以下に紹介する書籍や雑誌のほとんどは、古本屋やインターネットオークションで入手したものです。ですので、探しても見つからないことが多いかもしれませんが、もし古本屋や図書館などで見かけたら、ちょっと開いてみてください。あなたの8ミリ生活がほんの少し面白くなるかもしれません。表紙をクリックすると大きな画像が見られます。
それぞれの本や雑誌の内容について、もっと詳しくお知りになりたい方はメールでお問い合わせいただければできるだけお答えします。
◆表紙の画像をクリックすると大きな画像が開きます。◆
【単行本】 フィルム・メーキング 個人映画制作入門
ほしの あきら 著
フィルムアート社
第一章 機材
第二章 制作設計
第三章 表現方法とテクニック
第四章 撮影技法と知識
第五章 仕上げからさらに・・・・・・
第六章 製作用資料
新刊でも入手可能です! 本のサイズは小さいですが286ページにわたって小さい活字がびっしり詰まった非常に内容の濃い一冊。フォーマットを8ミリに限定していないので16ミリでの映画制作を考えている場合も役に立ちます。最初に映写機のしくみ(=映画のメカニズム)の説明から入り、フィルム、機材の解説、脚本、絵コンテ、撮影記録表の作り方、各種の撮影テクニックなど、本格的な映画製作のためのノウハウが詰まっています。特にライティングと撮影後の編集テクニックは他に詳しく解説された本があまりないので、とりあえず買っておくと後で結構役に立ちます。巻末の資料の充実ぶりは圧巻です。
★★★★★
8ミリ映画製作マニュアル(画像は2001年版)
山崎 幹夫 著
ウェンリサーチ
2001年(最新は2005年)
500円
8ミリフィルム/カメラ/映写機
周辺機材/撮影アイテム
撮影テクニック
編集/録音
上映会の開き方
テレシネ/ブローアップ
コンテスト対策
自家現像
メンテナンス
インターネット情報
新刊でも入手可能です! 通称「8マニュ」。自主映画監督 山崎幹夫氏による、これから8ミリ映画を作りたいというビギナー向けの冊子。著者自身の体験が豊富に盛り込まれた内容でかなり実践的。21世紀になって出た唯一の8ミリ入門書だけに自家現像やインターネットなどこれまでの入門書にはなかった情報も。ただ、図や写真がもう少しあるとわかりやすいかと。入手方法はムエン通信のホームページを参照。毎年最新情報を補足した改訂版を出されているのにも頭が下がります。私が最初に買った8ミリ関連本もこれでした。
★★★★
8ミリ映画の知識(現代カメラ新書No.27)

師岡 宏次 著
朝日ソノラマ
1976年
550円
8ミリ映画の基礎知識
8ミリカメラのメカニズム
8ミリ映画・撮影の実際
映写機の上手な選び方・使い方
トーキー映画の知識と実際
著者の師岡さんは伝説のカメラ雑誌出版社「アルス」の元編集者で8ミリ歴40年(1976年当時)の大ベテラン。図や写真も豊富で文章もわかりやすく、しかもツボを押さえた内容で、8ミリ入門書はこの一冊があればほぼOKという至れり尽くせりの内容で一押しの一冊。
★★★★★
8ミリアニメ映画の作り方(現代カメラ新書No.59)
日本アマチュア アニメーション映画協会 編
朝日ソノラマ
1979年
650 円
第1章 アニメ撮影のABC
第2章 アニメーションとは何だろう
第3章 アニメ製作の実際
第4章 描画アニメの作り方
第5章 「切り抜き」を使うアニメーション
第6章 影絵アニメーション
第7章 人形アニメーション
第8章 野菜・果物でアニメを作る
第9章 フィルムにじかに描くアニメ
第10章 アニメーションと音楽
アマチュアが8ミリでアニメーション映画を制作する際に必要な機材、用具、テクニックなどを詳細に紹介した入門書の決定版。「小型映画」の別冊にも「アニメと特撮」というのがありますが、プロの作品を中途半端に紹介しているだけでほとんど役に立ちません。入手するならこちらがお勧め。「日本アマチュア アニメーション映画協会」なる団体が存在していたのは驚きでした。
★★★★
映画・日常の実験
かわなか のぶひろ 著
フィルムアート社
1975年
2000円
1 日常の実験室
2 映画の再発見
3 フィルム・ワークショップ
4 ペーパー・アーカイヴ
5 プライベート・スクリーン
1970年代に全盛だったいわゆる「アングラ映画(アングラ=アンダーグラウンドの略。70年代には前衛的なプライベート作品をアングラと呼んだ)」の紹介。著者自身が製作に至るまでの経緯や他の作家の作品やテクニックの紹介など。アングラ作家の多くは巻き戻し可能なシングル8のユーザーが多く、518SVに人気があったという記述が興味深いです。やはりコマ数が表示される電動巻き戻し機構は評価されたのでしょうか。
★★★
