ショーシャンクの空
「だが、レッド、きみは断る。なぜかというとだね、レッド、われわれのような人間は、第三の選択があることを知ってるからだ。純潔をつらぬき通すのでもなく、ヘドロと汚物にどっぷりつかるのでもないもうひとつの道。それは全世界の大人たちが選んでいる道だ。欲に目がくらんでどぶ沼の中へおっこちないないよう、バランスをとって歩く。二つの悪のうちの小さなほうを選び、自分の善意を見失わないように進む。で、自分でどれだけそれをうまくやっているかは、多分、これで判断できるんじゃないかな。夜にどれだけぐっすり眠れるか・・・・・・そしてどんな夢を見るか」
『刑務所のリタ・ヘイワース』スティーブン・キング
「好きな映画は?」てな質問に対して、「ショーシャンクの空かな」て答える人がいる。しかも、その数は多い。あまりに多いんで、そう答えなきゃいけないのかという気分になっちまうくらいだ。まあ、感動ものだし、そこそこヒットしたし、みんなすきだって言うし・・・無難である。しかし、そんな無難な答え方をする人たちに共通するのは、映画をたいして見ていないということだ。だから、おれはこの質問でそいつが映画が見ているかどうかを見分けることができる。もっというと、自分独自の涙腺なり思考回路をもってるかどうかもわかる。映画をたくさん見ていれば、きっとお決まりの感動作をあげないだろうし、映画をたくさん見ていなくても、自分独自の感動の渦があれば、万人受けの映画を選ばないだろう。まあ、だからといって、ここで、おれは「ショーシャンクの空」を否定する気はない。あれはいい映画だ。爽快感がある。だが、お気に入りの映画ベスト1にするほどではないと思う。世の中には、もっと深くこちらにうったえてくる映画がたくさんある。ただ、原作の「刑務所のリタ・ヘイワース」の方は内容もこく、読みやすいステキな一冊だ。個人的に映画よりいいと思う。
ちなみに、映画と原作では結末がちょっと違います。
ちなみに、おいらのすきな映画は「マトリックス」と「カッコーの巣の上で」
前者はかっこいいの一言。後者はうーむてな映画です。