医療小話

 Sweden小児医療こばなし その1

 スウェ-デンの小児病院(ストックホルム唯一のノ-ベル医学賞など選考するカロリンスカ医科研究所付属小児病院;研究、診療見学に通いました)は待合いには誰もいない!がらがらである。では開業医ははやっている?わけではない。うちの子は病気せずにすんだため医療機関受診することはなかったが、眼が充血して開業医にかかった同僚の日本人研究者の子は眼をちょっと見て目薬もらっただけで5000円ほどかかったとか。これは外国人のためではなく、医療費は子どもも年寄りも無料ではない!94年当時で一般外来で5000円ほど救急外来受診すれば日本円感覚で7000円ほどと高額な印象であった。逆に入院、手術を要する様な重症疾患でもそれ以上はかからない。保険証があるわけでもなかったが、ID提示で外国人も同等の医療が保障される。

 熱3日目までは病院へ子どもを連れてはいかない(行けない?)、病院へ電話しても子どもは熱を出すものだからと実際断られる。嘔吐下痢で夜間幼児を救急へ連れて行った日本人医師の話、4時間待って(ガラガラなのに何で??)検尿だけされた、自宅で暖かくしていたほうがましだったとか。逆にスウェ-デン小児科医師の言い分は、、特に外国人と移民は何でも救急にくるから困る、医師の生活だって大変だ、給料は一般労働者と変わりないし(実際税金ひかれると当時でも月20万弱!?で社会的statusもない、医者だろうとなんだろうと同じ労働者で給料も保障も同じ、もちろん自分の子どもも医者にしなくてはとは全く考えない、たまたま勉強好きで医学部に入れたのは学問好きな本人にとって良かったねというだけのことらしい)特にインド人と日本人は抗生物質を処方してくれというから困る、スウェ-デンの小児科医ですぐに抗生物質を処方するのはヤブ医だそうな。子どもが熱だしたらすぐに救急外来へつれて行って親が安心できる日本の医療(そうさせてきたのは我々小児科医の責任もあるのでしょうね)と勤務医の実態を話したら“カロ-シするぜ!”と驚かれるばかり。

 (次へつづく)

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