玉造町(茨城県行方郡)に化石を見に行こう

玉造町は,霞ヶ浦大橋があり,対岸の霞ヶ浦町とつながっています。
この橋をドライブするのもなかなか楽しいのです。また,橋のたもとの施設,ふれあいランドも1度ぐらい行ってみたいですね。この写真も,その展望台から撮った物です。


 でも,理科好きな人なら,化石好きな人ならこちら。
 これは,『茨城の自然をたずねて』(築地書館)で紹介されている露頭です。
 砂の地層に,何かボコボコ埋まっているようですが,これは生痕化石といいます。
 生物の体の化石ではなく,生物の巣など,生きた痕の化石です。

生痕化石だけでなく,このような化石も出てきます。
ホタテ貝にしては,ずいぶん大きな物でしょ。
これは,絶滅したトウキョウホタテです。
こんな完全な物はなかなか出ませんが,タマキガイなどの小さな貝はきれいな物が結構多いです。

この写真の白いかけらのようなものが,貝殻です。割れてるものも多くあります。

 私は,正月などの時間がとれるとき,玉造のがけを訪れます。霞ヶ浦周辺の10万年前後の歴史に触れるためです。
 玉造町は化石の宝庫で,10万年ぐらい前の貝化石がたくさん見られます。今は絶滅した種類の貝もあります。
 みなさんも,ちょっと見てみませんか。(採ってしまうのは,やめときましょう。どうせ高値で売れる物は出てきません。写真をどうぞ。)
 玉造西小学校近くのがけに,なぜか白いところがあります。近くで見たら,なんとそれは全部カキの貝殻でした。(工事現場になっていますので,じゃまにならないよう配慮しましょう。)
 もちろん,カキが玉造の地面の中に生きているはずはありません。これは,玉造町がまだ海に沈んでいた頃に生きていたカキです。そうです。玉造周辺は,古東京湾と言われる海だった時代があるのです。
 貝のかけらに,塩酸(トイレ用の酸性洗剤)をかけてみましょう。二酸化炭素の泡が出てきます。
 玉造町駅から川を遡るように歩いていくと,いくつものがけが見えます。
 遠くから見て,「何か白い石のような物があるな」と思ったら,それは貝化石であることが多いです。
 場所によっては,30cmぐらいの厚さの地層に,貝化石がぎっしりということもあります。見ていて楽しくなってきます。
 ただし,工事現場で深い穴があるなど危険なところもあるので,見学には注意が必要です。仕事のじゃまをしないよう,事故の危険を出きるだけさけて見学するようにしてください。

 私のお薦めのポイントは,橋近くの田圃のところにあるがけです。
 見回すと,がけの一面びっしり貝化石です。二枚貝がほとんどです。こんなところで農作業できる人を,私は大変うらやましく思います。
 なぜここにびっしり貝化石が集まっているかというと,大昔そこに生きていたのではありません。死んだ後に流されて,そこに集まったのです。それが証拠に,貝殻を見るとこすれていることが多いです。割れているのもたくさんあります。流れてきたと分かります。
 昔の東京湾だった玉造の土地に,ある時期,潮の流れで貝がたくさん集まってきました。
海だったところに積もった砂の地層は,成田層と呼ばれます。多分,成田からつながっているのでしょう。私の地元小川町でも見られます。
 でも,小川町ではこんなに化石が出るところはありません。

○もし行くなら   冬場に(ヘビは出ない,草が枯れていて見やすい)
            大人と一緒に(トラブル防止のため)

トップページに戻る