(bake-cho) 「バケ調」をご存知ですか
1. 実例のご紹介:
ある小企業A社(技術者5人+外注5人)に、ある日の朝、「東商経済
リサーチ」という名の興信所から電話が社長宛に掛かってきた。
以下は、そのA社社長のハナシである。
「おたく(A社)の得意先から依頼があって、御社のことについて、
お聞きしたい。依頼主の名は言えないが、御社に仕事の依頼を検討中の
大手企業だと言えば察しがおつきになるでしょう」
と、いうので、A社の社長も心当りがなくもなく、話を聞いた。
「つきましては、社長に直にお会いして、御社の経営内容・背景について
お伺いしたい。都合はいかがですか?」というので、「午後は出掛けます」
と答えると「では、Kという名の調査員が午前中にお伺いします。」とのこと。
「ふ〜ん、随分急いでいるな」と社長は思った。
11時に、K調査員がやってきて、A社の役員、出資、設立年月日等、
一通りの質疑応答をしたが、最後になって「御社の『信用登録口座』を
自分のところ(「東商経済リサーチ」という興信所)に作ってほしい。ついては、
データ保管料・企業調査・採用調査のサービス料として、年間12万円掛かります」
と、言い出した。
ここまで来て社長は「変だな」と思った。
社長がK氏に「即決で12万円払うとも言えないので、検討させてほしい」
と告げると、「弊社に登録口座を持つことを、依頼先(A社の顧客?)が
望んでいる。」と答える。さらに聞くと、「依頼主の担当者レベルではなく、
『上層部』が御社の経営内容について我々(興信所)を使って確認を得ようと
している。」と言う。
結局、「この場で12万支払いの即決はできない」と主張して、お引き取
り願っが、弊社受注先に悪い印象を与えるのではないかという懸念
が残った。そもそも、弊社受注先なるものも架空なのかもしれない。
のちに、「東商経済リサーチ」をWEBの検索エンジンでサーチしてみたが、
何故か一件もヒットしなかった。
「受注を逃したくない」という企業の弱みにつけこんだ詐欺なのだろうか?
それとも新しいヤクザの手法なのだろうか?
2. 詐欺や否や
さ〜て、みなさん、これは詐欺なのだろうか。
社長は、下手をして、顧客の機嫌を損ねたのだろうか ?
実は、これは「バケ調」という詐欺なのである。
1. 零細企業のオーナーに興信所からと電話をする。
2. オーナーが興信所(この場合「東商経済リサーチ」)なるものについて
照会・調査しないように迅速に事を進めてくる。
3. 即決で金銭の支払を要求する。
4. 断ると、取引先の機嫌を損ねるようなことを言って、弱みに付け込む。
3. 対策
この手のハナシが来たら、まず、その「興信所」なるものが実在するかどうか
インターネットなどで検索してみる。
金銭は即決で支払わない。現金払は最悪。(振込みなら、まだ銀行口座など
からトレースの手段が残る)。
相手の名刺(氏名、会社名、住所、電話番号)、会社概要などを保存する。
万一、支払ってしまったら、警察に被害届を出す。
国民生活センターに相談する。
*** なお、その他の「悪質商法」などについては、下記のページをご覧下さい:
「緊急告発」
「金庫盗難」
「悪質商法」
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