〜 お馬さんのお部屋(7) 〜
Rice
Shower’s
Room
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1995年6月4日、一頭のサラブレッドが
想い出の淀のターフで、永遠の眠りについた・・・。
彼の名は”ライスシャワー”、
「結婚式での祝福の儀式」を表すその名に反し、
彼自身はその血を残す事無く、その生涯を終えた・・・。
”彼”は、決して「勝者」とは言えない。
「ブラッドスポーツ」である競馬の世界において、
結果として、自らの血を次代に残す事の叶わなかった”彼”は、
時間の経過と共に歴史の中に埋もれて行く
多くの競走馬達の一頭に過ぎないのだろう・・・。
だが、”彼”の輝いていた瞬間は確かに存在していた。
誰よりも、何よりも、”彼”の姿が人々の注目を浴びた瞬間、
それは、脈々と受け継がれ、延々と繋がって行く
「競馬の歴史」の潮流の中においては、
ほんの僅かな瞬間に過ぎないのかもしれないけれど、
その「一瞬の煌き」は、「永遠の想い出」として心に刻まれる。
後に述べているが、僕が”彼”と出会ったのは、
”彼”が7歳の時、2度目の「天皇賞(春)」を制した時であり、
本当の”彼”を知ったのは、”彼”が逝った後の事である。
それでも、僕は、”彼”から、簡単に言葉では語り尽くせないぐらい
多くの事を教えてもらったような気がする。
ここに、”彼”の辿った軌跡を刻み、
”彼”への想いを残しておこうと思う・・・。
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