
○ 復活! 弥富の自然
本題に入る前にちょっと、余談を・・・。私が弥富に赴任してきたときから半年間、この「弥富の自然」を5号まで発行してきました。動機は、「身近な自然にもっと関心をもってもらおう」というものでした。しかし、私の心のゆとりのなさから、いつしか、自分自身が自然から遠のき、この新聞の発行も止まってしまいました。自然は、いろいろな事を語ってくれているのに、それに目を向ける心のゆとりのなくなってしまった自分に少々いらだちも感じていました。
そして、今年度の新しい節目にあたり、自然が語ってくれるメッセージを少しでも受け取ることができる、ゆとりのある心を持ち続けていたい・・・、そして、自然あふれるこの弥富のことにもっと目を向けて欲しい・・・という2つの強い気持ちから、今回の復活に至りました。これを読んで、身近な自然について、ちょっと目を向け、ちょっと考えてみませんか?
○ シマヘビ君出現、そのときみんなは・・・
先日の昼休み、中庭の池の縁に、大きなシマヘビが日光浴をしていました。気持ちよさそうにゆうゆうと池の縁に横たわっているシマヘビ君に、ちょっと申し訳なく思いながら、この場から立ち退いてもらうことにしました。
手にとって、その場にいた生徒達と観察をしたのですが、その反応は様々。近寄りたくもない人、興味があるけど遠くから見る人、近寄ってじっくり観察してみる人、「かわいい〜!」と言いながら、さわってみる人。ヘビに対する印象は、人それぞれですが、大部分の人がヘビは嫌いなようです。
このヘビ嫌いはいつからはじまったのでしょうか?ヘビに対するイメージは一般的にあまりよくありません。しかし、ヘビの中でも害のあるものとないものがあります。実は、ちゃんとした理解があれば、一方的に毛嫌いする存在でもないのですが・・・。害は無いのに外見と思い込みで、人間に嫌われるシマヘビ君にちょっと同情してしまいました。
思い込みというものは大変恐ろしいものです。今回のシマヘビ君、いろいろなこと(や人)について、固定観念を持たずに、接していこうということを、改めて、私に教えてくれたような・・・そんな気がした出来事でした。
○ 中庭の池に訪問者がぞくぞくと
最近になって、急に暖かくなってきました。そのせいか、中庭の池に、ぞくぞくと訪問者達があつまってきました。その中で特に目を引くのがアメンボ。アメンボとひとくくりにしてしまいがちですが、日を追うにつれ、種類もだんだん増えていっています。今現在、何種類のアメンボが中庭の池にはいるでしょうか?ちょっと、池を覗いてみてください。
○ 身近な昆虫の不思議な生活
─ヒメツチハンミョウ─
4月になって、体が藍色に光る、お腹がパンパンに膨れ上がった、体長2〜3cmの奇妙な虫を、渡り廊下などで、ちょくちょく見かけるようになりました。さわるとちょっと都合が悪い(皮膚に炎症がおきます)のですが、手を出さなければ大丈夫。よく見ると、とっても不格好。羽根はあるけど、全く飛ぶことはできません。この昆虫、名前はヒメツチハンミョウといいます。身近にいる虫なのですが、その不思議な生活ぶりは意外と知られていません。
その不思議な生活ぶりとは一体どんなものなのでしょう・・・?この昆虫、実は1度に約4000個の卵を産みます。幼虫は、花に群がって、花に蜜を集めに来たハチにくっついていって、ハチの巣の中で生活し、やがて成虫になります。ですから、密を集めに来たハチに、偶然しがみつくことができたほんの僅かな幼虫だけが、ハチの巣で成虫になることがきるのです。なんで、こんな生活をしているのか、私にはちょっと、見当がつきませんが、とても、不思議な生活をしている事は確かです。それぞれの生物の、それぞれの生活事情には、きっとそれなりの、訳があるに違いありません。私たちが目を向けることさえしないたくさんの生き物達を見つめ、生活事情を考えてみるだけでも結構おもしろい・・・と感じてしまうのは私だけでしょうか?