ここでは、最近思いついた新しいルールの将棋『トレカ将棋(仮名)』について説明しております。
これは、要するに、巷で流行っている「トレーディングカード」(略してトレカ)の要素を取り入れた将棋です。
チェスや中国将棋など、将棋に似たゲームは世界中でアレンジされていますが、取った駒を使えるようにしたのは日本だけであり、画期的な発明だと思います。 この『トレカ将棋』は。もしかしたら、『取った駒を使える』以上に将棋を面白くする新ルールだと思います。 記載に関する誤りの指摘や、ご意見ご感想ご質問がおありの方は、掲示板またはメールにてご連絡ください。

トレカ将棋のご紹介


トレカ将棋の暫定ルール

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トレカ将棋(仮名)って、なに?

トレカというのはトレーディング・カードの略です。
昔からメンコとかベーゴマみたいな、「集めてみんなで競う」タイプのゲームがありますが、トレーディング・カードも、そのタイプのゲームのひとつだと考えられます。
いろいろな種類がありますが、有名なのは、『マジック・ザ・ギャザリング』です。
各カードにはモンスターや、魔法、アイテムなどのイラストと、その強さや効果が書いてあります。
カードの強さや効果は、そのイラストのものの特徴を反映させたものとなっています。
プレイヤーは持ち寄った自分のカードを相手のカードと戦わせ、勝ち負けを競います。
カードの組み合わせで効果が倍になるとかいう『コンボ』のもあり、必ずしも強力なカードを入れればよいというわけではありません。

実際のゲームのイメージは漫画『遊戯王』とかを読んでみればだいたいわかるでしょう。

さて、『トレカ将棋(仮名)』というのは、このトレーディング・カードの要素を将棋に持ち込んだものです。
プレイヤーは将棋の手を指す代わりにカードを出すことができます。
カードには出したときの効果が記載されており、それが通れば効果が反映されます。
その効果がイヤなら手持ちのカードを戦わせて抵抗することができます。
もちろん、最終的な目標は、相手の玉を詰めることです。

カードには2種類あり、『棋士カード』と『補助カード』があります。
『棋士カード』はモンスターが書いてあるカードで、『補助カード』は魔法とかアイテムが書いてある『コンボ用』のカードだと思っておけばいいと思います。
もちろん、そんなカードは連盟に行っても置いていませんので、あしからず。
棋士のデザインで勝手に作ることもできますが、そこまで手の込んだことをしなくても、トランプで代用して遊べます。
この場合、前もって、そのカードがどういう機能や効果を持つのかを、定義しておく必要があります。

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トレカ将棋実戦例

それでは、堅苦しい説明は抜きにして、先日大学の先輩のS.Yさんと指した実戦例を見てみましょう。
ただ、このトレカ将棋、まだルールがきちんと固まっていないので、暗中模索の段階です。 何回か対局して検討し、このときには次のようなルールとなっていました。
・2人がカードを持ち寄る方式ではなく、合同カード(デッキは2人で共有)方式。
・最初はお互い3枚持ち。この3枚は中を見た後、場に伏せておく。
・場の最大枚数3枚。手持ち最大枚数5枚。
・自分の駒が取られたら、デッキから1枚カードを引く。
・このとき手のカードが6枚になったら、1枚捨てる。
・将棋の手を指すかわりに、カードを出したり、カードを伏せて置いたりできる。
・バトルで引き分けた場合、仕掛けた側の手番となる。


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序盤戦


開始日時:2002/06/15(土) 先手:こへちん 後手:S.Yさん

▲7六歩 △8四歩 ▲6八飛 △3四歩 ▲6六歩 △8五歩
▲7七角

(図は▲7七角まで)後手持駒:なし


どこにでもある普通の出だしですが、ここで後手はカードを使います。

△羽生善治! → 先手玉が動けなくなる。

羽生善治カードはこんな感じです。
カードの種類棋士カード
名前羽生善治
段位竜王
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果羽生睨み
自分の持ち駒が「なし」の間、敵玉は動けなくなる。

このカードは相手の駒組みを遅らせる効果があります。まだ序盤なのでしばらく「持ち駒なし」ですが、逆に終盤になると、「持ち駒なし」という状況は少ないことから使いどころがないとみたものです。ただ、強力なカードだけにこの序盤で使うのはやや疑問かも。

▲7八銀 △6二銀 ▲1八香 △4二玉

(図は△4二玉まで)後手持駒:なし


▲1八香が、妖しい手。ここで、当然次のカードを使います。

▲福崎文吾! → 5九玉が1九に移動。

カードの種類棋士カード
名前福崎文吾
段位八段
デザイン(省略)
得意戦法振飛車
効果振り穴
自分の玉が1九に移動する。

これが通ったので、首尾よく「羽生睨み」を無意味にすることができました。


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中盤戦

その後、手順は進み、以下のような局面となりました。


(図は△6五銀まで)後手持駒:角歩


飛車が危険なので、カードを使って助けます。

▲青野照市+棒銀戦法! → 7六飛が3八に移動。

カードの種類棋士カード
名前青野照市
段位九段
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果鷺宮
自分の飛が3八に移動する。
カードの種類補助カード
名前棒銀戦法
段位−−−
デザイン(省略)
効果
攻撃時+1。居飛車得意のとき+2。
ただし加藤一二三は+3。

しかし補助カードまで使ったのはどうだったか。
ただ、バトルで負けた場合に飛車を取られてしまいますので、やむをえませんでした。

(図は△3五角まで)後手持駒:歩


またしても飛車が危険。ここで、勝負手をかけます。

▲堀口一史座!

