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読んだ本・ぼくの本棚   ホームにもどる

おもしろくない本は途中で読むのをやめることが多いので、ここに出した本はすべてお薦め。

2002年10月

更新をさぼっている間にはや10月。

2002年1月

 「脂肪を燃やすトレーニング 体験的マフェトン理論」(藤原裕司著)

2001年12月

 「マフェトン理論で強くなる」(フィリップ・マフェトン著)

2001年10月


 「グラニー・ギア/私の自転車物語」(土屋朋子著)
 ツールドフランスに魅せられて、自転車に深入りしていった著者のエッセイ。日本のロードレースの発展に尽力されているようです。丸岡のレースにも関わりがあるらしい。ただし、ご自身はスポーツライドはされないようで、内容はこれから自転車をはじめる人向き。でも、なかなかおもしろい。グラニー・ギアとはおばあちゃんギアという意味で、おばあちゃんでも使える小さなギアということ。

 「foto!foto!foto!」(砂田弓弦著)
 イタリア在住の自転車カメラマン砂田氏の写真でつづるエッセイ。ロードレースの取材に人生をかけているというか、なまはんかでは撮れない写真ばかり。

2001年9月

 「マガジン 青春譜」(猪瀬直樹著)
 
川端康成、大宅壮一、菊池寛、芥川龍之介、島田清治郎など大正文壇の面々の行動を生き生きと蘇らせている。相変わらずの猪瀬節。一読の価値はあり。

 「おじさん自転車革命」(長尾藤三著)
 
自転車雑誌ではなくてバイク雑誌に連載されていた自転車エッセイの第二弾。一作目は読んでいません。著者がデローザのフレームを買った下りを立ち読みして購入。モーターバイクとバイシクルをこよなく愛していて、すべて自分でいじっていく姿はお手本になる。反面、反文明、反コンピューターにこだわりすぎている面もあります。

2001年6月


 「バターはどこへ溶けた」
 「チーズはどこへ消えた」のパロディ本。扶桑社が出版差し止めの申請をしたそう。どこかで読んだ書評では、何でもかんでも変化を是とする「チーズ・・・」よりは味わい深いとあったので買ったのだけれど、変化を是とすると言うかそんなレベルではなくて、単なる底の浅いパロディ本でした。別に出版差し止めにするほどのことはないでしょ。

 「チーズはどこへ消えた」(スペンサー・ジョンソン著、扶桑社)
 話題のベストセラー。賞賛・非難両方あるけれど、やはりそれなりにおもしろいし、ためにはなると思う。いかにもアメリカ的だけれどね。ただ、あまりに直截的な寓話で寓話になっていないところが弱い。ミヒャエル・エンデの作品とは大違い。How to寓話とでも言おうか。

 「ツールへの道」(今中大介著)
 日本人でツールドフランスに初めて出走した今中大介のポルティでの4年間のプロ生活の日記。ジロデイタリア、ツールドフランスでの日常がリアルに追体験できる。今中大介はあまりに無邪気というか、やたら写真の露出が多いし、ちょっと辟易させられるところもあったけれど、最近はこの無邪気な人柄をそのまま好むようになった。実際のスポーツイベントでも熱心にサポートしているらしいし、経営するインターマックスでの評判もすこぶるよろしい。なんと言っても日本のサイクルスポーツの拡大に最も貢献している一人だからね。 同じアシストでツールドフランスに出てリタイアしたにしても、やたら悲観的な「ラフ・ライド」の著者キメイジに対して、常に前向きで明るい今中大介の姿はやはり好感が持てる。


 「村上ラヂオ」(村上春樹著)
 女性誌に連載されていた軽いエッセイ。あっという間に読み流せます。まあまあおもしろいですよ。

2001年5月

 「ツールドフランス物語」(D・ウォルシュ著、未知谷出版)
 題名は陳腐だけれど、しっかりとしたジャーナリスティックな視点で書かれていて、読み応えがあります。スターであったベルナール・イノーだけでなく、無名チームの監督、最下位選手、アシスト、選手の妻など、様々な視点から捉えたツールドフランスが描かれています。出版されたときにはアームストロングはまだ癌に冒されておらず、ましてやツールに買ってもいない時期で、ルーキーとして描かれているのがおもしろい。ジャーナリストがしっかりとした情報をもとに書いているので、感情に流れた感のある「ラフ・ライド」のような欲求不満が残らなかった。

