オーストラリア,ケアンズの自然

 南半球の地,オーストラリア。ケアンズは,その中でも最も北に位置する都市で,熱帯気候に属します。人口は10万ほどの小さな市です。空港に着いたとたん,冬に行くと,日本と季節が逆になっていることを実感できるでしょう。

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1.の色とその起源


 ケアンズについて驚かされるのが,土の色です。関東ローム層よりもずっとずっと赤い土です。


 花崗岩が風化しても,赤い土が出来ます。実際にこの花崗岩の表面は赤茶色っぽくなっていました。テラ・ロッサという石灰岩が風化して出来る土も,赤茶色で有名です。(ブラジルで見られるテラ・ロッシャも赤い土ですが,こちらは玄武岩系の土です。)
 この辺は,珊瑚礁が沢山見られます。なんといっても,グレートバリアリーフですから。そこの砂は,ご覧のようにさんごのかけら。
 これなら石灰岩ができ,それが風化し手垢茶色の土になるとも考えられます。
 いろいろ可能性もありますが,詳しい方は教えてくださいね。メール

2.植物の花と実
 熱帯らしく,いろいろな植物を見つけることが出来ました。
 まず,これを見てください。ある植物の花なのですが,いったい何の花でしょう。
 ヒントは,日本でも見られる植物で,よく食べます。飲み物にもなっていますよ。

 答えは,ショウガ。
 英語で,ジンジャーといいます。ジンジャエールのジンジャーです。
『平凡社世界大百科』によると,暖かい地方でだけ,ショウガの地下茎から花が出てくると言うことですから,正にこれがそうです。
 オーストラリアでは,アイスクリームにもショウガ味というのがあって,甘く煮たショウガが入っていたりしました。
 さて,次の写真は,何かの花のようですが,いったい何でしよう。木の実を知らない日本人はいないと思いますが。

 ヒントは柑橘系です。

 答えは,レモン。当然の事ながら,木になっているときには緑色をしています。
 よく見れば,葉の形はユズやミカンの葉に似ています。
 次の花は,何の花でしょう。かなり大きな花のようです。

 ただし,おしべやめしべが見えませんね。よく見るとこの花の下に落ちていました。

 長い1本が,めしべです。他何本か曲がったのがおしべですね。
 
 答えは,バナナ。バナナも種子植物で,花が咲いた後に実が出来るのです。ただし,種は滅多に見られません。

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3.コアラも走る
 コアラは,1日のうちで20時間ぐらい寝ている動物です。
 ただし,それは安全な木の上で生活しているからであって,危険にさらされたときまで寝てるわけではありません。
 コアラも地面なら走ります。
 結構速く,最高で時速40kmと言われます。

 このように,目のあいているコアラを見るだけでもラッキーなのに,走るコアラを見られて得しました。

4.が好きならこれを見よう
 南半球に来たことが実感できるのは,季節が逆になっていることでしょう。
 でも,夜の星を見慣れている人なら,こちらの方がよく分かります。

 まるで囲んであるのが,オリオン座です。3つ星があるので分かりやすいです。
 でも,いつも見慣れているオリオンとは,ちょっと違いますね。
 空に「リゲル」とか書いてあるわけではありませんよ。その星の位置関係です。
 私たちが見ることの出来るオリオン座は,ベテルギウスが上でリゲルが下です。
 これは,それが逆さになっていることが分かります。つまり,日本にいるときと逆さまに自分が立っているのです。
 もうちょっと詳しい人なら,小三つ星が下でなく上になっていることでも,逆さだと分かるでしょう。
 ちなみに,右側の白い星は大犬座のシリウスです。
 私の住んでいる茨城からではまず見ることの出来ない,りゅうこつ座のカノープスまではっきり見ることが出来ました。
 もしオーストラリアに行くのなら,星の見えるところに行きましょう。砂漠地帯で見る星には感動しますよ。

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5.これも動物
 これは,グリーン島でシュノーケリングをやっているときに見つけたヒトデです。

 こんな真っ青なやつがいるんです。
 ヒトデは動物か植物かと言われれば,動物だと分かるでしょう。

 同じく海の中に見られるこういうサンゴは,動物か植物か分かりますか。まるで花が咲いているようだから植物という答えでよいでしょうか。「何だか分からないけど,裏がありそうだから動物」という答えでよいでしょうか。
 その判断基準は,「動物とは何か」「植物とは何か」をきっちり勉強してこないと分かりません。
 残念ながら,今の理科教育では,そのような素朴な疑問に答えられるような教育は行われていません。極めて残念なことです。動物,植物という極めて基礎・基本的な言葉でさえ,その意味をはっきりさせることが出来ないのです。(だから,私は検定外理科教科書を作ろうという運動に賛成し,協力したのですが。)
 動物と植物は,「何を食べ,どうやって子孫を残すか」で区別することが出来ます。「動くかどうか」で区別していたら,サンゴのような動物の場合,判断が付かないと思いますがどうでしょう。大人になっても「動くかどうか」で動物かどうかを判断しようとする人もいますが,それは文部科学省の貧しい科学への理解に基づくつまらない理科教育の犠牲になった人なのです。
 ヒトデもサンゴも,どちらも無脊椎動物(背骨のない動物)です。なぜなら,どちらも光合成をせず,他の生物を食べます。そして卵で増えるのです。
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