公開質問状(第2回)
平成18年12月4日
小林市立小林中学校
校長 佐藤芳信 殿
小林中学校体罰被害者の会
小林中学校の体罰について
前回の質問状に対する中学校側の回答をみて、特に今年の7月6日の体罰が起こった後の再発防止対策が問題であると思いました。今回の体罰(8/1)のわずか3週間前のことです。校長先生が取られた再発防止対策「翌日の職員朝会で、体罰は許されない行為であり、決してしてはならないことであること、また、このような事件を起こした場合には、直ちに教頭に報告するように全職員に指導しました」は、職員朝会で体罰について職員に一応喚起した程度で済ませておられます。対策が形式的であり、教育委員会へ報告もされていません。これでは体罰が何時再発してもおかしくありません。さらに、校長先生が体罰を加えた教諭へどんな指導をしたかが回答されていないのは、体罰した教諭に対し回答できるような指導をされていないためでしょう。
その他、回答は不十分なものが目立ち、全体として不誠実な回答としか言いようがありません。新聞で「一生懸命対応してきた」(9/23宮日新聞)、「これまで十分説明したつもりだ」(10/27毎日新聞)、「誠意を持って対応したつもりだ」(10/29朝日新聞)と発言されていますので、誠意を持って回答して欲しいものです。
また、回答が長くなり且つ質問と回答が分かりづらいので、こちらの質問文を再掲せずに、中学校側の回答だけを返して下さるようお願い致します。前回同様、質問及び回答は一般にも公開し、体罰の被害者の会のホームページ等にも掲載しますので、そのつもりでご回答下さい。尚、12月11日までに回答下さるようお願いいたします。
質問
1.公開質問14に対する回答が不十分です。アンケートに体罰に関する項目は含ませるおつもりか、含ませないのかはっきりお答え下さい。含ませないのであれば、その理由をお示し下さい。もし、アンケートが実施済みであれば、含ませなかった理由をお答え下さい。
2.今回の公開質問10〜11に対する回答で、「2人の生徒の言い分を信用しないわけではありません。双方の言い分に一致がないので不整合が生じていると思います。」と言われるのであれば、学校が教育委員会に提出した事故報告書(以下、学校の事故報告書と略)には、加害者である男性教諭の言い分だけでなく、被害者である2人生徒の言い分を併記の上再提出して然るべきだと思います。また、市教育長も両論併記を取り入れることができると言われていますので(9/12市議会)、両論併記されませんか、されないのであれば、理由をお答え下さい。
3.公開質問9に対する回答が不十分です。8月17日の経緯説明会において、中学校側が説明した体罰を受けた1人の生徒の母親の来校時間13時15分は間違いだと指摘され、校長先生は15時15分の単純な間違いであると認められました。しかし、後になって当日の日程から考えて13時15分が正しいと8月17日の発言を一方的に撤回され、不誠実にも被害者側には連絡されませんでした。
実際の母親が学校に出向いた時刻は学年会(13:30〜140:40)の終わった14時40分過ぎ、生徒の下校時刻は15時頃であり、この時刻を証明する一連の証拠もあります(公開質問9)。学校側の主張する母親の来校時間13時15分、生徒の下校時刻13時30分は、後で日程から考えた時間であり、時計等で確認した時間ではないのです(10/18付け回答)。
一連の客観的な証拠のある被害者側の主張する時間が間違いで、後で日程から考えた客観的な証拠の無い中学校側の主張する時間が正しいと判断された根拠をお示し下さい。正当な根拠を示すことができないのであれば、被害者側が主張する時間を正しい時間として、教育委員会へ報告し直して然るべきだと思いますが、校長先生は報告し直すおつもりはありませんか、なければその理由を説明して下さい。
万一、前回と同じように「言い分を信用しないわけではなく、双方の言い分に一致がないので不整合が生じている。」と回答されるのであれば、両論併記されませんか。されないのであれば、その理由をお示し下さい。