2001年4月

 
スティーブン・ハンター:「魔弾」
 
「極大射程」で味を占めたハンターのデビュー作。「極大射程」に比べると、荒削り。ストーリーも単調。とはいっても楽しめた。

 
ロバート・ゴダード:「蒼穹のかなたへ」(文春文庫)
 ゴダードはなぜか今まで読んだことがなかったけれど、知ってよかった。楽しみが増えました。訳者があとがきで書いていたように、純文学にわけられたり、ミステリーになったり、サスペンスになったり、分類しにくいところが原因なんだろうな。自転車コミュニティからこういう自転車とは関係のないことで、教えられるのもいいですね。この作家はNacoさんに教えられました。

2001年3月

 
ロバート・R・マキャモン:「少年時代」(文春文庫)
 
これは本当によかった。少年時代の魔法。それは一つには自転車で象徴されている。少年時代の魔法を大人になっても忘れないことで、人が目をつぶっていることを感じながら生きることができる。そのためにも自転車に乗りましょう。
 それにしても、あまり本を読んでいないなー。本と自転車と温泉とお酒だけの生活を送りたい。仕事はきっちりしたいけれど、これ以上仕事に人生を削られたくないなー。と思いつつも、いい仕事は人生を削らないとできないのですよね。はぁー。


 村上春樹:「使い道のない風景」

 
村上春樹のフォトエッセイ。話の内容も使い道のないところがまたよし。

2001年2月

 
ジャレド・ダイヤモンド:「銃・病原菌・鉄
 
現代社会の地域差、民族による差を銃・病原菌・鉄をキーワードに食料生産そして究極的には地形から読み解いた力作。読むのには体力がいるけれど、少しずつ読んでみるのもよい。

 
村上春樹:「神のこどもたちはみな踊る」
 
短編集。最近は村上春樹は小説自身よりも翻訳や旅行記が好きだったけれど、これはいいです。円熟期のカーバーといったら言い過ぎかもしれないけれど、希望のもてる結末を迎える作品も好き。「蜂蜜パイ」がよかった。

 
猪瀬直樹:「ピカレスク 太宰治伝」
 太宰治、井伏鱒二の人と作品を時代背景織り交ぜて徹底的に調べ上げた作品。太宰治は中学生の時通過儀礼として一通り、読んだけれど、特に好きでもなし嫌いでもなしだった。この本を読んでもそれは変わらない。しかし、なんと言っても著者の猪瀬直樹の力量が光る作品。ここまで調べ上げて、対象を相対化して書き込める人は日本人では他にいないのではと思ってしまう。黒船シリーズにも圧倒されたし、次に読む予定の「マガジン 青春譜」も楽しみ。

2001年1月

 
ジェフりー・ディーバー、「悪魔の涙
 
前作、「ボーン・コレクター」に続く作品。相変わらずの緻密な校正と、圧倒的なディテール。前作を上回るローラーコースター的な二転三転するストーリー。適度な内面への踏み込み。いやー、おもしろかった。

12月


 レイモンド・カーヴァー(村上春樹訳):「CARVER'S DOZEN レイモンド・カーヴァー傑作選」
 訳者の村上春樹の選んだカーヴァーの12編+1の作品。それぞれ、以前1度か2度は読んだ短編ばかりだけれど、何度読んでもいい。村上春樹の好みでカーヴァーの後期の作品あるいは後期に書き直された作品ばかりなので、ある程度救いか救いの予感があるのがいいです。

 V.S.ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー:「脳の中の幽霊」(PHANTOM IN THE BRAIN -PROBING THE MYSTERIES OF THE HUMAN MIND)

 心の動き、幻肢などの不思議な精神現象の神経学的な背景を斬新に述べた著作。インド人の著者は10歳代でネイチャーに論文を発表した早熟の天才インド人学者。すごいね。ローラー回しながらでは(そうでなくても)ちょっとついていけないほどの内容。圧倒されてしまった。とにかく近年最高の科学書。

 ポール・キメイジ:「ラフ・ライド」
 アシスト専門でで1勝もすることなく終わったアイルランド人自転車選手が見た、ロードレース界の内幕。興味深いけれど、泣き言ばかり多い著者では確かに勝てないなと思う。

