
どんなとき検査、点滴するの?
-ある初秋の診療日誌から-
暑い暑い日が続きましたが、残暑もないままに9月に入ったとたん秋風が、、小児科は夏枯れといわれるように冬場に比べて暇な季節でもありますが、夏休み疲れもあって発熱や下痢、マイコプラズマと思われる肺炎もチラホラみられます。
先日は近くにすむ3歳のMちゃん、高熱だけが一週間以上続き本当に心配しました。いつもはあまりかぜもひきませんが、ワクチンでいやな思い出があるのか白衣でなくても診察室へ入るなり最近まで大泣きでした。ようやく泣かずに診せてくれるようになったところでの今回の発熱です。熱以外には症状もなく、やや扁桃炎を思わせるのどの発赤程度で食欲もおちておらず元気だったため、お母さんのご希望もあり検査点滴もせず、発熱4日目、5日目、、7日目と毎日毎日とにかく受診してもらいました。熱が感染症をみる重要な目安なので今日解熱するか、明日解熱するかとみんなで心配していましたが(血液検査がしてあれば、予想はつきます)、一週間を過ぎたところでようやく解熱し、本当にほっとしました。
一般的には熱が4-5日以上続く場合にはそれがウィルスによる風邪なのか、あるいは細菌感染なのか、風邪でも肝機能障害などを引き起こしていないかどうかみるため血液検査をおすすめします。咳がひどければ肺炎をおこしていないかどうか胸のレントゲン写真を、小さい子では膀胱症状を訴えられないため尿の検査もおすすめします。水分の取り方が少ないようだったり、顔色が悪い場合には点滴もおすすめです。さ-っと顔色がピンクになり、ぐったりしていた子が元気になって遊びだし看護に疲れたママの表情にも安堵感がみられにっこりとお帰りになるときこそ小児科医の醍醐味を味わうときです。
経過や検査結果によっては入院をおすすめする場合もあります。でもこれはあくまでも原則です。その子の状態を冷静に判断し、一番最適な治療法を選び、みんなで心配し、よくなったね、ご両親もよくがんばられましたねと喜び合える小児科を私たちはめざしています。
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