前は井手浦で、浄水場が見えます。その左先の方に国道が見えます。左手上の人家は新道寺やその先の石原町です。

上りつめた所が吹上峠で、そこから平尾台になります。平尾台に入ってすぐに平尾台自然の郷の標示があります。右折して行くと、入口になります。平尾台自然の郷は2003年4月オープンしました。自然の郷は平尾台の西側に位置し、中央がくびれた南北に細長い敷地です。自然の郷の外の西側は、石灰石を採掘するゾーンになります。
自然の郷に入った所には、レストラン・ショップの他、そば打ち、陶芸、アートフラワー、木彫等の体験工房があります。自然の郷の北側はヴィレッジゾーンといいます。

 

自然の郷の東側の南北に展望台があります。展望台からは北九州国定公園に指定されている平尾台が一望できます。これからは北展望台からの眺望です。北から南にみていきます。
左端は吹上峠で、右側白いピナクルの上に木立のある山頂が586.5mの大平山(おおへらやま)で、右端は先にある711.6mの貫山(ぬきさん)です。

 

左側が大平山で、その下に白いピナクルがたくさん見える所が羊群原(ようぐんばる)です。右のピナクルが見える小山は549.0mの岩山です。
 

中央に山並が窪んだ所があります。中峠です。その左の山が岩山です。中峠と岩山の間の下に林がありますがその付近が茶ヶ床園地(ちゃがとこえんち)です。後程行きます。左側の高い所が558.0mの権現山、その左のもっと高い所が606.5mの周防台(すおうだい)です。

 

山並の左端は周防台の一部です。白いピナクルが見える小山は、472.4mの貝殻山(かいがらやま)です。下の家並の中央左の赤い三角屋根は、平尾台四季の丘小学校です。右側駐車場は平尾台自然観察センターで、右端に建物の一部が見えます。これまでが北展望台からの眺望です。

 

自然の郷の南側の奥は、芝生広場になっている広場ゾーンです。野外ステージや子供達の遊具などがあります。

 

自然の郷の南側の広場ゾーンから北側のヴィレッジゾーンを望んでいます。

 

自然の郷の南端に、平尾台の自然生かした高原果樹園があります。ブルーベリーやラズベリーが栽培されています。ブルーベリーの果実を見ることができました。
さらにその南側にはキャンプ場があります。

 

平尾台自然の郷を出て、県道28号直方・行橋線に戻り、先に進みますと、右手に平尾台自然観察センターがあります。ここで平尾台の生成の過程や、生息する動植物の学習をすることができます。

 

自然観察センターの前の細い道に入って行きます。牡鹿洞(おじかどう)の表示が右側にありますが、帰りに寄ります。
台地に降った雨は、空気中の二酸化炭素を含んでいて、少し酸性です。その雨水は石灰岩の表面を溶かしていきます。石灰岩が侵食されてすり鉢状の窪地になったのがドリーネです。侵食されて地表に石柱状に残ったのがピナクルです。
三叉路になっていて、数台駐車できます。ここは見晴台といい、眺望がいい所です。左手の小山は貝殻山で、標高472.4mです。

 

見晴台の三叉路を右に、貝殻山に近づいて行きます。貝殻山はハマグリの形をしていて、白いピナクルに覆われています。
貝殻山の手前を通って、坂道を下って行きますと、千仏鍾乳洞の駐車場に着きます。

 

駐車場から鍾乳洞まではかなり急な坂道です。道は整備されていますが、行きはよいよい帰りは怖い坂道です。 

 

千仏鍾乳洞は行橋の大石高平翁が1926(大正15)年開発しました。その顕彰碑が鍾乳洞の手前に建てられています。

 

1935(昭和10)年、千仏鍾乳洞は天然記念物に指定されました。入口には大小の鍾乳石が垂れ下がっています。

 

洞窟内では、水に溶けた石灰分が、二酸化炭素が水分から逃げ出すことにより、色々な形状の鍾乳石になります。

 

入口から1200mほど入ることができます。900mまでは照明があります。

 

入口でゴム草履に履き替えて入ります。
途中から水路を歩くようになります。洞内の気温は16度、水温は14度なので、夏でも寒くなります。

 

地下に流れ込んだ雨水により、永い歳月をかけて石灰岩は浸食されていきます。洞窟の壁面にはその跡がくっきりと残されています。

 

見晴台に戻り、三叉路のもう一つの道に入って行きます。右手の低地をかがり火盆地といいます。

 

しばらく行くと、茶ヶ床(ちゃがとこ)園地に着きます。平尾台のビューポイントの一つです。1947(昭和22)年三笠宮殿下がここでお茶をお飲みになったということで、この名が付けられました。
これからは茶ヶ床園地から眺望です。
南西から南の眺望です。右側の山は680.7mの竜ヶ鼻で、その先が北九州と田川を結ぶ金辺峠になります。竜ヶ鼻は北九州と田川郡及び京都郡の境界に位置します。道は見晴台から茶ヶ床園地への道です。その先に見える山は行橋市になります。

 

東の眺望です。左の山が権現山で、標高558.0mです。右の山は周防(すおう)台で、標高606.5mです。

 

北東の眺望です。ピナクルに覆われている山は岩山で、標高549.0mです。その右手が低くなっていますが、そこが中峠で、広谷湿原や貫山への道になります。その辺りの風景は「北九州の景色」の「平尾台と貫山」をご覧ください。

 

北西の眺望です。正面に見えるのが大平(おおへら)山で、標高586.5mです。その麓に多数のピナクルが分布していて、その様は多数の羊がいるようなので、この一帯を羊群原(ようぐんばる)と呼びます。
ここまでが茶ヶ床園地から眺望です。

 

茶ヶ床園地は十字路になっていて、北東の山手は中峠への道になります。東に行くと目白洞への道です。これは目白洞前からの羊群原の眺望です。
 

目白洞は、1968(昭和43)年、学習院大学探検隊によって発見されました。洞名は大学所在地名によって命名されました。

 

目白洞は一枚天井が美しい鍾乳洞です。

 

洞内は入口から少し下りますが、後は水平に進みます。

 

道を戻り、牡鹿洞の表示がある所まで戻って、左に入って行きます。すぐに牡鹿洞があります。
牡鹿洞は1962(昭和37)年、日本ケービング協会によって発見されました。入口は、日本でも珍しい30mの垂直洞です。

 

牡鹿洞の入口はドリーネの底にありますが、鍾乳洞は更に下に延びています。洞内では、地下水が滝になって流れています。

 

洞内ではカワウソの化石やナウマン象の臼歯の化石が発見されています。ここは途中から横に延びている場所です。

 

横に延びている場所の奥になります。この先は行き止まりになります。

 

牡鹿洞を出て反対側に進むと、県道28号直方・行橋線に出ます。平尾台自然観察センターの先になります。そこを左折して更に進むと、道路の左側に巨大な千貫岩があります。平尾台で最大級のピナクルです。

 

その先に千貫岩休憩所があります。吹上峠から約2kmの地点です。そこから三笠台を望んでいます。この高台の名称は、1947(昭和22)年三笠宮殿下が平尾台にお越しになったことを記念して付けられました。

 

千貫岩休憩所から南の眺望です。道の先は行橋市です。
 


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