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プレスリリースより

平成12年7月18日

宮崎県における炭疽(たんそ)の発生について


1 発生の概要

 急性の家畜伝染病である炭疽が、宮崎県小林市真方の肉用牛繁殖農家1戸(繁殖牛7頭、育成牛1頭、子牛肥育5頭飼養)で発生した。
 本病は、一般的に土壌中に生存する炭疽菌によって起こり、通常、発症農場を中心とするまん延は認められない。また、人獣共通感染症であるが、発症牛、発症農場とも適切な予防措置がなされており、今回の発症による人への感染の恐れはない。

2 発生の経過

 (1)7月14日、生牛1頭が発熱、ふるえ等の症状を示し獣医師が加療したが同日夜死亡し、宮崎県都城家畜保健衛生所に病勢鑑定依頼があった。
 (2)7月15日、同家畜保健衛生所で死亡牛を検査したところ炭疽様細菌が確認され、同県宮崎家畜保健衛生所に検査材料を送付して病勢鑑定を進めたところ、16日に炭疽の患畜として決定された。

3 防疫措置

 (1)7月15日、死亡牛(患畜)の焼却処分、汚染物品の消却、当該農場飼養牛への抗生物質投与、農場内消毒が実施された。
 (2)7月16日には、周辺農場の臨床検査が実施されているが、異常牛は確認されていない。
 (3)本日以降、発生農場飼養牛について、当分の間移動禁止とし、経過観察のあとワクチン接種が実施される他、念のため、周辺農場の飼養家畜についても隔離の指示、ワクチン接種が実施される。

4 その他
 国内では平成3年以来9年ぶりの発症となる。





炭疽とは

1 原因(病原体)
 炭疽菌(Bacillus anthracis)


2 感受性動物
 主に牛、馬、めん羊、山羊などの草食獣
 雑食獣、肉食獣および人における発症は比較的少ない。


3 症 状
 炭疽菌の感染によって急性の敗血症を起こす法定伝染病で、死後、肛門や鼻孔などの天然孔からの出血や血液凝固不全が見られる。
 また、発熱、食欲廃絶、発汗、心悸亢進、呼吸困難、結膜充血および泌乳停止等の症状を呈する。
 経過の速いものは発症から24時間以内に死亡する。


4 伝染経路
 牛から牛へ直接伝染することはなく、土壌中の菌によって感染するのでその発症は散発的である。


5 発症状況
 本県(宮崎県)最終発生年:昭和57年
 全国最終発生年:平成3年


6 予防法および治療法
 予防にはワクチン接種が有効である。また、発症牛は数時間で死亡するため治療は困難であるが、感染初期にはペニシリン等の抗生物質の投与が有効である。


7 人への感染
 人では創傷感染により感染した例がある。



神戸中央畜産荷受株式会社