ここでは、このHPのメインテーマである、『詰将棋』のルールについて説明しております。
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詰将棋って、なに?
将棋というゲームの目的は相手の玉(あるいは王)を捕獲することです。
そして、逃げ方がなくて、次にどうやっても玉が捕獲されてしまう状態を「詰み」といいます。
詰将棋というのは、ある局面(初形)から、途切れることなく「王手」をかけて「詰み」にするにはどうすればいいのかを求めるパズルです。
ちなみに、チェスの詰将棋では、『途切れることなく「王手」をかける』必要はありません。
これは、将棋だと持駒が使えるので、一手でもゆるむといろいろ防御されてしまうけれど、チェスでは取った駒が使えないので、防御が限定されてしまうからだと思います。

左図を詰将棋(5手詰)として解いてみましょう。
王手を連続してかける必要があります。答えは、
▲2七飛△1八玉▲1七飛△同玉▲2七竜 までとなります。
それではこれを、チェスの詰将棋だと思って、
解いてみましょう。(将棋流で言えば3手詰)
チェスの詰将棋では3手詰を5手で詰める答えは不正解です。
わかりましたか?
答えは、▲2八飛!です。チェスでは王手をかけなくてもいいのです。
ほうっておくと、次に▲2七竜までです。
△2六桂なら▲同竜で、また、△同桂成なら▲1五竜 までとなります。
チェスでは持駒が使えませんので、1六に合駒が打てません。
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詰将棋がいつごろ誕生したのかは、よくわかっていません・・・
最も古い著作物としては、初代大橋宗桂の献上図式ですが、これは1600年頃だそうです。
この時期の作品はまだ駒が余ったり、無駄駒があったりと、現在のようなルールが確立されていませんでした。
ちなみに、チェスの詰将棋は9世紀頃にはすでにあったようです。

左図は初代大橋宗桂『将棋秘伝鈔』第1番
詰手順は、
▲7二金△同玉▲5二飛成△6二金▲6四桂打△同歩
▲同桂△7一玉▲6二竜△同玉▲5一銀△6三玉
▲5三と以下17手詰(歩2枚余る)
これは詰将棋というより単なる終盤の一手順ですね。(笑)

左図は『ПЕРВЫЕ ШАГИ В ШАХМАТНОЙ КОМОЗИЦИИ』
に9世紀の作として紹介されている図です。
3手詰(将棋で言えば5手詰)で、作者はАбу−Наим
手順は、
1.Nh5+ Rxh5 2.Rxg6+ Kxg6 3.Re6#
これではチェスプロブレムというより詰将棋ですね(笑)。
あまり昔の作品を笑ってはいけませんね。偉大なる先駆者なのですから。
誠に失礼いたしました。
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詰将棋の図面は普通の将棋の図面と異なり、攻め方(=先手)の玉(あるいは王)が無い場合が多いです。

a)は攻め方の王がない詰将棋です。
b)はa)に攻め方の▲4四王を配置したもので、このような作品を「双玉作品」と呼びます。
a)の詰手順は、
▲3二飛成△同玉▲2四桂△2二玉▲3三銀△同桂▲1二馬までの7手詰です。
一方、b)では▲4四王があるため、a)の手順では失敗します。
このためb)の詰手順は、
▲1二馬△同玉▲2四桂△2二玉▲1三銀△同桂▲3二飛成までの7手詰となります。
また、玉方は盤面にない残りの駒全部を所有しているきまりになっています。
(当然ですが、攻め方の持駒と、攻め方の王は除きます。)
玉方はこの持駒を合駒として使うことができます。
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攻め方は、どんな対応をされても詰む王手を着手します。
玉方は、王手を受ける手のうちで、詰むまでの手数がなるべく長くなる手を着手します。
さらに、玉方は、詰むまでの手数が同じならば、詰んだときに、攻め方の持駒が余らなくなるほうの手を着手します。
なお、玉方は「無駄合」となる合駒は着手してはいけません。
こういった着手の連続(=手順)により詰みに至るまでの手順が、詰将棋の答えです。
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詰んだときに攻め方の持駒が余る場合は、不完全作です。
また、答えが存在しないか、あるいは複数見つかる場合も、原則として不完全作です。
ただ、答えが複数ある場合でも、それらの手順ががほとんど同じか、あるいは最終3手以内の場合とかは、キズとして見逃されることが多いです。
とはいっても、それが作品のテーマと密接に結びついているといった場合には、やはり大きな問題点となります。
ある詰将棋が完全か不完全か、重大なキズか軽い非限定かということは、主観的な要素があります。
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- 捨て駒
詰将棋では飛車とか角とか価値のある駒を大胆に捨ててしまうことが、正解であることがままあります。

