1  レールの形
1 現在のレール
誰でも知っているレールの断面です。 T型、フラットボトムなどとも言われます。
車輪の接するてっぺんをレールヘッドといいます。
溝型レールです。 主として路面軌道で使われます。 ただ、最近では路面軌道でも T型レールが使われる傾向があります。
2 歴史的なレール
双頭レールです。上下が同じ形です。 上を使いきったあと、引っくり返して下を使います。 ただし、引っくり返したら、下も傷んでいたなどの問題もありました。
チェアという鉄製の取り付け具と、チョックという木片を介して枕木に取り付けます。イギリスで標準的に使われましたが、1930年頃から次第にT型レールに変わったようです。
日本では1873年の官設東海道線(新橋、横浜間)開業の時イギリス人の設計だったたため双頭レールが使われました。
 しかし、1880年の大津、京都間建設を最後にして、現在と同じT型に変更されました。  したがって、我国の鉄道写真で双頭レールが写っているのはイギリス人が建設したもので、しかも開業直後のものに限られのであり、明治時代の鉄道写真の大部分はT型レールです。右の写真は、交通博物館の展示品て゜す。
チェア
左図は双頭レールと同様な形状ですが、上と下がちがい、下は形が小さくなってます。
引っくり返すという考えを放棄したものでしょうか。 イギリスの地下鉄で、20世紀初頭に使われました。 
L型レール。 鉄道原初の時代、機関車と、どちらが古いか、というレベルのものです。 車輪にはフランジが無く、レール側で脱線をふせいでいます。
機関車ではスチブンソンの先輩格にあたるトレビシックの蒸気機関車は、このレール上で展示されています。
当然、絶滅したレールということになりますが、工場内運搬用などでは最近のイギリスに例が記録されています

L型レールの歴史
ストラップレール  車両の重量負担に耐える為、木の上部に鉄の帯を張ったものです。 木部の断面は15cm×15cmといったものでした。 当時、鉄は貴重だったので、こういう形となりました。
復元写真がここの6枚目の写真にあります。

わが国での使用例は"全国鉱山鉄道"(JTB発行)のP64に伊豆の加増野金山(1978年廃止)が写真付きで報告されています。
模型の話ですが、幕末に米国のペリーが来航し、幕府にプレゼントした汽車のセットがありました。このセットの線路部分の絵図を見ると、ストラップレールではないか? という気がします。 当時は米国でもストラップレールが沢山残っていたはず、という事もあります。
ただ、この絵図は不鮮明で断定は出来ません。
橋型レール (bridge rail)。 イギリスの広軌 7フィートゲージを建設した鬼才、ブルネルの設計です。 
上は古いイギリスで使われたレールです。
 詳細は不明ですが、橋型レールにフランジの無い馬車用の溝型レールを付加したもののようにも見受けられます。
段付きレール。  原初の鉄道馬車ではフランジの無い車輪を使って線路以外の道路をも、走らせる考えがありました。
しかし、この為に使われた段付きレールは他の道路交通に危険ということで、フランジ付き車輪と溝付きレールの組み合わせが普及するとともに、なくなりました。
 わが国でこれが使われた事例は知りませんが、東武鉄道の跨線橋の構造材になぜか使われていたという話があります。
パリの地下鉄で、使われていました。
特殊なレールです。

一般の鉄道の分岐器先端部分に使われる「帽子型」と似ています。
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