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Rolleiflex SL35もRollei35と同様に、発売の途中からシンガポール工場に生産ラインが移された。そのため、初期ロットはドイツ国内で製造された"Made
in Germany"の表示があるが、すぐに"MADE BY Rollei SINGAPORE"の表示になっている。自分の持っているカメラ(下の画像)もシンガポール工場製の個体だ。日本では相変わらず、ドイツ製の方が人気のようだが、もちろん両者に性能・構造的な違いはない。「どうしてもドイツ製の方が好き」というのは、もう趣味の領域の問題なのでまあ良いとしても、シンガポール工場が東南アジアにあるので、ドイツ製より品質的に劣るなどというのはアジア蔑視以外の何ものでも無いだろう。
実用上の差が無いのであれば、安い方を選ぶのは至極真っ当な選択であると思う。 また、実際にドイツ製の初期ロットを持っていないので確実なことは言えないのだが、多くのカメラでは初期ロットで発生した不具合を生産の途中で逐次改良しているケースが多いので、逆にシンガポール製の方が品質的に安定している可能性も考えられる。
レンズは、その1で説明した1ピン、2ピンとドイツ製、シンガポール製などでさまざまなバージョンにより表示の違いがある。最も初期のタイプで"Carl
Zeiss"の表示があり"HFT"の表示が無いものと、"HFT"表示があるものでは当然コーティングの違いがあり、それが撮影結果にも反映する。
他のシリーズのカメラも含めて、"HFT"または"Made by Rollei"の表示のあるものは、プラナーだろうがディスタゴンだろうが、厳密にはCarl
Zeissのレンズでは無いとする意見もあり、現在でも評価がいろいろなようだが、実用上は"Carl Zeiss"表記のものよりも"HFT"の方がコントラストや色乗り、逆光の影響などの面では良い結果が得られるだろう。
Carl Zeissの"T*"コーティングとRolleiの"HFT"コーティングの比較については、いわゆる「ヤシコン」レンズを持ってないので正確な評価はできないが、同じ時代のレンズであれば技術的にsどれほど大きな違いはないと思われるので、どちらを選ぶかは好みの問題と言ってもいいのではないだろうか。
"HFT"の文字の色は赤っぽいものや黄色っぽいオレンジ色のものなど数パターンある。
お勧めのレンズを1本上げるとすれば、"HFT"のDistagon 25mm F2.8を上げたいと思う。Distagon
25mmは同じスペックのレンズがZeiss Ikon時代の一眼レフContarexシリーズ用にあって名玉と言われているが、SL35シリーズ用のもレンズ構成はほぼそのままでコーティングが進化している。つまり、Contarexシリーズ用の改良版といっていいだろう。Distagon
25mm F2.8は"Carl zeiss"表記のものと"HFT"表記のものがあるが、言うまでもなくお勧めは"HFT"の方だ。

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