スロービジネススクールのホームページからの転用です。
私たちの考えをまとめて掲載していますので紹介します。(by ごとう あきら)
縄文文化から学ぶ
見上さん夫妻は「きとす」という山荘を福島の山の中で営んでいます。
「ま、私たちは口だけだからねえ」なんて言いながらも、雑穀や豆、エゴマ、小麦などいろいろな農作物を作り、えごま油を搾って販売したり、着物の古布を再生させたりしながら生活の端々に縄文的なものを取り入れているとのこと。
ゆっくり村滞在中に聞かせてもらった縄文文化の魅力について、そのエッセンスをご紹介します。
縄文文化というのは約12000年前から約2500年前までのおおよそ1万年間も続いた長い時代のことを言います。その時代の中で特筆すべきことは、「戦争がなかった」ことだと見上さん。
「戦争は人間の性、人類の歴史は戦争の歴史だ」という話がよくなされるが、本当にそうだろうか?
1万年間もの間、戦争がなかったという日本列島の縄文時代を考えると、戦争ばかりしている時代の方がはるかに短いのではないか、戦争ばかりしている歴史の方が間違っているのではないのかと。
何故戦争がなかったかを考える際に大切になってくるポイントがいくつかあるようです。
「富を蓄える」ということをしなかった。
富を蓄えたり囲い込んだりすることによって、それが発端になり争いが起こる。
そもそも、蓄えるということをしなければ、奪い合いも起きないということです。
権力の集中がなかった。
リーダー的な存在や人物はいたようですが、権力の集中やコントロールするといった考え方も行為もなかったようです。つまり、権力闘争も起きなかったわけですね。
他にも、縄文文化の特徴として、森や自然と共に生きていたこと、女性や障がい者などのマイノリティも生きやすい社会であったこと、通貨・貨幣がなく基本的に物々交換であったことなどがあるといいます。
縄文文化を知ることで、現代社会の変なところが見えてくるといいます。
「全てカネ」「自然のペースを超えて過度に消費する」「自然とのつながりが切れてしまっている」「富を蓄えて囲い込む」「富を奪い合うために戦争をする」「自然に帰らないものをドンドン作り出してガンガン捨てる」「人の手で出来ることを機械でやってしまう」などなど。
現代人が少しでも「「縄文的」なものから学び、少しでも変化を作り出せていければ、もっとエコロジカルで持続的、そして平和な生き方や社会が成立するのではないか、と見上さん。
それは、自然を破壊しないこと、余るほど・残すほど買わない&取らない、過度に蓄えない、身体と精神に入ってくる食べ物・水・空気に気を使う、人の手で出来ることは機械に任せず人がする、などなどちょっとした実践が大切とのこと。
「例えば、石油はいずれ枯渇すると言われていますよね。石油をいつまでも使っている場合じゃないんですよ。燃料にしろ、プラスティック製品にしろ。そう考えると、身近にある自然素材を活用して籠を作ったり、繊維を取ったり、すでにあるものをリメイク(再生)したり、そういった縄文的なことが生きてくるはずなんです。」
はるか昔の縄文時代、その文化や生き方から現代人が学ぶべきことがたくさんありそうです。