4.前回の公開質問12〜13の回答には、「指導としてそのような事実があった」、「指導として…」という件があります。市教育長は「子供が痛い」と言ったら体罰であると説明されていますので(9/12市議会)、これらは指導ではなくて完全に体罰です。しかも、学校教育法には「教員は教育上必要があると認める時に懲戒を加えることができるが、体罰を加えることができない」と定められています。従って、校長先生がお答えになった「指導として…」は詭弁であり、学校教育法を犯す体罰を指導というベールで覆って正当化しようとしているとしか思えません。
校長先生の回答にある「指導としての…」の意味を、教育関係者ではない保護者でも分かるように説明して下さい。
5.8月17日の体罰の経緯説明会で、昨年度の体罰は教育委員会へ報告してあると説明されたのに、今回は保護者から表沙汰にしないで欲しいという要望で報告してないと全く逆の回答をされましたが、教育委員会に報告しても表沙汰にならないことは、校長先生は良くご存知のはずです。
また、教育委員会が定めている学校管理規則では、生徒に事故による傷害が発生したときには、速やかに教育長に報告しなければならないとあります。昨年度の体罰では、頬を叩いて目に怪我をさせたことを体罰した教諭が認めています(10/18付け回答)。しかも、この教諭は今回の体罰を受けた1人の生徒の担任で、体罰を目撃しながら止めず、反省の色も無くその後も体罰を繰り返していたことも認めています(10/18付け回答)。
小林中学校で体罰が繰り返されるのは、体罰が起こった時点でしっかりと教育委員会に報告してしかるべき指導・処分をされないからだと思います。校長先生は、昨年度の体罰を報告されるべきだと思いますが、報告されるつもりはありませんか。無ければその理由を書いて下さい。
6.体罰は学校教育法を犯す行為ですから、体罰が起こったらすべて教育委員会へ報告し、教育委員会の指導を仰ぐことが体罰再発防止に有効だと思っておりますが、いかがですか。また、公開質問12〜13での体罰についてもすべて報告すべきだと思いますが、校長先生のお考えを示して下さい。もし、すべてを報告されないのであれば、どんな場合には報告されないのか、教育関係者ではない保護者でも分かるように具体例をあげて説明して下さい。
さらに、体罰が発生したら体罰の程度にかかわらず念のために養護教諭や学校医に診せるなどの措置をすることが、体罰防止対策の一環としても、被害にあった生徒の痛みや症状を軽くするためにも必要な措置だと思いますが、校長先生のお考えを示して下さい。
7.学校の事故報告書によれば、来校した1人の生徒の母親に説明と謝罪が終わっていることになっていますが、8月17日の経緯説明会では、母親に体罰の状況説明がなされていないことが後で分かるという事態になってしまったと説明されました。しかし、その前日の8月16日に提出された学校の事故報告書では、できてないはずの説明や謝罪が終わっていることになっており、口頭での説明と実際の行動が違い、ここでも中学校側の不誠実さを感じます。校長先生は、学校の事故報告書を訂正すべきだと思いますが、学校の事故報告書を訂正されませんか、されなければその理由を書いて下さい。
9.今回の体罰事件は、体罰をした男性教諭1人の問題ではなく、校長先生も「小林中学校には体罰を見逃す体質があったことを認め、こころから反省しますとともに、お詫びを申し上げます。」と言われておられるように、小林中学校全体の構造的な問題です(この男性教諭は昨年から体罰を繰り返していたことを本人が認めており、周りで体罰を目撃して止めなかった3人の教諭も体罰をしていたことを本人が認めています11/6日付け回答)。学校の経営責任者である校長先生も体罰の実態を把握されず、体罰と認めた場合にも教育委員会へ報告されず、体罰の再発を防止されませんでした。学校の経営責任者、職員の監督責任者としての責任や謝罪については、どのようにお考えですか。
10.「全職員でもう一度初心に返り、教育とは何かなど、基本を学び直すため、話し合い、研修を重ねていきます」、「教員としての資質能力をもっと高め、全職員一丸となって小林中学校を立て直し、全生徒・保護者の皆様、並びに、地域の方々の信頼回復に努めます」などと今後の中学校の方針を前回の回答で説明されておられます。
しかし、校長先生は学校の管理責任者として、今後どのように体罰問題に対処されるのかに触れておられません。今後、体罰が万一発生したら管理者としてどう対処されるのか、体罰をした教諭に対して、被害を受けた生徒・保護者について、委員会への事故報告について、管理者としての方針を明確にして下さい。
以上