大学受験を咲かせるための古文

古文は配点の少ない科目ですが、勉強すれば勉強するほど確実に得点できます。「誰でもできるようになる古文」が、このコーナーのモットーです。


 講義内容

 古文講座第一講

 古文講座第二講

 今月の参考資料・・・代ゼミのセンター入試問題・東進の大学過去問へのリンク

            ・・・いろいろな古典文の現代語訳(塾長が訳しました)

文学史道場(古典編)を開講しました。詳しくはページ下部をご覧ください。


古文講座 第一講

古典文の解釈は品詞分解から・・・

品詞分解するためには古典文法を征服せよ!

 

大学入試の古文で、純粋な古典文法の出題はごくわずかです。しかし、古典文法をマスターしてないと、古典文の解釈は絶対にできません。なんとなく文の意味をとれたとしても、選択肢を十分に検討できなかったり、意外な落とし穴にはまったりすることも多々あるのです。要するに、「入試に使えない古典」ということになってしまうのです。

以下の例を見てください。

1.次の文を現代語訳せよ。

花咲きぬれば、酒飲まじ。

この文を訳さなければならないとします。古典文法を知っている人でしたら、苦も無く訳せるでしょうが、これをなんとなく勘だけを頼りにして解釈しようとすると、とんでもない過ちを犯してしまいます。

「花が咲いたら酒でも飲もうよ」

こんな訳をした人はいませんか?これでは文の趣旨とまったく逆の意味になってしまいます。まず、この文を品詞分解してみましょう。

 

花/咲き/ぬれ/ば/酒/飲ま/じ   

 

となります。

 

次に、文法的な条件と、それにともなう現代語訳を加えます。

 

花・・・花(平安時代の古文では主に桜)

咲き・・・咲ク

ぬれ・・・完了の助動詞の已然形 〜タ

ば・・・已然形について順接確定条件 〜ノデ

酒・・・酒

飲ま・・・飲ム

じ・・・打消意志の助動詞 〜ナイツモリダ

 

これだったら。だれでも完璧に訳せますよね。これをつなげてみればいいのです。「花が咲いたので、酒を飲まないつもりだ」となります。簡単ですよね。前後の文脈から勘で訳すのではなく、一番安全な文法力を使って訳すのです。では、次の問題はどうでしょう。

 

2.次の文の現代語訳を選択肢から選びなさい。

 

暗くなりぬれば、雨降るらし。

 

A 暗くなったら、雨が降るだろう。

B 暗くなってから、雨が降るようだ。

C 暗くなったので、雨が降るらしい。

 

すでに問題の1で、「ぬれば」の部分を、〜タノデと訳すことがわかっているので、正解はCとすぐにわかるでしょう。しかし、この問題では後半に着目してほしいのです。「らし」という助動詞があるでしょう。これは推定の助動詞なので、「ダロウ」でも「ヨウダ」でも「ラシイ」でも、どれでもいいような気がします。しかし、「らし」は古典文法では、根拠ある推定をあらわすものなので、〜ラシイ、と訳すのが普通なのです。変なところにこだわっているようですが、入試の古文ではこのようなことがとても多いのです。でも、このようなところを覚えてしまうと、問題もスラスラ解けるようになるということですよね。今から一年半かけて、入試古文のポイントをこのホームページで公開していきます。お楽しみに・・・。

 

最初に戻る


古文講座 第二講

大学入試の古文単語は暗記ではない。

覚えるより、使えるようにせよ!

 

私は、自分が直接教えている生徒には、単語帳や単語カードは作らせません。なぜって?それは、覚えたとおりに出題されないからです。

ここに「あはれなり」という単語があります。高校入試にも出題されるくらいですから、高校生のみなさんは知っているでしょう。どういう意味ですか?「趣がある」「しみじみとしている」・・・という答えが返ってきそうですね。正解です。確かにそういう意味もあります。でも、次の例も見てください。実際の入試で、正解となった現代語訳です。「たいそううれしく思われる」「とても悲しい」「たいそうかわいく感じられる」・・・

こういう正解に「趣がある」とか「しみじみとしている」などがまじっていると、どうしても選びにくくなってしまいます。

大学入試の古文では、一面的な暗記は通用せず、その語の根本的な意味が問われるのです。「あはれなり」は、「その対象に心が同調する」という意味の単語です。悲しい時は「悲しい」と訳さなければならないし、うれしい時は「うれしい」、対象物を心からかわいいと思う時は「かわいい」と訳すべきものなのです。心底から感動した時に「あはれなり」なのです。

理解していただけたでしょうか?次回から、具体的な単語の解説に入ります。

最初に戻る


今月の参考資料

代ゼミのセンター入試問題へのリンク

東進ハイスクールの大学過去問へのリンク

 

いろいろな古典文の現代語訳

塾長が訳したものです。受験生のみなさん、参考にしてください。

 

最初に戻る


古典文学史の学習方法

私の講義では、古典の文学史は、まず個々の作品について、@作者名、Aジャンル、B成立時期、C特色をまとめるよう指示しています。一問一答式の問題集を学習するのはその次です。たとえば『今昔物語集』については・・・

『今昔物語集』

@作者(編者)・・・不明

Aジャンル・・・説話集

B成立時期・・・平安時代末期

C特色・・・本朝部・天竺部・震旦部の三部から構成される日本最大の説話集

・・・というようにまとめていけばよいでしょう。これをまとめたら、次は便覧を通読して、古典文学史全体の流れをつかみましょう。その後に問題集などをこなしていけば確実に文学史の知識は定着するはずです。

このコーナーでは、仕上げ用に「古典文学史道場」を開講しました。みなさん、ぜひ挑戦してみてください。

古典文学史道場 その一

古典文学史道場 その二


 進学資料はこちらからどうぞ・・・

最初に戻る

 

トップページにもどる

明治国語指導会トップページへ