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山のマナー・モラルを守ることが、安全登山につながります
登山計画書は必ず提出しよう(最低限、入山する旨を第三者に伝達しておくこと)/自分の体力を過信せずに、日頃から体力作りを/出発前には健康管理をして、不調ならば、登山を中止する。また、山中でも、体調がわるかったり、天候が悪化したら、余裕のあるうちに、下山を考える/自分の力量をわきまえること/コースタイムは、自分の力量・ペースを考えて、余裕をもたせる/荒天時には入山・行動をしない/リーダー任せの計画にしないで、事前のコース研究を怠りなく/軽量化に努め、余分なものはなるべく持っていかない。いっぽう、必要な装備は省略しないこと/パーティにひとつはビバーク用具を携帯しよう/行動食を用意して、体力・判断力が落ちないように/予備食、非常食は必ず携帯しよう/常に地形図で現在地確認を/鎖、ハシゴはひとりずつ/宿泊地には、早発ち早着が原則/混雑した山小屋では、ゆずりあいの精神を/交通機関の利用は時間の余裕を持って/公共施設、交通機関利用は雨具・靴・服装の汚れ注意、マナーを守って利用 |
| 山で事故を起こさないためには、日頃から、必要な知識・技術の習得に努め、入山前に、充分な対策を講じておくことが重要です。 しかし、それでもなお、非常事態におちいる可能性があるのも、登山の現実です。 このページは、まさかのときに役に立つ情報が盛り込まれています。山行前に目を通しておくと役に立ちます。 |
| 基本装備/もしも、遭難してしまったら(救助要請メモ)/道に迷って日が暮れた/カミナリが近づいたら/危険な生き物(スズメバチ・毒ヘビ)/ケガ人・病人が発生、または発見したら/出血を止める/ねんざ・脱臼の手当て/打撲・骨折の手当て/暑さによる障害/やけど/山のマナーとモラル |
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道に迷って日が暮れた
@強行下山を考えてもよい場合 ●現在地がほぼ推定でき、短時間で登山道にもどれそうで、有人施設や民家、下山口が近く、下山ルートがはっきりとわかる。また、下山ルート中に、危険個所や不明瞭な地点がない。 ●ヘットランプ、および予備の電池がある。 ●体力的な余裕がある。 Aビバーク(緊急露営)を考えるべき場合 ●ビバーク用具(シエルト、火器、食料などがある)。 ●ひと晩程度のビバークに耐えられる程度の体力的余裕がある。 ●数時間の行動で、有人施設や下山口までたどり着けない。 ●ケガをして」移動困難。 ●現地がまったくわからない。 ●沢筋などで、移動が困難。 ●有人施設や下山口までに、危険な場所がある。 ●冷え込みがきつくない。 ビバークをする (ビバーク適地) ●岩陰などで風当りがない(岩小屋のたぐいは、崩落の危険もある) ●ヨコになれる程度以上のスペースがあり、転・滑落の危険がない。 ●落石の危険がない(かなり上部まで観察すること) ●ヘリコプターから見えやすい、など。 注意 川原は増水時危険なうえに、寒いので不適。
ビバークの方法 [原則] @持っている衣類(着替えなどもふくむ)を着こみ、保温に利用できるもの(シュラフ、シュラフカバー、ザックなど)を活用する。シエルトやテントがあれば、利用する。状況により、くるまるだけでもよい。 A火器を持っていれば、お茶などを沸かして飲み、体の中から温める。 B食料に余裕があれば、適量を食べて、体力を補給する。ただし、ひどく疲労していないならば、ひと晩くらい食べなくてもだいじょうぶなので、むやみに食料を消費しない。食料はなるべく温存する。パーティの場合、リーダーが、全体の食料管理をする。全員が、個人食料も提出して、公平に分配し、余分な消費をしないよう努める。 Cむやみに動かない。静かにヨコになって、いたずらに体力を消費しない。 D非常時には、焚き火禁止の場所でもやむをえないので、焚き火をして、暖をとる。発見される目印にもなる。ただし、山火事には充分注意して、翌朝、必ず消化する。経験もあり、翌日隔日に下山できる力量がある場合は、むやみに焚き火はしない。 ビバークのあと @自力下山 単なる時間切れによるビバークの場合、明るくなったら、登山道を下山しよう。また、道迷いの場合でも、登山道からそんなに離れてなくて、危険個所もないならば、登山道を探してみてもよい。ただし、原則的に尾根沿いに行動する。沢におりると、危険な場合が多い。 A救助を待つ ケガをして動けなかったり、もどるべき方角がまったくわからない場合、救助を待つしかない。ただし、前提として、登山計画書などを提出、または第三者に手渡しておかなければ、それも期待できない。通信手段があれば、交信してみるべきだが、地形的な要因で交信不能な場合もあるので、見晴らしのよい場所まで、移動してみるのも一案だ。ただし、移動すること自体が危険な状態、場所ならば、体力を温存して、救助を待つしかない。 