カードの種類棋士カード
名前堀口一史座
段位朝日オープン
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果オープン
相手の手持ちカードおよび伏せたカードをすべて見ることができる。

お互い手持ちのカードが多いので、相手がどんなカードを持っているのかがわかっていると、戦略が立てやすくなります。
それはたまらんと、相手は拒否します。

△郷田真隆!

カードの種類棋士カード
名前郷田真隆
段位棋聖
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果ごうだつ
相手の手持ちの棋士カードのうち、もっとも段位の高いものを貰う。

このように、お互いがカードを出し合うと、「バトル」になります。
「バトル」は段位が高いほうが勝ちます。
なお、段位がタイトルや、永世称号の場合は、すべて10段扱いです。
したがって、この場合、朝日オープンVS棋聖ということになり、「バトル」は引き分けになります。
引き分けの場合、お互いが出したカードが無効になります。

勝負手を無効にされて、▲4六歩 △2六角 ▲同 歩 △5六銀 と敗勢に陥りました。

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終盤戦


さらに局面が進み、下図となりました。

(図は△4八飛成まで)後手持駒:銀歩4


ちなみに、穴熊の中に桂が居るのは、この数手前に次の真田圭一カードを使ったからです。
しかし、結果としてあまり意味がなかったようです。

カードの種類棋士カード
名前真田圭一
段位六段
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果桂位置
自分の玉と桂の位置を入れ替える。

大差ですが、ここでカードにすべてを賭けます。

▲谷川浩司!

カードの種類棋士カード
名前谷川浩司
段位永世名人
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果光速流
駒取りと王手以外の手を3手同時に指す。


しかし、次のカードではじき返されます。

△有吉道夫+清水市代!

カードの種類棋士カード
名前有吉道夫
段位九段
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果火の玉流
自分の玉が飛(火)の動きになる。一回動くと元に戻る。
カードの種類棋士カード
名前清水市代
段位女流王将
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果女流棋士
自分の玉がクィーンの動きになる。
補助カードとして出した場合、攻撃・防御ともに+2。


谷川は永世名人なので10段。有吉は9段ですが、清水市代の補助効果で+2されますので11段。
したがって、バトルは有吉の勝ちとなり、有吉側の効果が反映されます。
しかし、もっと大きな効果は、負けると一手パスになるということ。(これは考え直したほうがいいかも)

▲パス(バトルに負け)△6八竜 ▲7七角 △7八金

(図は△7八金まで)後手持駒:銀歩4


詰んでいますが、ここでしぶとく抵抗します。

▲佐藤康光!

カードの種類棋士カード
名前佐藤康光
段位王将
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果モテ光
自玉の周囲5×5(2手で行ける範囲)にある敵の駒をすべて持ち駒にする。


しかし、これも次のカードで受け止められます。

△大山康晴!

カードの種類棋士カード
名前大山康晴
段位永世名人
デザイン(省略)
得意戦法振飛車
効果二枚腰
盤上の金と同じ筋の味方の歩を金の背後に移動させる。金の数だけできる。

残念ながら、引き分け。ならば、続けて次のカードを!

▲天野宗歩! → 相手の駒の動きはすべて歩になる。

カードの種類棋士カード
名前天野宗歩
段位棋聖
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果総歩
王手をかけられたときのみ使用可能。相手の駒の動きがすべて歩になる。
王手を防ぐ手は除く。この効果は相手の駒を取るまで継続する。

これにより相手の飛も竜も金もすべて歩になりました。

カード勝負は勝ちましたが・・・形勢はそれでも必敗です。

駒を1枚でも取ると、相手の竜2枚が復活するのが痛すぎます。

さらに局面は進み、次図となりました。

(図は△9八と直まで)後手持駒:香歩6


どうみても詰んでいますが、ここで最後のお願い。

▲米長邦雄!

カードの種類棋士カード
名前米長邦雄
段位永世棋聖
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果米長玉
自分の玉が1八あるいは9八に移動する。


しかし、次のカードがとどめでした。

△中原誠! ▲投了

カードの種類棋士カード
名前中原誠
段位永世名人
デザイン(省略)
得意戦法居飛車
効果入玉
自分の玉が敵陣3段目の任意の箇所に移動する。

これで、玉を1八に脱出させる望みが消えて、投了やむなしとなりました。
なお、まだ▲8九玉と指せますが、△8八香までの詰み。

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今後の課題


「トレカ将棋(仮名)」はまだ思いついたばかりですので、ルールは熟成しておりません。
今、問題と思っているのは次のようなことです。皆様のご意見も取り入れて、試行錯誤しながら整理していきたいと思います。

・王手をかけられたときにカードを出して、それが相手のカードに負かされた場合、どうするか。(即負けか?)
・女流のカードだけではなく、男性プロのカードも師弟関係とかあれば補助に使えるようにするか?
・即座に勝負が決まってしまう/あるいはほとんど効果が無意味な/カードがある。
・カードを伏せるルールをもっとアレンジできないか?(伏せると一手パスは痛い)

また、このゲームの正式名称や、カードの内容そのものについては、このHPで正式に募集しようと思います。
ご意見ご感想ご質問ともども、掲示板またはメールまでお寄せください。


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