PENTAX LX  (その1)



LXは略号ではなく、ローマ数字(ルパンIII世のIIIとかと同じ)で60を表わす。これは販売開始の1981年が、ペンタックス(正式名称は「旭光学工業」 )の創業60周年にあたることによる。つまりPENTAX LX=PENTAX60。


M42マウントにPENTAX Kというカメラがあり、バヨネットマウントになった後継機がK2。一説にはエベレストのK2にかけた名前とも。LXの基本デザインはK2を踏襲しているように見える。Kシリーズではじめて採用されたので、PENTAXのバヨネットマウントは「Kマウント」と呼ばれる。

CANON newF-1、NIKON F3は2000年に生産終了。LXは孤軍奮闘していたが、

2001年ついに生産中止になり、プロユースの後継機としてAFのMZ-Sが発売された

LXは正確には機械式フルマニュアルカメラではない。メカニカルシャッターは1/2000〜1/60までで、1/30〜Bの低速シャッターは電池がないと動作しない。露出計と電子シャッター兼用の電池はSR-44またはLR-44 2個を使用する。


防滴であって防水ではないので、くれぐれもボディに水をかけたり水に漬けりしないように。

ファインダーFA-2を装着したボディ



上部から見たところ

下から見たところ


 PENTAX LXは、1981年に発表された、同社の一眼レフカメラのシリーズ中の最高級モデルである。LXは同社が1970年代に出していたKシリーズ一眼レフの高級機K2のリミテッドバージョンK2 DMDの後継モデルであると同時に、1980年代以降Kシリーズに代わって同社の一眼レフのラインナップを構成するMX、MEなどのコンパクト一眼レフMシリーズのフラッグシップ機とも位置付けられる。

 LXと同時期に発表されていた他社の高級一眼レフ、NIKON F3、CANON newF1などが、その後、後継機の発表とともに生産停止になっていく中、実に20年以上も生産が続けられる驚異の超ロングセラー機となったが、私は発売当初は創業60年のただの記念モデルだと思っていたので、生産が20年も継続されるとは予想外の展開だった。もちろん、LXが生産を続けていた間もペンタックスが後継機の開発をさぼっていたわけではなく、Zシリーズというオートフォーカス一眼レフシリーズを開発しているが、2004年現在、マニュアル操作可能な銀塩カメラとしてはLXに代わるものを出すつもりはないようだ。
 これだけ長期にわたって製造が続けられたのは、決してペンタックスに新機種を開発する熱意や能力が欠けていたのではなく(クドイか?)LXの開発コンセプトや基本設計がしっかりしていたということなのだろうと思う。LXの主な仕様はこちらをご参照いただきたい。
『ペンタックスファンホームページ LX』

 LXの主な特徴としては以下の点が上げられる。

●電子制御の絞り優先オート撮影だけでなく、マニュアル撮影が可能。
●ボディの可動部分がシーリング加工され、防塵性・防水滴性がある。
●モータードライブなどプロ向けアクセサリーシステムが組まれている。
●同時期の他社の高級一眼レフとほぼ同等の機能・性能ながら、かなりコンパクトで軽量。

 特に最後の点はLXの最大の特徴と言えるかも知れない。自分は割と手が小さい方でNIKON F3のような大柄なボディはしっくりこない。
 ボディの生産中止にともないアクセサリー関係も入手が難しくなっている。特にペンタプリズムからホットシューと絞りの直読機能をとっぱらったFA-2 という交換ファインダーは非常にスリムで、これを装着すると往年の PENTAX SP シリーズのようなシルエットになり格好いい。また FF-1 という折りたたみ式のウエストレベルファインダーは、左右が逆になるので、構図の確認にちょっと慣れが必要だがすごく軽いし、ネコなどをローアングルで撮影するのに適している。ルーペが付いているのでピントも合わせやすく最近のお気に入りとなっている。

 次のページ以降は、ヨタ話なので、LXについてちゃんと知りたくてここにたどり着かれた方はとばしていただきたい。



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