取材日記
上原通信 vol.9

NNN24「スポ天ワイド」 

取材日:11月30日

場所:ジャイアンツ寮

プレゼント

 今回はゴルフコンペではなく(すみません)、その翌日、ジャイアンツの若手選手が毎日を過ごしている寮へ番組解説者の屋鋪さんとともに行ってきました。しかも屋鋪さん、プレゼントを持ってきたというのです。
 一体それは??
 

  上  「おはようございます」

  駒  「おはようございます」
  屋  「おはよう、持ってきたよ」

  上  「あ、これですかっ」

と、屋鋪さんが手渡したのは、緑色の蓋がしてある透明な箱。その中には土と丸太の切れ端。コレは一体何??

  上  「今寝てるんですか?」
  屋  「冬眠してる。開けていいよ。」

 屋鋪さんが持ってきたプレゼントとは、
「オオクワガタ」。現在丸太の下に冬眠中です。
 実は、今シーズンの夏頃、謹慎中で気落ちしていた上原投手は宮田コーチからカブトムシをプレゼントされ、朝から餌をやったりして結構ちゃんと育てていたそうなんです。しかし、自分の名前にちなんで名づけた「浩二郎くん」は死んでしまったのでした・・・。
 と、その話を聞いた屋鋪さん。これは僕の出番・・・ということで、日本シリーズ前に電話でオオクワガタをプレゼントする約束をしたというのです。そして、ようやくその約束が本日実現と相成った訳です。

 でもなぜ??とお思いの方も多いでしょう。
それは、、、屋鋪さんは知る人ぞ知る、
オオクワガタのブリーダーだからなのです!!

  上  「うわっデカ−!!こんな大きなの見たの初めてですよ!!」

大きさは73ミリ(通はセンチでは言わないようです)。
黒く輝くその姿は、まさしく「黒いダイヤ」。上原投手、オオクワに釘付けです…。

  駒  「ちなみに、、、コレ、いくら位するものですか?」

  屋  「一匹4万くらいかな」
  上  「4万!!コレだけで?・・・うわぁ大きく育てて売りに行こっ!」 
 
 なんだ、あっさり売るのかっ!!

  
屋  「番であげるから育てて増やして。あんまり夢中になって野球が疎かにならないように。気をつけないとハマるからね。」

 オオクワ・屋鋪ブランドは、じつはマニアの間では結構なお値打ちもので、プロ野球界でも、中日の山本昌投手や巨人の入来祐作投手など、オオクワ好きの間ではかなり人気が高いそうです。
(人気のポイントは、姿、アゴ(角みたいな部分)、大きさなどの美しさ。犬のコンテストと同様ですね。)
 上原投手もずっとオオクワから目を離さず飼育方法を丹念に聞くなど早くもハマッている気配…。くれぐれも趣味として育ててくださいね、趣味として(^^;)。


 命名、その1

 昔よく昆虫を採って遊んだという上原投手。いつもより口数も少なく、クワガタに見入っています。

  上   「いやぁ、、、僕、(クワガタの中でも)オオクワを見たのは初めてなんですよぉぉ。なんて名前つけよっかなー。」
  駒   「それにしても大きいですねぇ。」
  上   「松井さんみたいですよね・・・・・あっ、わかった!命名『ゴジ』!!」
  屋  「お、決まった??」
  上   「ハイ、決まりました!『ゴジ』です!!」

かなり満足気です。そして、、、

  上   「僕が投げてる日に打たれへんかったら、『ゴジ』に文句言います(^^)。」


命名、その2  

  屋  「しかし松井も怒るやろなぁ、、クワガタに『ゴジ』てつけたって知ったら。・・・で、メスどうする?松井好きなアイドルとかいないんかな?」

  上   「うーん、あんまり松井さんそういう話しない人なですよねぇ。聞いたことないですねぇ・・・あっ!『駒ちゃん』っ!」
  駒   「えっっっ??」
  上  「『駒ちゃん』!ウン、決定。どうです??」


