水がきれいかどうかは、見た目でわかるでしょうか。
どろでよごれていても、しばらくすればにごりはしずみます。そういう水は、よごれているうちに入りません。
ところが、食べ物のかす、動物の死体、かれた植物などが水に入り、それでにごっている場合は間違いなくよごれています。
その水が本当に死体やかれ葉などでよごれているかどうかは、どうやって確かめたらよいでしょう。見たりにおいをかいだりするだけでは、よくわからないと思います。
その方法は、自然のしくみをよく知ることで見つかります。
動物の死体やかれ葉は、いつの間にかなくなります。それは、自然の中にそのようなよごれを食べる生物がいるからです。
そのような生物たちも、わたしたちと似たようなところがあります。インゲンマメだって、そうです。
みなさんは、インゲンマメを発芽させるときに空気が必要であることを勉強しませんでしたか。どうして空気が必要かと言えば、それは呼吸しているからです。
新鮮な空気(酸素)を吸うところは、わたしたち人間と同じです。わたしたちも、インゲンマメも、さらには見たこともないよごれを食べる生物も、新鮮な空気を吸う呼吸をしているのです。
「新鮮な空気がどれくらい必要か」がわかると、どれくらいよごれた水かが分かります。たくさん必要なほど、よごれているのです。
BODは、生物がどれくらいの新鮮な空気を必要とするのか、その量のことです。BODの値が大きければ大きいほど、よごれているということなのです。
一昔前は、この生物が必要とする新鮮な空気の量を、時間をかけて測っていました。それは5日がかりの仕事でした。「それじゃ、薬品を加えて同じことを調べられないか」と考えた人がいました。
それで、水のよごれを表す量として、CODが使われるようになったのです。ある薬品の中に水を入れ、しばらくふるとどれくらいよごれているかがすぐに分かります。
今では、水のよごれを表すのに、河川以外ではCODが使われています。
「アオコが発生すると問題だ」と言われるのは、発生した後も困るからです。 大量にアオコが発生したら、それが魚のえらにつまることがあります。
さらにその後、アオコがかれて小さな生物が食べ始めると、たくさんの新鮮な空気が必要になります。湖は魚たちも中で呼吸ができなくなるようになります。CODが高いと、水の中で酸素不足、呼吸ができなくなるということです。
CODは、生物が食べることのできるよごれを測ります。生物が食べることのできるよごれは、かんたんに言えば「くさるもの」です。CODの値が高ければ、「その水は、くさる物がたくさん入っているよ」ということです。
せんざい、油、しょう油、スープ、肉や野菜の切りくずなどは、CODを高くします。「油を流すと、元にもどすのにたくさんの水が必要」と言われるのは、このためです。
食べかすなどはCODを高くします。しかし、プラスチックやカンを川に捨てても、くさらない物だからCODは高くならないのです。ここがくせものです。
CODが低くなっても、あきかんやプラスチックゴミのいっぱいある川を、「きれいになった」といえるでしょうか。
川をきれいにということは、いろいろな面から考えなければなりません。