自己表現・映画をつくる
鈴木 誠 編
風濤社
1971年
700円
1 ルポ・映画はボクらのメディアだ●マチの映画作家たち 柏木幹
2 映画<前>史略●原点にもどって映像を考えなおす かわなか のぶひろ
3 映画をつくる●「戦術」 かわなか のぶひろ
4 表現のための技術●「いろはにほへと」青木寿一郎
5 インタビュー・いま映画をつくるとはどういうことか
プライベートフィルム制作のための入門書という感じですが、機材や撮影、編集に関する記述は少なくあまり実践的ではありません。アングラ映画に関する本で、ビギナー向けに初歩から技術を解説したものは少ないようです。
当時はアングラ映画作家がかなり多かったらしく、「アンダーグラウンド・センター」と「ジャパン・フィルム・コーポ」という2つの団体が存在していたというのは驚きです。この2団体がその後どうなったのか是非知りたいところです。
★★
フィルム・ワークショップ
西嶋 憲生 編訳
ダゲレオ出版
1983年
1400円
第1章 映画とギヴ&テイクしよう スタン・ブラッケイジ
第2章 映画をいかに企画するか ジャン=リュック・ゴダール
第3章 日常を撮りつづける ジョナス・メカス
第4章 カメラなしでアニメを作る方法 ノーマン・マクラレン
第5章 カメラは何を創造するか マヤ・デレン
第6章 映像と音楽の構造 ポール・シャリッツ
第7章 コンピュータ・グラフィックスの誕生 ジョン・ホイットニー
第8章 映画それ自体を問う映画 ビルギット・ハイン
第9章 映画はエクリチュールだ ロベール・ブレッソン
世界の映像作家の書簡やインタビューを通じて、8ミリ映画製作のの新たな可能性を探求するといった内容。やや難しい部分もあり、作家の手法もすべてが役に立つ感じでもないが、有名作家といえども「いかに低予算で最大の効果を上げられるか」で苦心しており、個人で映画を製作している人は勇気づけられると思います。
★★★
【雑誌/ムック】 1999〜2000 カメラこだわり読本
毎日新聞社
1999年
2000 円
基本的にはライカやニコンなど35ミリスチルカメラ(デジカメでなくフィルムを使う普通のカメラ)を紹介したムックですが、なぜかこの号には「極私的8ミリシネ現役論」という大野克己氏による8ミリに関する記事が掲載されています。記事によると大野氏はテレビ番組のプロデューサーで、「レトロ通販」の神山社長ともお知り合いではないかと思われます(記事中にレトロ通販が紹介されています)。スーパー8、シングル8の他、ダブル8カメラも複数所有されていてかなりのマニアのようです。それまで中古カメラにしか興味がなかった私が8ミリ映画にはまるきっかけになった一冊です。
★★★
小型映画 8ミリ映画年間 '78年版
玄光社
1978年
1500 円
8ミリ専門雑誌「小型映画」が毎年冬のボーナス時期に出していた(12月号増刊)最新の8ミリ機材の紹介した年鑑。私が入手したのは1978年度版で各社からサウンド機がほぼ出そろった頃のもの。ただ、キヤノン最末期の名機であるサウンドカメラ1014XL-Sや814
XL-S、さらにエルモの最高級サウンド映写機であるエルモGS1200の発売は翌79年なので、まだ登場してません。しかしそれ以外の主要機種はほぼ網羅されてます。当時の国産8ミリ関連機材の調査には欠かすことのできない貴重な資料です。残念ながら海外の機材についてはあまり紹介されていません。広告が結構役に立ったりもします。
★★★★
小型映画 続8m/mトーキー入門<パルスとマグネ> Beginner Series 11
玄光社
1975年
1000円
「小型映画」がビギナー向けに出していた別冊シリーズ。発行の1975年はサウンドフィルムを使って同時録音できるサウンドカメラがまだ出始めた頃だったので、記事の前半の撮影についての部分はアフレコ(アフター・レコーディング)をメインにした録音/編集テクニックです。後半で紹介されているサウンド映写機もまだステレオサウンドのものは登場していません。副題の「パルスとマグネ」とは、テープレコーダーで録音したテープ音源をフィルムの上映に合わせる方法(パルス・シンクロ)と、フィルムの磁気帯に録音する方法(マグネチック・サウンド)のことです。ビギナー向けなのですから一番簡単なサウンドフィルムを使った同時録音だけ紹介すればよさそうなものですが、8ミリユーザーは当時からマニアックな人が多かったようで、それだけでは物足りなかったのでしょう。おかげでサウンドフィルムが製造中止になっている現在でも結構役に立ちます。これは「続」ですが、ただの「8m/mトーキー入門」は資料的な価値はあるかもしれませんがまったく役に立ちません。
★★★
last update 2006.1.3
|