目がいたずらっ子のごとく光っています・・・。


  駒   「うーっっ、殺さないでくださいよっ!!」


運命

 ひょんなことから、大学時代のお話へ・・・。

 上原さんは大学まで片道2時間の距離を毎日通っていたそうです。

  駒   「片道2時間って、1限目の授業受けようと思ったら大変じゃないですか。」
  
上   「そうですよ。朝6時に家出てましたからね。」

  駒   「えーっ?朝苦手なのに・・・。」
  
上   「そう、朝苦手な僕が。」

 ちなみに上原投手の趣味は寝ること。この日も11時から取材のお約束で、上原さんが起きたのは10時20分。急いでシャワーを浴びてきてくださったそうです。。

  上   「僕ら、専用グラウンドとかなかったから、空き時間にちょっと練習したり、朝とか昼休みとかグラウンドを使えるときに練習してたんです。」 

  駒   「え??それじゃあ、自主トレみたいじゃないですか。」
  
上   「ほんと、そうですよ。だって、僕、一番最初に認められるきっかけになったのって住友生命との練習試合ですもん、あのシドニー五輪野球チーム主将だった杉浦さんのいる社会人の。
 そのとき、たまたま良いピッチングして、住友の監督さんに世界選抜に推薦してもらって・・・。それからですよ。」

 
  駒   「へぇー、、じゃあ、そのとき上原さんの歴史が大きく動いた??」

  上   「うん、ホントそうです。あの時メチャクチャ打たれてたら今の僕はないでしょうね。」

うわぁ、、、まさに、運命の出会い。。。

 しかし、運も実力のうち。そして、転がってきた少ないチャンスをものにするための日頃の鍛錬があってこそ、その運は初めて『幸運』となるものなんだと思いました。
 女神はちゃんと微笑むべき人に微笑むのかもしれませんね。


オフレコですが・・・

  屋  「寮を出ないんだって?」 
  
上   「ええ、夏頃「もう出ていい」って言われたんですけど居心地良くて・・・。プール、大浴場、トレーニング施設もあって食事もついてるし。門限さえなければ最高なんですけどねー。」

  
屋  「上原は遊びに行かないの?」
  
上   「行けないですよ。追いかけられるし。六本木とか銀座も行ってみたいけど、ジーパンにTシャツとかじゃいけないですしね。そんな勇気ないです。」
  
  駒
   「勇気がいるもんですか?」
  屋  「そりゃいるよ。でも、今の子そんなに遊ばないよね。」
  
上   「もちろん、先輩とかに連れてってもらったりとかはあっても自分では行けないです。」

  駒   「じゃ、屋鋪さんの若かりし頃…というか、入りたての頃は遊んでました?」
  
屋  「遊んでたよー。寮で「一ヶ月くらい顔見なかったなぁ」って言われてた。帰らなかったもん。」
 上
  「えーっ!!」
  
  屋  「あんまり遊んでたんで他人より2年多く寮に残された」

  
上   「今は??」

  屋  「もう全く。」
  
上   「ホントですか?(駒村のほうを向いて)」
  駒   「ええ、たしかに・・・。」

 そう、屋鋪さんはとってもマイホームパパで、スケジュールの開いてるときはお子さんの送り迎えをしたり、お子さんが合宿から帰ってくるといえば帰る頃を見計らって「無事帰ったか?」コールをしたり。東京ドームで試合を見た後、結構すぐお家に電話されているところを目撃します。

  駒
   「へぇー、昔遊んだからもう遊ばない…?」
  
屋  「そうだね。」

 さぁ、この人生経験豊かな先輩の訓示(?)を聞いて、上原投手はどういう行動に出るのでありましょうか??
まぁ、遊ぶも良し、遊ばぬも良し。21世紀の上原投手の活躍に期待しましょう。


see you next time...

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