Leitz Minolta CL(その1)


「CL」は、"Compact Leica"の略というのと、"Compact&Light Weight"の略という2説ある。名前のおり、幅121mm、奥行き54mm、高さ78mm 重量498g(40/2レンズ付き)と非常に軽量かつコンパクト。

Ernst Leitz社は、業務提携先として日本のカメラメーカー数社にオファーし、結果的にミノルタカメラと提携したが、ミノルタに決定した直接の理由は明らかにされていない。以下は憶測になるが、ミノルタがライツがM3を発表した後で、M3を機能的に超える「ミノルタ スカイ」の開発を行っていたこと(実際には試作段階までで発売されなかった)と、距離計連動レンズシャッターのコンパクトカメラ、ミノルタ・ハイマチック・シリーズで成功を納めていたこと、レンズを自社生産できたことなどが大きな理由ではなかったと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CL用交換レンズは以下のものがある。

M-ROKKOR QF 40mm F2(4群6枚)
SUMMICRON-C 40mm F2(4群6枚)

M-ROKKOR QF 90mm F4(4群4枚)
ELMAR -C 90mm F4(4群4枚)

同じ図面を使用し、LEITZとミノルタで別々に製造。ネームだけでなく、コーティングや刻印など
細部に違いがあるらしい。
距離計への伝達は傾斜カムを使用しているため、他のMシリーズでの使用は保証外となる。

 

 

 

 





 Leitz Minolta CLは、1973年に当時のErnst Leitz社(現Leica社)より発売された、コンパクトなM型ライカである。
 このページを読まれるような方はすでにご存じだと思うが、Leitz Minolta CLの名称が付けられたものは日本国内向けだけで、ドイツも含めて日本以外の国向けには、"Leica CL"の名称で製造されている。名称が異なるだけで、カメラボディ本体の設計はErnst Leitz社、製造は日本のミノルタが分担し、両者に性能的な違いはない。しかし、中古相場では"Leica CL"ネームの方が若干高いらしい(輸入しているから?)。



ボディ前面と上面左にロゴが入っている。

 このカメラは小型化のために様々な工夫がなされているが、どうやらその点については、やはり元祖コンパクトカメラである"Rollei 35"をかなり意識しているようだ。それはシャッターダイヤルが、カメラの前面に縦方向に付いている点、フィルム巻き戻しクランクが底部に付いている点と、フィルム交換を底蓋と一体になった裏蓋をはずして行う点(露出計の電池を底蓋をはずさないと交換できないところまで同じ!)などからうかがえる。

 シャッターダイヤル。1/60は黄色になっている。


 底部のフィルム巻き戻しクランク

また、一般にはあまり知られていないようだが、さらなる軽量化の工夫のためにボディには張り皮を使用していない。裏蓋は前方まで回り込んでいて、張り皮のように見える部分は素材のアルミ合金に皮のような凹凸を付けて塗装しているだけだ。そのため、強くぶつけたり擦ったりするとすぐにアルミの地金が出てしまう。またファインダーにはガラスブロックではなく、ハーフミラーを使用している。このあたり、M3やM2などの古いM型ユーザーからは「安っぽい」とか「入門機」とバカにされてしまうのだが、自分は質感を取るか軽量化を取るかで、単純に軽量化を選択した結果だと考えている。また、連動距離計の基線長が短い点も良く問題にされるようだが、元々CL専用に設計したELMAR-C90mm以外の望遠レンズの使用は想定外だ。

 



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