危険な生きもの スズメバチ 刺されると、最悪、死亡することもある。スズメバチが人間を刺すのは、近くに巣があって、その防御反応である。刺すまでには、段階がある。 @偵察バチによる警戒 防衛エリアに登山者が進入。1〜3匹の偵察バチが、侵入者の周囲をまとわりつくように飛び回って警戒。 A偵察バチによる威嚇(イカク) 侵入者がさらに巣に近づくと、アゴをカチカチとならして威嚇する。 対処法 ハチを払いのけたり、あわてて走って逃げたりは絶対にせず、ゆっくりと後退しながら、その場を離れる。 B攻撃 威嚇を無視したり、巣を振動させるなどの刺激を与えると、集団で侵入者を襲う。 対処法 走って逃げる。数十メートルにわたって追いかけてくることが多い。 注意 頭や瞳など、黒いものに寄ってくるといわれている。服装にも注意。 刺されたら @針が残っていたら、毛抜きなどで、毒袋をつぶさないように注意しながら針を抜く。そして、流水で患部を洗い流しながら、毒を血液といっしょに絞り出す。ポイズム・リムーバー(毒吸い器)で、毒を吸い出すのも効果がある。 A患部に、虫刺されのかゆみ止めとしてステロイド軟膏を塗る。患部を冷やすのも有効。ショック症状にそなえ、念のため、有人施設に近いところに移動する。とくに、刺されてのが2回目以上の人は注意したい。 注意 尿のアンモニアは無効。 B15分から20分くらいで、顔面が蒼白になり、血圧が低下し、全身にふるえがきて立っていられなくなるようだったら、ショック症状なので、一刻も早く、病院で手当てを受けなくてはならない。通信手段や、有人施設があったら、救助要請。
毒ヘビ 日本の野山には、マムシ、ヤマカガシ、ハブ(奄美・沖縄地方に生息)の3種類の毒ヘビが知られている。 症状 かまれた個所の腫れがしだいにひどくなり、痛みも強くなってくる。腫れが体の中心部に広がってきて、吐き気や脱力感、頭痛などの症状があらわれる。 対処法 安静にして、かまれた部分よりも心臓に近い部分を三角巾などでしばって、毒のまわりを止める。きつくしばると、そこから先が壊死してしまうので、指一本当てた上からきつくしばり、指を抜き出しす(動脈は流れ、毒の入っている静脈だけ止める)。かまれた部分を、心臓より低い位置にして、医療機関に搬送してもらうべきだが、山中では、救助を要請する手段を考えたほうが現実的だろう。
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カミナリが近づいたら
対処の基本 ■姿勢を低く保つ ■雷の活動が弱まるのを待って、安全な場所へ非難する。 危険な行為 大原則=カミナリは、高いところに落ちる。 ■テントポール、ストック、傘などを、先端を高く突き出した状態で、ザックに取り付けたまま立っていたり、行動する。 ■頭より高いところにザックの上部がある状態も同様に危険である。 注意=金属類を身につけていることが、落雷の確立を上げるわけではない。むしろ、被雷した場合、そこから、放電して助かることもある。 また、遠雷だからといって、安全とはいえない。
危険な場所と対処法 平原(そこにある高い物体に落雷しやすい)=窪地や低いところで、姿勢を低くする。 山頂(落雷しやすい)=斜面へ下りて姿勢を低くする。 (岩場の)稜線(落雷しやすい。とくに岩場では、他所に落ちた雷電流が流れてくる)=岩場、稜線から離れ、斜面や窪地などで姿勢を低くする。 テント(落雷しやすい)=山小屋に非難するか、テントから出て遠ざかり、姿勢を低くする。 稜線や平原にある避雷針のない建物(落雷しやすい)=屋外の窪地などで姿勢を低くする。 樹木の近く・森の中(側撃の危険あり)=樹木を介して被雷する(側撃)おそれあり。できるだけ遠ざかり(森にいれば、森から出る)、姿勢を低くする。 比較的安全な場所(保護範囲) 鉄塔やポール、煙突などの高い物体 [高さ4メートル以上、30メートル以下の鉄塔や物体] 先端の真下から、高さを半径とした円内で、物体から2メートル以上はなれた範囲内。 注意=高さ4メートル以下の物体では、保護範囲はないから、できるだけはなれる。 h=4メートル以上、30メートル以下
[高さ30メートル以上の高い物体] 先端の真下から半径30メートルの円内で、物体から2メートル以上はなれた範囲。 h=30メートル
電線の下 [高さ30メートル以下の電線(配電線] 電線の真下で、電線の高さの2倍幅の帯状域内(中央部がいちばん安全) h=30メートル以下
[高さ30メートル以上の電線(送電線)] 上部電線の真下で、幅が60メートル(30メートル+30メートル)の帯状域(中央部がいちばん安全) h=30メートル以上
安全な場所 自動車、電車、本格的な建物、避雷針のある山小屋(建物の中では、柱、壁からはなれた中心部が安全) 危険な場所と対処法
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