 スティーブン・キング:「グリーン・マイル」
  ディケンズを倣って、6分冊刊行された作品を一つにまとめたもの。トム・ハンクス主演の映画もよかったけれど、キングはその濃密なテキストが大きな魅力なので、やはり原作がいい。キングの他の作品と比べてもベスト3に入ると思う。自分では「IT」に次いで2番目。

 村上春樹・柴田元幸:「翻訳夜話」文春新書
  
村上春樹の小説も結構好きなのだけれど、エッセイと旅行記の方が好きなんだな。

 ランス・アームストロング:「ただマイヨジョーヌのためでなく」
  
原題の「Its not about the bike」をもじって、このぺーじのたいとるにしました。でも、内容はやっぱりIts about the bikeですね。

最近読んだ本

 アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ:「話を聞かない男、地図が読めない女」
 ふむふむ、いちいちそう言えばそうらしい話。確かにベストセラーになりやすそうな読みやすいお話。でもなんだか、動物占いとそんなに変わらないような。ありそうな話だけれど、検証はされていない。でも、結構面白かった。

 ジェフリー・ディーバー:「ボーンコレクター」
 
緻密な構成のミステリーホラー。乾いた緻密さと圧倒的な筆力。他の作品を読むのが楽しみになる。

 スティーブン・ハンター:「極大射程」
 スナイパーものなのだが、ハートがあって何ともおもしろかったです。

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ぼくの本棚(以前に読んだ本の中のお気に入り)   ホームにもどる

物語 自然科学 ノンフィクションなど

物語

  レイモンド・カーヴァー:一連の短編集
    
すべて独占的に村上春樹によって翻訳されている。僕の一番お気に入りの作家。初期の救いのないものよりも、後期のものの方がすき。「大聖堂」なんか特にいい。カーヴァーの登場人物が直面している問題は我々にとって、遠いことのようだけれど、それは決して他人事ではなくて、直面したときに救いになる気がします。

  スティーブンキング:「IT」、「ミザリー」、「ドロレス・クレイボーン」、「図書館警察」、「ランゴリアーズ」、「痩せゆく男」、「ニードフルシングス」、「ゴールデンボーイ」、「スタンドバイミー」、「刑務所のリタ・ヘイワード」、「クージョ」、「トミーノッカーズ」

    お気に入りの作家。体調がいいときに、年に数回読みたくなります。中では「IT」が青春大河物語の風情もあって一番のお気に入り。しかし、映画の「IT」は大したことなかった。映画では「シャイニング」がよかったな。ジャック・ニコルソンの百面相的演技が賛否両論だったけれど、導入部の山道を走る車を空から追う場面でもう鳥肌が立ちそうだった。映画があまりに強烈だったので、本は読まなかった。

  アゴタ・クリストフ:「悪童日記」、「二人の証拠」、「第三の嘘」
    
この人母国語ではない英語で書いているのに、とぎすまされた表現がすごい。しかし、「第三の嘘」になると、ストーリーがなんだか込み入ってきてわからなくなった。

  橋本 治:一連の作品
    
大学生時代にはまって読んでおりました。今でも気に入っていますが、10年以上読んでいないな。新作はあるのだろうか。

  宮本 輝:一連の作品
    女々しいと言わないで。初期の川三部作など骨太でよかったのだけれど、「オレンジの壺」あたりから、いかにも女性誌の連載小説という感じの薄い小説になっていったな。これで、ハードカバー上下巻3千円は払う気がしない。

  村上春樹:一連の作品
    
村上春樹を好きというと、これも斜めに見る人がいるけれど、好きです。確かに村上春樹を好きだという人を僕もちょっと斜めに見る傾向はあるけれど、僕自身好きです。でも、彼の小説よりも旅行記の方が好きなのだけれど。

  村上 龍:一連の作品
    
結構気負い過ぎなんだよね。村上龍自身が自画自賛している作品よりも「1969」のような肩の力が抜けている作品の方が好きだな。

  ジェフリー・アーチャー:一連の作品
    
彼は鏡に向かって、「僕はストーリー・テラーであって、オーサーではないのだ。」といって、小説を書いているそうです。確かにストーリー命。繰り返して読む気にはならないな。最近はほとんど読まない。

