2003年科教協関東ブロック集会
2003年科教協関東ブロック集会は,東京で開かれました。例年秋に行われますが,この年の夏に全国大会が東京で開かれるので,そのプレ大会ということになりました。
さすがに東京。都内の隅々までビラで宣伝を浸透させて,教師の参加者が270人ほどになりました。茨城でかなり気合いを入れて誘った結果60名ほどだったので,これがどれだけすごい数字だか分かるでしょう。
休みの日に身銭を切って勉強のために集まる人達がこれだけいると言うことは,日本の理科教育界は明るいと思いますよ。
さて,この時私には3つの仕事がありました。
一つは,授業の入門講座を開いて先生方相手に模擬授業をすることです。もう一つは,科学お楽しみ広場に出展すること。綿アメ器を持っていきました。スプレー缶に空気バルブをはんだ付けする方法を見せてもらって,すごく役に立ちました。3つ目がレポート発表です。実践をまとめていきました。
その中で,入門講座が一番気がかりでした。新しい企画ですし,これから育てていきたい企画だからです。
科教協はすごくレベルの高い話し合いがなされる研究団体ですが,授業をうまく成り立たせるところで苦労している人も集まってくるはずです。私もその1人です。私は科教協のいろいろな方から教わり,それなりに困難を乗り切ってきたところがあります。それで,私より若い人達に多少の恩返しのつもりで授業について話してあげたいという気になりました。
しかも,話を理念でだけ聞かせられても,あまり説得力はないだろうと思いました。自分がやって見せて,だからこうなんですよと事実を通して語らないと,科教協のサークルに通ってないような人には理解してもらえないと思いました。だから,先生方を相手に模擬授業をするということを考えました。
このような企画は,今までに例がありません。だから,簡単な宣伝だけで人が来てくれるか,大変心配でした。東京支部には,無料で案内をビラに掲載していただきました。同僚の若い先生に声をかけてくれた方もおられました。
しかし,その日の数日前,東京の運営員の方から私の自宅にわざわざ電話があり,「入門講座にはほとんど予約が入っていません。がっかりなさらないように。」という連絡をもらいました。それならば,数人相手でも全力を尽くし,数を重ねて徐々にお客さんを増やそうと頭を切り換えました。科学お楽しみ広場にも出展してましたので,そこに来る方に入門講座の内容を知らせる宣伝ビラを用意しました。今回お客さんになってくれなくても,全国大会の時には来てもらうためです。
当日,会場に準備のため20分前に行きました。誰も来ていませんでした。予想されていたこととはいえ,寂しかったですね。ところが,講座が始まると続々と参加者が増えてきました。講座の相方が佐久間徹さんだったのですが,佐久間さんが会場に入りきれない人をどんどん中に案内してくれている様子がビデオに映っていました。気がつくと,空席は0。立ち見の人までいました。
人が集まっただけでなく,熱心にメモを取りながら話を聞いてくれる人がたくさんおられました。これは嬉しかったです。自分の話が,お役に立てたわけですから。
私は,それほど特別な話をしたわけではありません。いつも授業で出すような課題を出し,いつものように授業を進め,その進め方について意味づけを話していっただけです。(具体的な話の内容は,『理科教室』の方に書く予定です。)
ここで考えたことは,「世の中には,このような授業の話を求めている人達がいる」ということです。私は,そういう人達の要望に応えるべく,全国各地でこのような講座が開かれていって欲しいと思います。科教協で鍛えられた方々は,その分,周りの方々に情報を提供していきましょう。
そのことで,たくさんの子どもたちの笑顔が,日本中に広がっていくのではないでしょうか。
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