左図は楠原崇司『BlueFilm』の第132番。
まず▲2四金 と捨てます。△同馬の一手に、▲2二飛成と捨てます。
△同玉の一手ですが、ここですぐに▲3二角成は△1四玉で失敗します。
そこで、▲3三銀生!が妙手。△同玉は▲3二金△4三玉▲4四金までです。
△同馬に▲3二角成!△同馬▲3四桂△2一玉▲3二金△同玉
▲2一角!△同玉▲2二金までの15手詰です。
- 邪魔駒消去
詰将棋では大事だと思われる駒が実は不要な(ないほうがいい)駒だったりします。

左図は京都民報出題作。▲1六馬がいかにも『邪魔駒』です。
これがなければ▲1六桂△1三玉▲2五桂まで。
そこで▲2五馬△1三玉▲2四馬として消しにかかります。
以下△同桂▲2五桂△1二玉▲2一銀生△2三玉
▲3五桂△2二玉▲4二竜△同金▲1三桂成△3一玉
▲4三桂生△同金▲3二金まで17手詰です。
3手目につい▲3五馬と指すと、△2四桂!と飛ばれて、
以下▲2五桂△1二玉▲2一銀生△2三玉のときに、
▲3五桂が打てなくなって失敗します。
- 飾り駒はない
詰将棋においては、使用する駒数ができるだけ少ないほうが評価が高いので、なくてもいい駒(飾り駒)は通常配置しません。
したがって、盤面の駒のすべてに何らかの意味があるので、そこに着目すればいいことが多いです。
また、持駒が余ることはないので、どこかで使うことを考えましょう。

未発表作です。
この作の場合、5三桂がいかにも・・・という駒で、4二まで玉を追い出す
ような手順が想像されます。
また、初形から▲2四金までという、最終形が予想できます。
解答は、
▲2四飛△3三玉▲3二金△同歩▲4四金△同歩
▲2三飛成△同玉▲2四金までの9手詰です。
▲4四金や▲2三飛成といった「5三からの脱出」を防いでおけば
常に△4二玉に対して▲4一金までの詰があるわけです。
- 打歩詰になったら・・・
打歩詰は反則です。
詰将棋では、捨駒や成らず等の妙手で、攻め方の戦力を弱めたり玉方を強くしたりして打開することが多いです。
玉方のほうも、打歩詰に誘導するために、中合などの手段で攻め方の戦力を強めたり自分のほうを弱くしたりすることがあります。

左図は京都民報出題作。
▲1五銀△2五玉▲3五竜としてみます。
これを△同飛成ならば▲2六歩△同竜▲1四銀までで詰みますが、
△同飛生!とされると打歩詰となり失敗します。
まず初手は▲4六竜です。
これに対して普通の合駒では▲3五竜までで詰みます。
玉方の抵抗は、△3六飛生!です。そこで▲1五銀とします。
△2五玉に対して▲3七桂!が決め手になります。
玉方としては飛車を成りたくないのですが、△同飛生は▲2六竜までですので
△同飛成の一手です。
以下、▲3五竜△同竜▲2六歩△同竜▲1四銀まで11手詰です。
- 合駒
玉方は持駒を合駒として使えます。
合駒をする場合はその後の展開で最も長くなるような駒を選択してください。
ただし、無駄合はしてはいけません。

左図は京都民報出題作。
初手▲5三角成に対し何を合駒するかが問題ですが、
ここは将来2四に利かせるために角合が正解となります。
△4二角に対し、以下▲3二銀打△2二玉▲1三歩成△同玉
▲2四金左△同角▲3一角成となって、ここでの合駒がまた問題ですが、
ここは将来1四に利かせるために桂合が正解となります。
以下▲2三銀成△同玉▲3二馬△1三玉▲1四金△同桂▲2五桂まで17手詰となります。
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詰将棋を始めたばかりの人の場合は、7手詰程度の作品を100題くらい並べて、『覚える』のがいいと思います。
これは、別に芸術性の高い作品でなくて、たとえば普通の本屋に並んでいるような将棋のプロが作った作品集でいいです。
それからは、多くの詰将棋を自力で解いて、多くの手筋を学んでください。
このとき、盤駒を使うのはいいですが、動かして解かないほうがいいと思います。
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