
○ ホタルの季節がやってきた
6月になって、ちらほらとホタルの話題を耳にするようになりました。自然の移り変わりと、子供達の日々の成長に、「待ったは、なし!」だな〜と、いつも感じます。ホタルと言えば、ゲンジボタルとヘイケボタルが有名です。その光の美しさから、昔から親しまれてきました。でも、ホタルについて知らない事実も多いものです。
現在、日本からは46種のホタル(ホタル科)が記録されています。そのうち、山口県からは10種。えっ、そんなにいるの???っていうのが、大部分の人の感想でしょう。多くの人が知っている、ヘイケボタルとゲンジボタルは、実はホタルの中でも、とっても異端児。多くのホタルの幼虫は、陸上にいる貝を食べて生活するのに対してこの2種は、水中のカワニナを食べて成長するのです。おまけに、光るのは、この2種を含めてごくわずか、大部分のホタルは光らずに昼間に活動します。いろいろな面で、その生活の様子は、多くのホタルに比べて全く違っています。
そして意外と知らないのは、ヘイケボタルとゲンジボタルの区別。ゲンジボタルは大型で、主に河川に生息するのに対し、ヘイケボタルは、小型で田んぼの用水路などに生息しています。出現時期も、違っていてゲンジボタルの方が先に出現し、その後でヘイケボタルの登場となります(見た目の区別は図を見てください)。
光るというだけで、妙に珍重されたり、保護の対象とされたりする2種ですが、養殖して放すなどの、いきすぎた保護(と勘違いした)活動は、かえって元の自然バランスをこわしかねない危険な行為なのです。正しい知識をもって、保護活動は行いたいものです。また、目立つものだけが特別扱いされることなく、全体を見渡すことができる視野を持ちたいものです(学校での生徒達にも同様にね)。
○ ホタルの幼虫は泡の中???
私が幼少を過ごした下松は、昔から、道ばたにある草についた泡を見ては、「ホタルの幼虫がいる!!」と言っていました。先日、このことについて耳にする機会があり、須佐でも同様に、このように言い伝えられているところがあるようです。ひょっとすると、県内どこでもこのような迷信?があるのではと、思っています。
先ほどのホタルの幼虫の生活場所から考えると、どう考えても、草に付いた泡=ホタルの幼虫とは、言うことができません。
では、あの泡の正体は一体何なのでしょうか?私が幼い頃、この泡をよくつまんでは、泡の中の住人を取り出していたのを記憶しています(この頃の子供達も、こんなことをしていることを期待しているのですが・・・)。正体が何かわからないまでも、昆虫であることはわかりました。幼い頃には、手に取って見るまでの好奇心はあったものの、その正体を調べるところまではいきませんでした。しかし、もうちょっと探求心があれば、何かの仲間であることの予想はできたと思います(虫の顔を見れば、だいたい想像がつきます)。
興味や好奇心を持つこと、そしてそれを手に取ったりするなど、五感を通じて自分で体得してきたものが、私にとっての、自然への理解の大部分を占めているような気がしてなりません。この泡の中の正体を、是非、自分の手でつきとめてみてください。またひとつ、自然への理解が深まること間違いありません。
○ ヘビの抜け殻の発見を機に・・・
6月4日(水)のこと。頭のてっぺんからしっぽの先まで、みごとにつながったシマヘビの抜け殻を教頭先生が見つけてこられました。あまりの完璧さに、しばらく抜け殻に見入ってしまいました。その後、県内で、は虫類を研究しておられる方にこの抜け殻を送ることにしました。丁度、その方と電話でお話をした折、県内のトカゲの分布状況を調査中とのことでした。先日来、カナヘビの喧嘩を見つけたり、妙に弥富中の昼休みは、は虫類づいているので、そのうち、「弥富中は虫類発見記録キャンペーン」なんていうのを張ってみるのもおもしろいかな・・・なんて、思っています。その際には、生徒のみなさん、ご協力をお願いします。