
おもしろくない本は途中で読むのをやめることが多いので、ここに出した本はすべてお薦め。

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物語
レイモンド・カーヴァー:一連の短編集
すべて独占的に村上春樹によって翻訳されている。僕の一番お気に入りの作家。初期の救いのないものよりも、後期のものの方がすき。「大聖堂」なんか特にいい。カーヴァーの登場人物が直面している問題は我々にとって、遠いことのようだけれど、それは決して他人事ではなくて、直面したときに救いになる気がします。
スティーブンキング:「IT」、「ミザリー」、「ドロレス・クレイボーン」、「図書館警察」、「ランゴリアーズ」、「痩せゆく男」、「ニードフルシングス」、「ゴールデンボーイ」、「スタンドバイミー」、「刑務所のリタ・ヘイワード」、「クージョ」、「トミーノッカーズ」
お気に入りの作家。体調がいいときに、年に数回読みたくなります。中では「IT」が青春大河物語の風情もあって一番のお気に入り。しかし、映画の「IT」は大したことなかった。映画では「シャイニング」がよかったな。ジャック・ニコルソンの百面相的演技が賛否両論だったけれど、導入部の山道を走る車を空から追う場面でもう鳥肌が立ちそうだった。映画があまりに強烈だったので、本は読まなかった。
アゴタ・クリストフ:「悪童日記」、「二人の証拠」、「第三の嘘」
この人母国語ではない英語で書いているのに、とぎすまされた表現がすごい。しかし、「第三の嘘」になると、ストーリーがなんだか込み入ってきてわからなくなった。
橋本 治:一連の作品
大学生時代にはまって読んでおりました。今でも気に入っていますが、10年以上読んでいないな。新作はあるのだろうか。
宮本 輝:一連の作品
女々しいと言わないで。初期の川三部作など骨太でよかったのだけれど、「オレンジの壺」あたりから、いかにも女性誌の連載小説という感じの薄い小説になっていったな。これで、ハードカバー上下巻3千円は払う気がしない。
村上春樹:一連の作品
村上春樹を好きというと、これも斜めに見る人がいるけれど、好きです。確かに村上春樹を好きだという人を僕もちょっと斜めに見る傾向はあるけれど、僕自身好きです。でも、彼の小説よりも旅行記の方が好きなのだけれど。
村上 龍:一連の作品
結構気負い過ぎなんだよね。村上龍自身が自画自賛している作品よりも「1969」のような肩の力が抜けている作品の方が好きだな。
ジェフリー・アーチャー:一連の作品
彼は鏡に向かって、「僕はストーリー・テラーであって、オーサーではないのだ。」といって、小説を書いているそうです。確かにストーリー命。繰り返して読む気にはならないな。最近はほとんど読まない。
ブライアン・フリーマントル:チャーリー・マフィンシリーズをはじめとする一連の作品
フレデリック・フォーサイスと同じ新聞社の先輩でフォーサイスが作家として成功したのを見て、俺の方がましだと言って作家になったとか。たしかにフリーマントルの方が明らかに才能は上。地味で、商業的にはフォーサイスよりは成功していないけれど、玄人好み。フォーサイスの作品は読み直す気はしないが、こちらはストーリーテリングにもかかわらず読み直す気がします。
フレデリック・フォーサイス:「ビアフラ物語」、「ジャッカルの日」、「オデッサファイル」、「第4の核」、「ネゴシエーター」など
本当に女性を描くのが下手な人。実際、女の登場人物が異常に少ない。
クライブ・カッスラー:一連の作品
ストーリーテリング。時間つぶしによろし。
ロバート・ラドラム:一連の作品
ストーリーテリング。やはり時間つぶしによろし。
パトリシア・コーンウェル:一連の作品
これも本当にストーリーテリングですね。しかも、カタルシスがないというかハートもあまりなさそう。ピーター・バラカンが「ソウルの行方」とかいう本の中で、誰それはハートがないといっていたが、この人もあまりハートがない。飛行機の中とか、旅先のよるとかの時間つぶしには最適。厚い文庫本で値段も安いし、読み終わったらちゅうちょなく捨てれるし。馳星周もそんなかんじだな。
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エインジャー:「癌遺伝子に挑む」
人の癌遺伝子を初めて単離したことで有名な、米国はマサチューセッツ工科大学、ホワイトヘッド研究所のボブ・ワインバーグ研究所のドキュメント。生々しい研究所の息づかいがわかる。ボストンは寒いところなので、暖かいところの研究所より、人間関係がぎすぎすしていてつらいそうです。
スティーブン・ローゼンバーグ:「癌の神秘の扉を開く」
世界で初めて遺伝子治療を行った3人の一人、ローゼンバーグの著作。9年間も土日休まないなんて、まねできないよ。
ロバート・ギャロ:「ウィルスハンティング」
エイズウイルス発見スキャンダルで一敗地にまみれたスターウィルス学者の著作。本人はすごくエキセントリックな人らしい。「マイクローブ・ハンティング」という古典に刺激されて、この道に入るくだりはなかなか。「中途半端な真実はもっともひどい中傷である。」という引用は記憶に残ったな。
ジョナサン・ワイナー:「フィンチの嘴ーガラパゴスで起きている種の変貌」
ガラパゴスでは人間の尺度で測れる時間軸で、進化が起きている証拠を示した作品。骨太ですばらしい。
リチャード・ドーキンス:「利己的な遺伝子」、「ブラインドウォッチメーカー」、「延長された表現型」
人間の体は遺伝子の乗り物、自然淘汰は種でもなく、集団でもなく、個体でもなく遺伝子そのものに働く、ということ、そして漸進進化説を唱える一連の著作。いろいろ話題になりましたね。中川秀臣さんとか、これにのっかった一連の著作があるけれど、ひどいものだった。はっきり言って、疲れます。進化論に特に興味がないと勧めないな。
スティーブン・グールド:「ワンダフルライフ」
これまた疲れる本です。今度は漸進説に対して、跳躍平衡説を唱えるグールドさんの著作。彼に反対する学者が、彼は困るとすぐにインクの煙幕に逃げると書いているとおり、恐るべき筆力と細部に対するこだわりです。グールド自身、「細部に神はやどる」とその細部に対するこだわりを認めています。
スティーブン・グールド:その他のエッセイ
いずれも、体力がないと読めない科学エッセイ。しかし、目を開かされるものがあります。
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猪瀬直樹:
立花 隆:
村上春樹の一連の旅行記:「遠い太鼓」、「雨天曇天」、「もしも僕らの言葉がウイスキーだったなら」、
「そしてエイズは蔓延した」
著者自身エイズで死亡。とにかく、欲もまあここまで調べるなと思わせる作品。さすがピューリッツア賞。