日本一安い万華鏡
1個あたり,何と10円!
昔懐かしい万華鏡。三面の鏡とビーズなどで,様々な模様を見せてくれる。さらに発展系として,ビーズの代わりに凸レンズを使って,まわりの景色をきれいに見せるものもある。
きれいな万華鏡は作る手間,材料費がかかるのは当然。そこで,安く簡単にできるものを紹介する。1つあたり10円でできる。
更に安く作れる方法 最新バージョン
○準備物
ガラスのおはじき(おもちゃ屋さんで,直径17mmぐらいの物が標準),黒の色画用紙,両面テープ,プラバン(厚さ0.2mmの薄いもの),セロテープ
○作り方
1 色画用紙を,7cmぐらいの幅に切る。
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7cm │
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切ったら両面テープを図(−−−)のように貼る。
2 その色画用紙を5cmぐらいずつに切る。
┌──┐ これが,1つ分の鏡を貼る台になる。
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└──┘ これを大量に用意しておく。
3 プラバンを1.5cm幅,長さ7cmに切る。薄いプラバンなら,はさみで簡単に切れる。1つあたり3枚必要なので,大量生産しておくと良い。
4 両面テープの紙をはがし,プラバンを色画用紙に貼り付ける。プラバン同士の間隔を1mmぐらいあけて貼る。
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│ | │ │ │ プラバンは,一番端から貼っていく。
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5 プラバンを内側にして,織り込む。両面テープできちんと貼って三角柱にする。注)
6 片方におはじきをセロテープで貼り付ければ,できあがり。
小学3年生の光の学習の発展として,このような工作をやってみてはどうだろうか。
○注)もっとよく見えるようにするには,プラバンにアルミテープを貼る。その場合,黒の色画用紙を使わなくても大丈夫。アルミテープについては,なるほどの森のモリユミコさんが教科書に書いている(教育出版 中学校1分野上)。
(アルミ箔ではなく,ホームセンターや100円ショップなどで売っているアルミテープ。)
○更にグレードアップした見え方にするには,おはじきにビーズを2,3粒ボンドで貼っておき,それを取り付ける。黄色の模様が入っているおはじきなら,青・赤といった違う色の物がよい。
○三面で飽きた方は,4面5面にチャレンジしてみよう。
○プラバンの代わりにスライドガラスを使っても良い。プラバンよりグレードの高い見え方になる。
○これよりグレードの高い万華鏡の作り方は,多くの人たちが書いている。インターネットなどで検索しよう。例えば,寝屋川理科サークルや三好泰弘さんなど。万華鏡の世界もよい。
◎ビー玉を使って万華鏡を作る方法は,知られています。その代わりにガラスのおはじきを使えば,更にコストダウンできることがわかりました。それでも見え味は,なかなかです。
おはじきを使う方法は,2001/12/16現在,文献その他を知りません。先に発見した方がおりましたら,お知らせください。 メール
原価計算
おはじき 100円で50個 1個2円
色画用紙 20円で24枚 1つ分1円
プラバン 100円で80枚 1つ分は3枚で4円
セロテープ,両面テープ,アルミテープ代を合わせても,10円程度。
更に安く作れる方法
鏡をいかに安く作るか,これが更なるコストダウンへの道であった。
○準備
段ボール,アルミホイル,両面テープ,おはじき,ボンド,ビーズ
○作り方
1 段ボールを,7cmぐらいの幅に切る。
┌───────────────────────────┐
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7cm │
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切ったら両面テープを図(−−−)のように貼る。
この時,必ず段ボールの縦線というか,折りやすい方向が7cmになること。両面テープは必ずその方向と直角になる。
2 1で作った段ボールを,1.5cmほどの幅に折り,3つ目で切る。
┌──┐ これが,鏡を貼る台になる。
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└──┘ これを大量に用意しておく。
3 アルミホイルをこの台紙から5mmぐらいはみ出す大きさに切り,両面テープで貼り付ける。
