ペットボトルから糸づくり
 ペットボトルはリサイクルされて繊維製品になります。
 しかし,あまり子ども達にはイメージしやすくないので,ペットボトルから糸を作って見せることにしました。
 これは簡単にできますし,楽しく活動できました。また,ペットボトルと糸や繊維との結びつきもよく分かったようです。
(なお,この実験は,小森栄治氏に教わりました。小森氏もどこかで学んだものかもしれませんが。)

準備 はさみ,ペットボトル,アルコールランプ,マッチ,ピンセット

 家庭でやる場合には,アルコールランプのかわりにガスレンジ,ピンセットのかわりに割りばしを使いましょう。

<手順1>
 ペットボトルをスライドガラス程度の大きさに切ります。ある程度テキトウでいいです。
<手順2>
 1で作ったものを片手で持ち,アルコールランプで加熱します。
<手順3>
 茶色っぽくなり,柔らかくなったところをピンセットでつかみ,引っぱっていくと細長く伸びます。
 うまくできれば,教室の端から端まで伸びますが,1m以下で切れることもあります。
 ピンセットで引っぱるのは,トロンとした柔らかい部分。そこをうまく引っ張れるかどうかが,成功の鍵です。何度かやると,コツがつかめます。
 できた糸は,プッツンと切れやす状態です。だから,そのまま製品にはならないと思います。しかし,糸ができることは子ども達によく分かりますよ。
 
 では,こんなことを考えてみましょう。
問題 ペットボトルでなくて,別なプラスチックではどうでしょう。同じように糸ができるでしょうか。
 ポリスチレン(リサイクルのマークで6番)で,試してみましょう。
  塩化ビニルや塩化ビニリデンでこの実験をすることは,やめましょう。酸性物質の発生,ダイオキシン発生の危険があります。


 これは,お弁当のふた等に使われていて,結構出回っているプラスチックです。
 火にかざすと,すぐに燃えてしまいます。
 しかし,柔らかくなったところにピンセットをつっこみ,引っぱることはできます。
 そしたら,やっぱり糸のように伸ばすことができました。
 これでも糸づくりを楽しむことができるわけです。
 プラスチックは,温度を上げて柔らかくして形成するわけですから,ペットでなくてもポリスチレンでなくても糸ができるのは当然といえば当然なのです。
 合成繊維を作る工場でも,熱して柔らかくなったものを引っぱって巻き取っているようです。

アルコールランプは素手で消せます
 2002年10月5日に,茨城大学に招かれて学生にちょいとレクチャーしてきました。
 まずは,「子ども相手にやるときには,アルコールランプが倒れても平然と火を消せるような準備が必要」という話をしました。
 もちろん,濡れ雑巾を用意するのが常套手段ですが,それがなくても素手で火を消す方法を披露しました。
 アルコールランプの芯にてのひらをズバッとかぶせて酸素を遮断すると,一瞬で消えます。
 学生さんたちは,「オーッ」と驚いていましたが,中には勇気ある学生さんもいて,挑戦しました。
「これは,ためらってはいけません。酸素が遮断されないからです。一気にやってください。」
と説明しましたが,残念ながら躊躇してしまったようで消えませんでした。
 ちょっと熱がっていたので,水で冷やすように言いましたが,大したことはないとのことでした。
 次に挑戦した学生が,見事火を消すことに成功しました。
 熱かったかを聞きましたが,「熱くない」との返事をもらい,その後は何人かが安心して挑戦できたようです。
 こんな経験をしていれば,いざという時,落ち着いて消火できると思います。
 道具がなくても,素手で(その前に水で濡らしてね)もやれると思いますよ。

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