  ブライアン・フリーマントル:チャーリー・マフィンシリーズをはじめとする一連の作品
    
フレデリック・フォーサイスと同じ新聞社の先輩でフォーサイスが作家として成功したのを見て、俺の方がましだと言って作家になったとか。たしかにフリーマントルの方が明らかに才能は上。地味で、商業的にはフォーサイスよりは成功していないけれど、玄人好み。フォーサイスの作品は読み直す気はしないが、こちらはストーリーテリングにもかかわらず読み直す気がします。

  フレデリック・フォーサイス:「ビアフラ物語」、「ジャッカルの日」、「オデッサファイル」、「第4の核」、「ネゴシエーター」など
    
本当に女性を描くのが下手な人。実際、女の登場人物が異常に少ない。

  クライブ・カッスラー:一連の作品
    
ストーリーテリング。時間つぶしによろし。

  ロバート・ラドラム:一連の作品
    
ストーリーテリング。やはり時間つぶしによろし。

  パトリシア・コーンウェル:一連の作品
    
これも本当にストーリーテリングですね。しかも、カタルシスがないというかハートもあまりなさそう。ピーター・バラカンが「ソウルの行方」とかいう本の中で、誰それはハートがないといっていたが、この人もあまりハートがない。飛行機の中とか、旅先のよるとかの時間つぶしには最適。厚い文庫本で値段も安いし、読み終わったらちゅうちょなく捨てれるし。馳星周もそんなかんじだな。

  

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  エインジャー:「癌遺伝子に挑む」
  
人の癌遺伝子を初めて単離したことで有名な、米国はマサチューセッツ工科大学、ホワイトヘッド研究所のボブ・ワインバーグ研究所のドキュメント。生々しい研究所の息づかいがわかる。ボストンは寒いところなので、暖かいところの研究所より、人間関係がぎすぎすしていてつらいそうです。

  スティーブン・ローゼンバーグ:「癌の神秘の扉を開く」
  
世界で初めて遺伝子治療を行った3人の一人、ローゼンバーグの著作。9年間も土日休まないなんて、まねできないよ。

  ロバート・ギャロ:「ウィルスハンティング」
  
エイズウイルス発見スキャンダルで一敗地にまみれたスターウィルス学者の著作。本人はすごくエキセントリックな人らしい。「マイクローブ・ハンティング」という古典に刺激されて、この道に入るくだりはなかなか。「中途半端な真実はもっともひどい中傷である。」という引用は記憶に残ったな。

  ジョナサン・ワイナー:「フィンチの嘴ーガラパゴスで起きている種の変貌」
  
ガラパゴスでは人間の尺度で測れる時間軸で、進化が起きている証拠を示した作品。骨太ですばらしい。

  リチャード・ドーキンス:「利己的な遺伝子」、「ブラインドウォッチメーカー」、「延長された表現型」
   
人間の体は遺伝子の乗り物、自然淘汰は種でもなく、集団でもなく、個体でもなく遺伝子そのものに働く、ということ、そして漸進進化説を唱える一連の著作。いろいろ話題になりましたね。中川秀臣さんとか、これにのっかった一連の著作があるけれど、ひどいものだった。はっきり言って、疲れます。進化論に特に興味がないと勧めないな。

  
スティーブン・グールド:「ワンダフルライフ
    これまた疲れる本です。今度は漸進説に対して、跳躍平衡説を唱えるグールドさんの著作。彼に反対する学者が、彼は困るとすぐにインクの煙幕に逃げると書いているとおり、恐るべき筆力と細部に対するこだわりです。グールド自身、「細部に神はやどる」とその細部に対するこだわりを認めています。

  スティーブン・グールド:その他のエッセイ
   
いずれも、体力がないと読めない科学エッセイ。しかし、目を開かされるものがあります。

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 猪瀬直樹:

 立花 隆:

 村上春樹の一連の旅行記:「遠い太鼓」、「雨天曇天」、「もしも僕らの言葉がウイスキーだったなら」、
  
 
「そしてエイズは蔓延した」
 
著者自身エイズで死亡。とにかく、欲もまあここまで調べるなと思わせる作品。さすがピューリッツア賞。

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