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将棋
皆様の中には将しょう棋ぎファンも多いことでしょうが、将棋のルーツは御存知でしょうか。
将棋は元「象棋」と書き、インドに起こりました。インドから西へ伝わったのがチェスとなり、中国経由で日本へ伝わったものが、今私達の楽しんでいる将棋です。
ところでインドで「力の象徴」と言えば象で、象の力は軍人の百五十人の力よりも大きいと言われていますね。更に象の王様=象王ともなれば大変な力を持っており、菩薩や仏様を喩えて言う言葉にもなっております。釈迦誕生仏が象に乗ったり、普賢菩薩が象に乗っておられるのも御存知でしょう。これらは仏菩薩が象よりも偉大な力を持つことを語っているのに他なりません。
さてゲームでは象王つまり王将をすべての駒が守り、相手の王将(下位の者が持つ王将は王ぎょく将という)を詰めるやり方になっております。奈良時代にはじめて日本に伝わった頃は、もっと多種多様な駒とやり方があったようですが、室町時代に日本風にアレンジされ、更に江戸時代に現在の将棋が成立しました。京都寂光寺の僧・本因坊ほんいんぼう算さん砂さが囲碁いごと将棋をもって信長・秀吉・家康に仕え、碁ご所どころ兼将しょう棋ぎ所どころの初代名人となったのが、現在に至る碁と将棋の源流だと申せましょう。算砂のあと、将棋所は碁所より分離独立し、大橋宗桂そうげい、大橋宗そう与よの兄弟が将棋の規約確立に努力したと言われております。
私達が「日本のもの」だとばかり思っているもので、インド起源を持つものは他にもたくさんありますね。インド発、中国経由、日本行きです。そしてそれらはほとんど仏教と深いかかわりを持っております。中国は古い国であり、インドはそれよりも古い国ですから、インド文明・インド文化が、今日の文化文明の大元になったと言っても過言ではないでしょう。
インドで芽を出し、中国で成長し、日本で花開いたのがインド起源の仏教文化だという人もいます。きれいに花を咲かせてたいものです。
広大寺 住職へのメール koudaiji@khaki.plala.or.jp
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