良く光を反射するように,指でこすってしわを伸ばすと良い。
2,もしくは3までを,教師が準備しておくと手際よく作れる。
4 アルミホイルを内側にして折り,三角柱を作る。中に光が入らないように,アルミホイルのはみ出しを外側にすると良い。
そこをセロテープでとめる。
5 ビーズを貼ったおはじきをセロテープで貼り付けてできあがり。
鏡の工夫
万華鏡の性能や価格を決めるのに,もっとも大きな要素となるのが鏡である。
鏡を何で作るか。
確かに,段ボールにアルミホイルを貼っても鏡はできる。しかし,それほど性能は良くない。
ホームセンターなどで入手できるアクリルや塩ビのミラーは性能はよいが,値段は高くなる。しかも,入手が難しい。
100円ショップで売っている金属光沢のある包装紙,フォログラムシートを段ボールに貼ってみても良いだろうと思った。切るのはアルミホイルより簡単だが,それほどよく見える物ではなかった。期待したほどの見え方もなかった。
そこでいろいろネタを調べたが,科学教育研究会のつくば例会で教わったのが,黒の画用紙をパウチした物。これが意外によい鏡になることが分かった。
茨城大学の利安教授に教えてもらったのが,車の窓ガラスに貼るシート。その金属光沢のある物である。これは確かに低予算で性能の良いミラーができる。
今後,どれを採用するか,思案中である。
2003年版 万華鏡 最新
2003年度には,3年生担任ということで,授業で万華鏡を扱うことにした。
コストダウンしないと,自分の学級ではやれても,隣の学級ではやれない。しかも,きれいに見えるものを作りたい。
そこで,鏡にはプラ板(0.5mm 白が安い)に車の窓ガラス用のミラーシートを貼った物を使用。
レンズ部分には,おはじき。おはじきに色をプラスするのはビーズではなく,油性マジックである。
<準備 鏡を作る>
プラ板に,ミラーシートを貼る。
ミラーシートをプラ板の大きさに切る。
霧吹きを用意し,プラ板とミラーシートののりをはがした物にたっぷりと水を拭きかける。
水が効いていれば,シートは自由に動かせるので,なるべくしわが寄らないようにはりつける。しわが寄っても,大して影響はないので気にせず使おう。
| プラ板 | |
| 0.5mm厚 | |
| 透明も良いが白が安い |
鏡の長さを8cmとし,カッターで切る。カッターマット,50cmの定規があるとやりやすい。
B4のプラ板だと,8cm,8cm,10cmの3枚に切れる。
ミラーシートを貼った反対の側から,2cm間隔にカッターで筋目を入れていく。
0.5mm厚のプラ板だと,この加工がやりやすい。ミラーシートが切れなければ,結構安定する。だから,必ず反対の側から筋目を入れるようにしたい。
1つ分はこの状態なので,切り分けていく。3つごとに折り,ミラーシートをカッターで切ればよい。
3年生ぐらいだと,この筋目に沿って割っておいてあげると親切である。
<授業展開>
鏡1枚に指を映すと,1つに映る。では,2枚の鏡に指を映すといくつ映るか,という問題を考えさせる。最初は2つという子が多かったが,鏡に映ったのが反射してもう1つの鏡に映るから,2つだけでなくもっとたくさん映るという意見が支持されていった。
実際にたくさん映ることを示し,これを応用したものを作ろうと呼びかける。
これを応用したのが万華鏡であることを話し,準備しておいた鏡を配る。1人に1つ用意したい。
三角のはこ(三角柱)を作るだけで万華鏡になると話し,セロテープで固定させる。
これだけで,いろいろな物を覗くときれいに見える。
しばらくその景色を楽しませた後,「もっときれいに見えるように,改良しよう。」と,おはじきをセロテープで貼らせる。
「おはじきにはいろいろな色があるけど,後で関係なくなるから,どの色でも気にせず選ぶように。」と一言言っておくと良い。
これで見え方がグレードアップし,「きれい!」という声がどんどん上がってくる。
しばらくいろいろな物を楽しませた後,「もっときれいに見えるように,改良しよう。」と,油性マジックを持ち出す。
「えっ,もっと改良できるの。」と子どもたちは大喜び。
おはじきを貼ったセロテープの上から,油性マジックで点を打っていくことを説明する。べた塗りしないこと,赤いおはじきだったら赤系統の色以外を塗ることを説明する。
特に,蛍光灯を見たときの美しさには,「すごい!」という歓声が上がった。「これ見て。」と喜ぶ子どもたちの顔で教室がいっぱいになった。
私は,「テレビを見てもきれいであること」と「セロテープをはがせば,何度でもやり直せること。」を補足した。
<工夫できる,やり直せる>
最初から「こうするのだ。」という最終形を与えないのがコツである。
だんだんグレードアップするので,何度も楽しめる。
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